マンションに住んでいる子育て世帯は、「子どもの足音で下の階から苦情がこないか不安」または「実際に苦情が来て悩んでいる」、といった人が多いのではないでしょうか。
騒音が原因で嫌がらせを受けている人もいるかもしれません。
我が家も、中古で購入したマンションに引っ越した6年前、子どもの足音がうるさいと下の階から苦情を受け、トラブルになりました。
「子どもだから仕方ない」で全てを解決させていいとは思いません。
マンションに住んでいる以上、親が子どもに集合住宅に住むマナーを教え、注意したり言い聞かせたりして、静かにさせるのは当然のことだと思います。
でも、本来子どもはうるさいものなんです。
いくら親が注意しても対策しても、大人と同じように静かに歩くことはできないんです。
集合住宅である以上、ある程度他人の生活音が聞こえるのは当たり前のことです。
それを理解することもマンションに住む上でマナーの1つではないでしょうか。
我が家と階下のケースでは、聞こえてくる全ての音を我が家のせいにされました。
これから、我が家が取った防音対策と、階下の住人とのバトル(?)の結末を書きたいと思います。
騒音問題は、苦情を言っている側、言われている側、どちらも辛いのだと思います。
だからこそ、両方の立場の方に読んで頂けたらうれしいです。
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マンションに引っ越して1ヶ月で子どもの足音がうるさいと階下から苦情
我が家は、長男5歳、次男2歳のときに、中古マンションを購入して引っ越しました。
部屋は3階だったので、購入前にマンションの管理人さんに、小さい男の子が2人いる旨を告げ、下の住人は大丈夫そうか聞いてみました。
管理人さんによると、下は夫婦と高校生の息子1人の家族で、夜は早く寝るから9時以降は騒がしくしないほうがいいとのこと。
そのときは、うちの子どもは9時には寝るので大丈夫かなと、深く考えませんでした。
引越しの日に下の部屋に挨拶に行く
引っ越しの日にちが決まると、前もってお菓子を持って下の部屋に挨拶に行き、引っ越しの日にち、その日はちょっと遅くまでドタバタするかもしれない旨と、「5歳と2歳の子どもがいるのでご迷惑おかけするかもしれないんですが・・」と伝えました。
すると、奥さんから「うちにも高校生の息子がいるし、子育ては私も通ってきた道だから気にしないで」と言われ、わざわざ奥にいた高校生の息子さんも呼んで挨拶してくれたので、とても感じの良いご家族だなと安心しました。
引っ越しから1ヶ月ほどは、何事もなく平穏に過ぎていきました。
ある日突然、下の階から足音がうるさいと苦情が来た
しかし、ある日管理人さんから、「下から子どもがうるさいと苦情が来ている」と言われました。
正直、本当にびっくりしました。
うちは共働きで、朝出ていったら夕方6時近くまで一家で留守にするし、6時頃帰ってからも夕飯、お風呂に追われ、子どもは9時には寝かせるので、子どもがバタバタ騒ぐような時間はありません。
普通に生活しているだけだったので、まさか音で下に迷惑をかけているなんて思ってもいませんでした。
でも、「私が思っているより音は下に響いているのかもしれない。ときどき休みの日の昼間などに和室で子どもが2人で暴れることもあるので(といっても、30分も暴れない!)、そういうのがうるさかったのかも」と、思い、菓子折りを持って一家で謝りに行きました。
謝りに行ったら、下の階の人は穏やかに対応してくれたけど・・・
そのときも、奥さんは「管理人さんがどういうふうに伝えたか分からないけど、そんなに気にしないで下さい。うちも子育てしてきてるんで、大変さは分かりますし」とすごく穏やかな対応で、この人ほんとに苦情言ったのかなと思うくらいでした。
管理人さんからは、もう耐えられないと言っていると聞いていたので、あまりのギャップにちょっと怖いくらいでした。
