暴力団の直系組織に資金を流出させたとして「梅旧院」の社長の女が逮捕された事件で、警察は、指定暴力団「山口組」の総本部などに捜索に入りました。

２１日午前１０時半過ぎ、背任事件での資金流出の関係先として、「山口組」の総本部に大阪府警の捜査員らが家宅捜索に入りました。「梅旧院光明殿」の運営会社社長・山口幸子容疑者（６３）は、元夫の「山口組」直系組織組長・山口俊平容疑者（６８）と共謀し、価値のない特許権を買い取る名目で現金３５００万円を不正に引き出させて宗教法人側に損害を与えた疑いが持たれています。山口俊平容疑者は、金を受け取った直後に「直参」と呼ばれる山口組の幹部に昇格しました。警察は、納骨堂ビジネスの売り上げの一部が「山口組」に流れていた可能性も視野に捜査しています。