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タイの移民収容施設からウイグル人らが脱走、警察が20人の行方追う
2017年11月21日 23:43 発信地:バンコク/タイ
【11月21日 AFP】タイ南部にある移民収容施設で20日未明、中国出身のウイグル人らが脱走し、警察は翌21日も、依然逃亡中の20人の捜索を行った。中国政府はタイ政府に対し、このウイグル人らを中国へ送還するよう求めていた。
警察によると、タイ最南部の国境に近いサダオ(Sadao)にある施設で、脱走者らが夜明け前の大雨にまぎれ、毛布を使って壁の穴から抜け出たという。
脱走した集団は、2014年にタイで身柄を拘束された数百人のうちの一部で、トルコ国籍を保持していると主張している。
タイ移民警察によると、脱走者らのうち5人は直後に拘束。同警察の報道官はAFPに対し、20人が今も逃走しているものの、食べ物は持っておらず、地元住民らとの意思疎通もできないと指摘。「マレーシアを目指しているとみられるが、近いうちに拘束されると思う」と話した。
中国西部の新疆(Xinjiang)ウイグル自治区では、イスラム教徒のウイグル人に対し、ひげを伸ばすことや公の場で祈りをささげることなどが禁じられており、信仰への締め付けが強まっている。ウイグル人はチュルク系であり、トルコ政府は同自治区から逃げ出してきたウイグル人を受け入れている。
しかし中国政府は東南アジア諸国に対し、逃れてきたウイグル人を本国へ送還するよう圧力をかけている。(c)AFP