民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜 #05[字][デ]【篠原×一生!第一章完結】 2017.11.20

2011月 - による admin - 0 - 未分類

(智子)子供食堂つくろうよ。
(園田)対立する勢力が一緒に何かしようなんて起こるわけないじゃないですか。
(誠)今度のことは皆さんの方が正しいと思いますよ。
(公平)でもやっぱ心配になるんですよね。
あいつ目先のことしか見えないから。
(遼)あなたのやってることは子供の文化祭と一緒なんですよ。
(望月)いいと思ったことは思いっきりやりなさいって。
市長の口癖です。
(誠)もう閉めちゃったんですか?必殺技があるでしょって言いに来たんです。
(遼)さらなる商店街の活性化について執行部に強く要望します。
(犬崎)いいぞ新人!
(誠)お見事でした。
敵対する2人に協力をさせたんですから。

(一同)フゥ〜!
(未亜)出だし逃した!えっ?
(未亜)出だし全然逃してるから。
(智子)もう一回入れてもう一回。
(園田)・「いつも感じている」お前が歌うなよ!何するんすかちょっと!
(未亜)この歌は出だしが好きなの。
(未亜)はいもう一回頭からいきますよ〜。
・「恋し…」
(望月)みんなありがとう!
(望月)僕は感激しました。
ホントにありがとう!子供食堂万歳!万歳!ちょっと…邪魔しないでよ。
邪魔?何が邪魔ですか。
会派を超えて一つの…。
・「あなたを」
(望月)聞いてくださいよ!大事なとこなんですから!
(未亜)何?モッチー酔ってるね。
だって…僕はうれしいんですよ。
会派を超えて一つのことを成し遂げる!これこそ市民のための政治!河原田さんの目指す市政なんですよ。
ホントに市長のことが好きだね。
いけませんか?フフフ…。
僕はね河原田さんのためにならこの身を捧げてもいい。
それぐらいの覚悟なんです!
(園田)だからそれもう50万回聞きましたから!ちょっとモッチー大丈夫?楽しいっす!
(未亜)あ〜カワイイブレスレット!ホントだカワイイ。
いいでしょ?プレゼントなんです。
(未亜)え〜モッチー彼女いんの?いるに決まってんじゃん。
こんなカワイイんだもの。
(未亜)あっセクハラ!似合うこれ。
見てほら。
セクハラ!
(園田)ちょちょ…ちょっと!僕の歌聴いてくださいよ!
(未亜・智子)うるさいよ!
(駿平・あかね)・「いとまきまきいとまきまき」・「ひいてひいてトントントン」何かもう…駄目だ気持ち悪い。
(和美)二日酔い?うん。
久しぶりに羽目外しちゃって。
ハァ…。
(駿平・あかね)・「できたできた」
(公平)お待たせ!
(駿平・あかね)行こう行こうよ!
(公平)ちょちょ…待って待ってママたちにいってきますは?
(駿平)あっ忘れてた。
いってきまーす!
(あかね)いってきまーす!
(智子・和美)いってらっしゃい。
ハァ…「忘れてた」だって。
仕方ないよ。
初めての芋掘りだもん。
そうだね。
次の初めては何だろうな?どうせ見逃しちゃうんだろうなあたしたち。
(和美)まあママが働くっていうことはこういうことに耐えていくっていうことなんじゃない?だね…。
(しゃっくり)ああ駄目だ…。
えっ!?ちょ…ちょっと!ワーク・ライフ・バランス。
何じゃそれ。
仕事と私生活どちらも充実させましょうっていうことです。
うん?つまり日本人は仕事が第一。
仕事のためならプライベートを犠牲にするのが当たり前って考える人が多いでしょう?そうじゃなくて…。
家族との時間も大事。
家族がなくても大事です。
まあね…何のために仕事をしてるんだってことだよね。
あ〜あ芋掘り遠足も行きたかったしな…。
温泉も行きたいな。
何で行かないんですか?うん…だってさ…。
問題はそこなんですよ。
遊びのために休暇を取るのがよくないっていう発想をまず変えないと。
さすが!じゃあどうすりゃいいの?自分で実践してみたらいいんじゃないですか?実践してみたらってそれが分かんないから聞いてんだろ?どうすりゃいいんだよ。
議員なんだから活動報告してますよね。
あっそっか。
だからあたしTwitter始めてたんだ。
そこ大事ですよ。
報告してないと活動してないって見なされかねない。
ですね。
ワーク・ライフ・バランス。
わたしも今年は長期休暇を取ろうと思っています。
フフフ…ツイート。
OK。
こんな感じ。
フフッ。
何笑ってんの。
いや〜面白い人ですねホント。
見てて飽きないです。
バカにしてんのか!?お前は…。
そんなことよりさ藤堂誠って…。
何したいんだよ。
えっ?だってさいろんなこと知ってるしいろんなこと教えてくれるけど自分が何がしたいって話したことないよね?あ〜…。
家業として政治家を継いだだけなので。
うん?内緒にしといてください。
何だか分かんねえ男だな。
(安部)佐藤さんここにいたんですか?お電話です。
はいお待たせいたしました。
・手紙読んでもらえましたか?うん?手紙…手紙?・
(通話の切れる音)あれ?もしもし?・
(不通音)何これ…。
(園田)ああ!ああ…せっかく…。
手紙だって。
せっかくやってるのに…。
チッ。
あっ!そうだ!ああ何かねそれっぽいのあった。
何だっけ?・「タンタンタララランチャンチャカチャカチャンチャンチャン…」「汚職まみれの人がいます」「市民の税金で私腹を肥やす政治家を…」「許さないで下さい」だって。
どういうこと?これ。
ちょっと…。
何何何?これ。
あっこれヤバいやつですよ。
僕見なかったことにしますんで。
いやいや…ちょっと何か…。
(未亜)委員会行ってきまーす。
えっ?どういう…どういうこと?え〜…。
(和美)で何?話って。
はい。
えーっと…。
これなんだけどねこれさどう思う?ちょっと見て。
えっ…どうしたの?これ。
何かね郵便に届いてたんだけどちょっと忘れちゃっててさ。
(和美)青葉士郎っていかにも偽名だよね。
うん。
みんなさ見て見ぬふりするんだよね。
そりゃそうよ。
汚職なんて下手につっついたら自分たちに火の粉が降り掛かってきちゃうんだから。
そうなの?慎重に取り扱った方がいいよ。
じゃあこういっちゃ何ですけどこれあの…。
和美さん調べていただけますかね。
えっ?私?だって得意でしょ?こういうの。
大スクープにもなるかもしれないし。
ほらどうする?これ。
うん?うんおいしい。
ウフフ…。
うん?
(公平)寝たよ。
ねえ公ちゃんこれ見てよ。
うん?何これ?ほら。
ひどくない?そりゃそうでしょう。
だってさ活動報告なんかろくにしてこなかったのに久々書いたと思ったら長期休暇取りますって…。
あたしはねワーク・ライフ・バランスを政治家としてえーっと…。
うーん…価値観?価値観。
今度は誰の受け売り?藤堂さん。
また藤堂さん?いいんだけどさ…。
智ちゃんバランスは大事だよ。
反論書く前に今日は市議として何をしたかとかちゃんと書きなさいよ。
分かった?あたし今日何したっけな?委員会なかったしな…。
あっ!あ〜!
(莉子)すごいね。
プロになろうと思わなかったの?思った。
沢田教一っていう戦場カメラマンがいてさ。
この人。
(誠)この写真を見て子供を泣かせるような社会や国はよくないなって。
(莉子)どうしたの?
(誠)うん。
(誠)うん。
(莉子)ねえ教えてよ。
意外と俺諦めてないな。
(アラーム)時間だ。
(アラーム)
(莉子)ねえ。
(莉子)写真撮って。
(誠)えっ?撮ってほしい。

