カスタム検索
表示順:
Relevance
Relevance
Date
ウェブ
 
 
 

「AWS Secret Region」発表。CIA、FBIやNSAなど米情報機関向けの特別リージョン

2017年11月22日


Amazon Web Servicesは、中央情報局(CIA)や国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)など米情報機関向けの特別なリージョン「AWS Secret Region」を発表しました

The AWS Secret Region can operate workloads up to the Secret U.S. security classification level. The AWS Secret Region is readily available to the U.S. Intelligence Community (IC) through the IC’s Commercial Cloud Services (C2S) contract with AWS.

AWS Secret Regionはセキュリティ区分レベルにおける「国家秘密」までのワークロードを扱える。AWS Secret Regionは米国情報機関向けに情報機関向け商用クラウドサービス契約の下で利用可能だ。

Wikipediaによると、米国における秘密情報のレベルには、Top Secret(極秘)、Secret(秘密)、Confidentail(部外秘)、Public Trust(公的文書)などがあるとされています。AWS Secret Regionはこの分類のうえから2番目までを扱えることになります。ちなみにこのレベルの情報は「国家の安全に深刻な影響を与えうるもので、ほとんどの秘密情報はこのレベルに分類されるとのことです。

こうした高いセキュリティレベルを維持するため、AWS Secret Regionは、米国防長官の情報機関指令(ICD 503)および国立標準技術研究所(NIST)の特別刊行物(SP)800-53リビジョン4の下でセキュリティコンプライアンスの評価と認定を受けるべく設計され、構築されたと説明されています。

米政府向けのGovCloudは2つ目のリージョンへ

今回のAWS Secret Regionは米国の情報機関に特化したものですが、AWSはすでに全世界で16カ所のリージョンを設定しており、そのなかには2011年に解説した米国政府や規制当局向けの特別なリージョンである「AWS GovCloud」(US-West)が含まれています。

fig

そしてAWSは現在、新たなAWS GovCloud(US-East)を2018年に開設予定であることを明らかにしています(上図の北米にある緑の丸)。

これによりAWSはGovCloudにおいて米国内で東西に離れた2つのリージョンを持つことになり、利用者にとってはGovCloudだけでディザスタリカバリ構成が可能になるなど利便性がさらに向上すると考えられます。

follow us in feedly

カテゴリ クラウド
タグ  AWS


次の記事
クラウドアプリベンダは、なぜSalesforceをソフトウェア開発のプラットフォームとして見ているのか?[PR]

前の記事
オラクルの自律型データベース「Oracle Autonomous Database」登場。高度な機械学習によるチューニング自動化で、管理者は次になにを学ぶべきか?[PR]


カテゴリ



Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

人気記事ランキング

  1. 日本郵便が公開する郵便番号データをそのまま利用するのがなぜ難しいか。そして、住所から郵便番号を求めるのがなぜ難しいか[PR]
  2. [速報]「Visual Studio Live Share」発表。複数のプログラマがリアルタイムにコードの編集、ブレークポイント、デバッガ操作などを共有。Connect(); 2017
  3. WebAssembly対応、主要ブラウザChrome/Firefox/Edge/Safariで整う。Webアプリの開発言語としてJavaScript以外の選択肢は広がるか?
  4. GitHubが「Teletype for Atom」リリース。開発者向けエディタ「Atom」でも、複数プログラマが同時にコード編集可能
  5. 従来より2倍高速化をうたう「Firefox Quantum」正式版が公開。今後もさらに性能向上は続く
  6. テスラのAI部門長が語る「Software 2.0」。ディープラーニングは従来のプログラミング領域を侵食し、プログラマの仕事は機械の教師やデータのキュレーションになる
  7. Google Container Engineが「Google Kubernetes Engine」へ改名。略称はもちろん「GKE」のママ
  8. [速報]MariaDBのマネージドサービス「Azure Database for MariaDB」発表。マイクロソフトはMariaDB Foundationのプラチナスポンサーに。Connect(); 2017
  9. [速報]マイクロソフト、Apache Sparkベースの分析プラットフォーム「Azure Databricks」発表。Connect(); 2017
  10. 「Prometheus 2.0」正式版リリース。クラウドやコンテナなど動的な分散環境に対応した統合監視ツール


新着記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig