米国株投資の情報収集のやり方、考え方
米国株投資の一番簡単なやり方は、米国ETFや投資信託を通してパッケージ化された個別株や債券を丸ごと買ってしまうやり方です。最近ではウェルスナビやTHEOなどを使って丸投げというのもありでしょう。
そういう意味では一昔前ならば個別株研究をして、有望と思われる個別株を買うというスタイルが定番だったのに対し、今は投資の垣根がずいぶん下がったということになります。
ただ、投資信託や米国ETFで投資を覚え始めると、個別株も触ってみたいと思うのが自然な流れのように思います。私の場合は一周回って「もうETFで十分かな」と思い始めていますが、まあいいでしょう。
今回は、米国株投資における情報収集の仕方ということでご質問を頂いています。
米国株投資で参考にしている情報源は?
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たぱぞうさん
初めまして、genkiと申します。
毎朝たぱぞうさんのブログ更新を楽しみにしています。
昨年末に資産形成を真剣に考え始め、現在主に米国個別株と、米国株EFTへ投資しています。未だ1年足らずですが、節約・節税もできるようになり、投資を通して得たファイナンス知識が仕事に役立ったり、人生における選択肢が広がったと実感しています。
さて、1つ教えてほしいことがあります(もし可能なら)。たぱぞうさんが参考にされているwebサイトや、ツール等で投資初心者にもおすすめのものがあればブログでご紹介を頂けないでしょうか?
また、政府機関から発行されているレポートにも目を通されているかと思いますが、どういう時に、どういう目的を持って、どんなレポートを読まれたりするのでしょうか?今後の勉強のために1つでも教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
genki
米国株投資における情報収集、書籍とネットの使い分け
まず、情報収集の考え方ですが、不易を求める場合と流行を求める場合で変わってきます。不易というのは、いつの時代も変わらぬ、時代を超えて求められる知のことを指します。ここでいう知というのは、知識や技術、知恵のことです。
これらの情報収集は、書籍によることが多く、とくに原版が米国のものが多いです。それは下記の関連記事でご紹介している書籍が該当します。日本も堂島の米相場に見るように相場の歴史は長く、それなりに成熟しています。
しかし、書籍ということになると米国の書籍の説得力を凌駕するのは難しいと感じています。数字によるエビデンスの量が違うからです。
これに対して、決算情報や世界動静を踏まえた移り変わりの激しい情報、つまりトレンド・流行を追うのはインターネットのサイトということになります。インターネットサイトは一覧性に乏しいのですが、速報性に優れています。
書籍とネットの使い分けはそのようにしています。
米国株情報収集でよく使うサイト
よく使うサイトは以下のようになります。
- モーニングスター
- WSJ
- バロンズ
この3つはよく見ます。日本語版、英語版問わずです。ただ、流し読みをするような感じで、じっくりじっくり読むことはあまりないですね。あとはサテライト的には以下の3つもよく見ます。他にもありますが、比較的見やすいものを絞って並べました。
- portfoliovisualizer.com
- dividend.com
- etfdb.com
こういったところを使っています。
あとはブログ村の米国株コーナーも面白く読んでいます。こちらは投資だけでなく活劇的な、エンタメ要素も強くなっています。そのため、読みやすく興味がわくのではないでしょうか。時々表現が激しいので好き嫌いはあるかもしれませんが、投資の間口は確実に広がると思います。
数々のブログは基本的にRSSリーダーを使っています。自然に記事更新がされると通知されるようになっています。これらを通知に従って直接読みに行っています。
Twitterなどで知った投資家さんすべてのブログを毎回読みたいのですが、時間的な制約からなかなか難しくなっています。そういう意味では申し訳ないなと思っています。
あと、これは実も蓋もないのですが、私の場合は投資顧問業者でアドバイザーをしていることもあり、いくつかの優良・有料情報を見られる立場にあります。そこから得られる情報も大きな情報源ですね。ご質問ありがとうございました。
関連記事です。
インデックス投資、投資信託、ETFというのは投資の間口を非常に広げたと思います。これらの登場によって、投資が誰でもできるものになりました。個別株はやはり技量が必要になりますね。
もし集中投資をするならば、情報収集は欠かせません。株価が下がったから買う、チャートが美しいから買う、これだけだといつか大やけどをすることになります。そういう意味では常日頃良いサイトの良い情報に触れておきたいですね。
米国株の強みは何とも言ってもこのGDPの伸びにあります。市場全体に投資をするという手法は非常にざっくりと広範囲に投資が可能になります。つまり、個別株リスクを避けて大きな視野で買えるということです。