奥さんによると、部屋の下にエントランスと中庭があるので、若者が夜そこにたむろして騒ぐことがあり、その声がうるさくて、うちが引っ越して来る前からノイローゼ気味になっているとのこと。
それを聞いて、いろいろ納得がいきました。
もともと音に敏感な人なんだ・・・
そんなにうるさくしているつもりはなかったし、ノイローゼの話を聞いたので腑に落ちない部分はあったけれど、「なるべく静かにさせるようにします」と謝って帰りました。
後日、謝りにいったことと迷惑かけたことを管理人さんにお詫びに行くと、下の奥さんは夜の若者の件でたびたび管理人さんに苦情を言ってきているということでした。
マンションのエントランスや中庭に何枚も貼ってある、「夜9時以降にここで大声でしゃべらないでください」「夜7時以降に子どもを遊ばせたり素振りをしないでください」等の注意書きは、苦情を受けて管理人さんが貼ったものらしく、管理人さんも少し困っている様子でした。
我が家がとったマンション騒音トラブル対策4つ
※画像)アイリスオーヤマ
苦情を言われて以来、気をつけてはいても子どもはやっぱり音を立てるし、迷惑をかけていることは事実なので、我が家もできる対策をとることにしました。
我が家がとった対策は、次の4つです。
- 会うたびに挨拶(お詫び)する
マンションの廊下などで階下の人に会ったときには、「いつもすみません」と必ず挨拶するようにしていました。
- フローリングにマットを敷き詰める
廊下にはウレタンマットを、リビングにはコルクマットを敷き詰めました。
ネットで調べると、コルクマットはかなり防音効果があるとのことだったので、子どもがよく遊んでいるリビングにコルクマットを隙間なく敷きました。
価格は6畳用で1万円前後。
ジョイント式のものだと、組み合わせるだけなので、1人でも簡単に敷けます。
コルクは肌触りがいいので、家族が過ごす時間が長いリビングにはオススメですよ。さらに、ウレタンマットを玄関から廊下に敷き詰め、子どもの動線上のフローリングは全てマットで埋めました。
- 子どもに言い聞かせる
少しでも走ったりジャンプしたりすればいちいち注意し、「騒いだら下の人がびっくりするから静かにしようね」と口酸っぱく言い聞かせました。
- できるだけ子どもを外に連れ出す
休みの日など家にいる時間が長いときは、近所の公園へ行くなどできるだけ外で遊ばせました。
ストレス発散できるからか、外でたくさん遊んだ後は家の中では静かにしていました。
マンション階下からの嫌がらせ…ストレスで帯状疱疹に!
下からのクレーム事件後、私にいちいち注意されるので、息子たちは音をたてないような歩き方や動きを身につけたようでした。
たまに友達が遊びに来ると、歩き方の違いがはっきりと分かりました。
友達は歩くだけでもドタバタ音を立てるので、うちの子たちがいかに静かに歩いているかが分かって、「子どもなりに気をつけているんだな」と子どもたちに申し訳なくなるくらいでした。
でも、そこまでやっても、子どもを静かにさせることには限界があるんです。
子どもの動きって、普通に歩いても座っても、大人よりは音がします。
たとえ他の子よりも静かに歩いていたとしても。
しつけの問題ではない、子どもだからどうしようもない部分があるんです。
しかし、そんなわずかな音も下の人には我慢ならなかったようでした。
少しでも音を立てると、下の部屋から嫌がらせが・・・
そのうち、子どもが普通に動いてちょっとトンと足をついただけでも、下から突くような音がするようになったのです。
いくらノイローゼ気味とはいえ、謝りに行ったときの穏やかな対応から、あの奥さんがそんなことをするとは思えないし、苦情を言われて以来特に気をつけていて、うるさくしているつもりは全くなかったから、最初は気のせいかと思っていました。
でも、少しでも音を立てると直後に必ず下から音がするので、下からつつかれてると確信しました。
ちょっとでも音を立てれば、間髪いれずにつついてくる。
棒を片手に聞き耳立ててんの?ってくらい。
暇か!!
