【11月21日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、北朝鮮をテロ支援国家に再指定したと発表した。

 米国はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権下の2008年に北朝鮮のテロ支援国家指定を解除していた。トランプ氏はホワイトハウス(White House)で開いた閣議の冒頭で、再指定は「ずっと前、何年も前に起きるべきだった」と語った。

 またトランプ氏は、今年2月に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアの空港で殺害された事件に言及し、「北朝鮮は、核の惨害で世界を脅かしていることに加え、国外での暗殺を含む国際テロ行為を繰り返し支援してきた」と指摘した。

 北朝鮮は既に米国や国連(UN)による一連の制裁対象となっており、テロ支援国家指定による即時の経済的影響は限定的になる見通し。だが再指定は、北朝鮮、さらには発動済みの制裁を完全履行していない国々への圧力を強める狙いがある。

 トランプ氏はテロ支援国家への再指定に加え、北朝鮮に核ミサイル開発計画を断念させる措置として、米国が追加制裁に踏み切る方針であることも明らかにした。(c)AFP