パスの例

通常の状況下でのパス

Case 1 - 左パス

  1. J873
  2. KQ3
  3. A752
  4. KJ

最もわかりやすい例です。HQ,CK,CJの3枚をパスします。「カバーパス」と「クラブのクリア」との組み合わせです。DAをパスしてはいけません。

Case 2 - 右パス

  1. 32
  2. QJT
  3. QJ863
  4. KQ9

クラブを3枚ともパスします。この手はスペードのQ以上をパスされるとかなり危険なので、序盤にクラブの下に危険なカードを捨てることができることを願ってクラブをクリアします。カバーパスは、SQを取るリスクがかなり上がるのでお勧めしません。

腐ったスートが2つ(クラブ・ハート)ありますが、当然クラブをクリアします。ハートが出てくるのは中盤以降なので重要度が低いからです。また、序盤にディスカードの機会を得ても、まだSQが見えていなければハートをブレイクしてはいけません。この腐ったハートスートでSQを取ってしまう確率が上がってしまうからです。

Case 3 - 対面パス

  1. AKQJ32
  2. K2
  3. AQ
  4. AT7

ムーン狙いのパスの典型です。ハートのK2とC7をパスします。HKを残してCTを渡してはいけません。

このようなムーン狙いの最大の利点は、失敗してもリスクが少ないことです。ウィナーキャッシュしてスペードの2や3でイグジットすればSQを取ることはほとんどありません。このように、ロウエスト(&できればセカンドorサードロウエスト)のある強いロングスートを持っている場合は、ムーンを低いリスクで狙える絶好のチャンスです。失敗してもスペードでイグジットできるので、H2をパスしても問題ないでしょう。

Case 4 - 対面パス

  1. AKQJ43
  2. K2
  3. AQ
  4. AT7

これはどうでしょうか。先程のハンドとほとんど変わりませんが、S2がないという点が致命的です。先程と同じようにハートのK2をパスしてしまうと確実なイグジットカードが1枚もなくなり、かなり危険度が高くなってしまいます。

意見の別れるところかもしれませんが、私はこのハンドではDQ,CT,C7をパスし、ムーン狙いは自重するのが良いと思います。ハートK2さえ残せばこのハンドでSQを取ってしまうリスクは著しく低いです。もしこのハンドが配られたのがゲーム終了間際の3位で、ムーンを達成すれば逆転1位になってゲームが終了するような場合なら、先程と同様にHK,H2,C7をパスしてムーンに賭けるのも良いでしょう。

特殊な状況下でのパス

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