そのうち、うちの上の階、つまり4階から響いてくる音にも、マンションのどこから響いてくるのか分からないような音にも、全てうちの床をつついてくるようになりました。
エクササイズをしているのか毎日夕方6時にうちの上の階からドンドンドンと力強く足踏みをする音が聞こえるんですが、そのたびご丁寧に、下から突き返してきます。
毎日夕方6時に上から下からドンドンやられて、一番の被害者はうちなんですけど!
今度はこっちがノイローゼになりそうでした。
しまいにはストレスで帯状疱疹が出るまでに・・・抗議することを決意
家にいる時間をなるべくなくすように、暇さえあれば公園へ連れていき、子どもがちょっとでも音をたてればいちいち注意し・・・
ちょうどそのころ主人が仕事で半年ほど留守をしていたので、元気があり余っている男子2人を1人でみていた私は、本当におかしくなりそうでした。
本気で引っ越しを考えて物件を検索したり、このマンションを買ったときに世話になった不動産屋に相談したりしてみました。
しかし、買って1年もしないうちにまた住み替えるようなお金はなかったし、不動産屋にも「買ってから5年は住まないと損しますよ」と言われ、住み替えはあきらめるしかありませんでした。
ストレスからか帯状疱疹が出ました。
ある日の夕方6時、4階の住人の足踏みに合わせていつものように下から突き返してきたとき、私は反射的に床を思いっきり蹴り返していました。
もう我慢できない!
そのまま走って階下へ。
もう「うちには絶対に非がない」という自信がありました。
ちゃんと騒音対策をしているのなら、はっきり主張するべき
私が蹴り返したものすごい音からただ事ではないと予想していたのか、奥さんはインターホン越しに警戒したような小さい声で返事をしたきり、なかなか出てきませんでした。
やっと出てきた奥さんに向かって、冷静にはっきりと次の3つのことを伝えました。
- 最近子どもが普通の動きをしても下からつついてくるような音がすること
- 上の階やどこから響いているか分からないような音にも全部つついてくるが、全てうちがうるさくしてる音だと思われては困る
- 廊下にも部屋にもマットを敷き詰めて、家の中では走りも暴れもさせていないこと
すると、奥さん「下から突くなんてことはしてません」と。
バレバレの嘘を言う奥さんに、「とにかくうちはこれ以上できないくらい対策してるし、子どもも暴れさせてないし、聞こえてくる音を全部うちのせいにするのはやめてもらえますか!!」と言い切って、去りました。
「うちの子どもをノイローゼのはけ口するな!!うちにそんな陰険な嫌がらせする前に、夜中に騒ぐ若者に直接文句言えよ!!そもそもそんなに静かに暮らしたいならマンションになんか住むな!!」
と言いそうになるのをぐっと飲み込んで。
この一件以来、二度と下からつついてくることはなくなりました。
(つつくなんてとんでもないと言っていたのに、そのわりにはパタリとなくなった 笑)
これ以上やることがないくらい対策をしているのにまだ文句を言ってきたり、陰険な嫌がらせをしてくるなら、こちらはこれだけやっていると、主張するべきだと思います。
ただ、相手がどんな人物かによると思いますが(殺人事件に発展したりする事件もあるようなので)。
マンションでの子どもの足音トラブルまとめ
子どもの声や足音などの騒音問題は、苦情を言っている側も言われる側も、どちらもつらいんだと思います(親がきちんと対策をしている場合に限る)。
だからこそ、親がきちんと対策しているのなら、周りもある程度は目をつぶることも必要だと思います。
苦情を言っている大人だって、みんな子どものころはうるさかったはずです。
それを周りの大人に許してもらって、見守ってもらって、大人になったんじゃないですか?
それに、苦情を言っているあなたも、あなたが意識していないところで他の住人に迷惑をかけているかもしれませんよ?
マンションに住むということは、お互いがお互いの事情を汲んで暮らしていかなければならないということです。
それができないなら、人里離れた一軒家に住むべきだ!!