おはようございます。
円建てで購入できる投資信託は、近年商品の幅が非常に広がり、信託報酬も年々下がってきており、商品としての魅力が増してきていることは間違いありません。
投資初心者の方であっても、投信積立の設定をして後は寝かせておくだけでコツコツ投資が可能という意味で投資信託の持つ意味は大きいです。
一方、私は投資に慣れてきた方ならば、ぜひドル建てで投資を行うことも検討されるとよいと考えています。
米国が世界の覇権国であり続ける限りは、ドルを保有すること自体に価値があると思うのです。
また、近年では為替コストがかなり下がってきており、ドル建てで資産を持つハードルが下がっているのも大きいですね。
ドルで配当を得て、ドルのまま再投資する仕組みを作り上げる
日本での投資の普及率はまだまだ低いと言わざるを得ません。
一方、米国では金融資産の一部を株式などのリスク資産で保有することは当たり前といった風潮があります。
やはり、米国では株式投資に有利な環境が昔から整っているということでしょう。
幸い、米ドルを保有していれば、日本の証券会社から米国の優れた商品を購入することができる世の中になってきました。
わざわざ米国の証券会社に口座を作り、英語で取引をする必要がないのは非常にありがたいですね。
理由1:米国が世界の覇権国であり続ける限り、ドル建て資産を持つこと自体に価値がある
日本のインフレ率は世界的に見れば非常に低い水準です。
日本に住んでいるとあまり実感がないかもしれませんが、世界では年々インフレが進行しています。
自分の金融資産の全てを円(特に銀行預金)で保有することは、知らないうちに自分の金融資産の価値を毀損している可能性があることは認識しておく必要があります。
さて、米国が少なくともこの後50年間は世界の覇権国であり続けると考えるならば、「強い国の通貨を持つ」ことには意義があると言ってよいでしょう。
脅威らしい脅威といえば、日本のお隣の中国くらいかと思いますが、それでも米国の覇権がすぐに揺らぐとは考えづらいです。
少なくとも、日本がこの後急成長して世界No.1の座を奪い、日本円がドルと同程度に世界で普及することは考えにくいです。
このように考えると、ドルを保有すること自体に一定の価値があるといえますね。
理由2:円-ドルの為替の変動は比較的ゆるやかであり、為替コストも下がっている
以前は、円からドルへ両替する時の為替コストが馬鹿になりませんでしたが、近年では為替コストは急激に下がってきています。
住信SBIネット銀行は業界最安値の水準であり、為替コストはわずか4銭です。
2018年3月まで外貨為替コスト0銭キャンペーンを実施中なので、その間はなんと0銭ですから、本当に良い時代になったものです。
また、最近の円-ドルの為替相場を見てみますと、ここ2年間くらいは100〜120円のボックス相場であることが分かります。
アメリカ ドル / 日本 円【USDJPY】:外国為替 - Yahoo!ファイナンス から引用
為替コストが0銭であれば、為替レート自体はあまり気にしすぎずに、時間の分散をはかりながら定期的にドル転しても問題なさそうですね。
日本に住んでいる以上、為替レートの変動があまりに大きいと、ドル転して投資をすること自体のハードルが上がりますから、これは非常にありがたい点です。
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理由3:ドルを保有することで商品選択の幅が大きく広がる
ドルを保有することで、米国人と同じ土俵に立ち、米国の優れた商品群を直接買い付けることが可能になります。
当然、日本円で投資をするよりも商品選択の幅は大幅に広がることになります。
投資を始めたばかりの頃は、「安全にインデックス投資のみでコツコツと」という方も多いでしょう。
しかし、いずれは個別株にも手を伸ばしたくなるかもしれません。
個別株の場合、長期で勝負するならば日本株よりも米国株の方が有利だと思います。
普段からドル建てで投資をすることで、思い立ったらすぐに米国の個別株投資が始められるのは大きな魅力ではないでしょうか。
デメリットと言えば、日本の証券会社の場合、NISA口座以外ではETFの買付に毎回最低5ドル(最大20ドル)がかかりますので、一回の取引額が小さいと手数料負けしうることですね。
私の場合は、一回の取引を最低3000ドル以上にするように心がけて対処しています。
ドルで配当を得て、ドルで再投資をする仕組みを作り上げる
ドルで投資をするのは自分には難しそう・・・と思われる方もいるかもしれませんが、最近ではネット証券からいくつかのボタン操作をするだけで簡単に購入できます。
もちろん、投信積立のように完全自動化でないと嫌だ!という人には向きませんが。。
ドルで配当を得て、ドルのまま再投資をする仕組みをいったん作り上げてしまえば、正直日本円で投資をしているのとさほど変わりません。
何回も「円→ドル」「ドル→円」と行ったり来たりしていると手数料負けしてしまいますので、ドルはドルのまま長期保有することがポイントです。
逆に、日本円に戻せない分、配当金を日常の生活費に使い込んでしまう心配もありませんので、安心ですね。
配当金の二重課税を取り戻すため、外国税額控除の手間はあるものの、私の場合はいずれにせよ毎年確定申告の義務がありますから、この点はたいしたデメリットにはなりません。
確定申告の手間が嫌だ!と言う人は分配金再投資型の投信を選んでおいた方がよいですね。
まとめ
円だけでなく、ドルを保有しドルのまま投資をすることで、投資の幅が大きく広がる可能性があると思います。
円-ドルの為替コストが低く、為替レートの変動が比較的ゆるやかだからこそ実践できるとも言えますが。
こんな記事も書いています。
将来的に、大きなスケールで投資をしていく心づもりのある方ならば、初めからドル転してドルのまま投資を行うのも面白いと思います。
住信SBIネット銀行ではドル買い付け時の為替コスト0銭キャンペーンを実施中です。為替コストがゼロだとドルを保有するハードルがだいぶ下がりますね。