(シャッター音)ありがとう。
次会ったときに渡せるようにしとくね。
じゃあさ写真のお礼に今度直接会おうよ。
(誠)えっ?これ連絡先。
ごめん。
お金払った方が気が楽だもんね。
またね。
(ドアの閉まる音)
(和美)お願い。
この件私に調べさせて。
(西村)俺はいいけど文化部は承知してるの?だからそれも含めて。
(西村)えっ?そこも俺から話を通せって?お願い。
(西村)何か当たりはあるの?ないんだけどだからこそ早めに動きたいの。
しょうがない。
話してみるよ。
(和美)ありがとう。
(ドアの開く音)おはよう。
(未亜)おはようございまーす。
ねえツイート見てくれた?小出さんも園田さんもみんな協力してくれるって。
さすがSNSに敏感だな。
(園田)分かっちゃいましたか?岡本さんこそ乗っかりたいんでしょ?
(誠)おはようございます。
(一同)おはようございます。
(誠)佐藤さん昨日のツイートって何なんですか?ああはいはい。
えーっとね確かねこれじゃない…。
何でこんなの入れるかな…もう駿ちゃん。
あったあったあった。
えーっと…うんありましたよ。
これだ。
はい。
(遼)犬崎会派は首を突っ込まない方がいいんじゃないですか。
犬崎さんが絡んでいる可能性もありますし。
(未亜)それを言うなら市長派だって同じでしょ?
(遼)河原田市長が?まさか。
(未亜)まさかじゃなかったらえっどうするんですか?
(遼)市長がそんなことするわけないだろ。
もししていたら?
(未亜)そうだよ分かんないじゃん。
そのときは僕だって。
まあみんなで頑張りましょう。
ということでその前に…何から始める?期待してますよ佐藤先生。
(未亜)汚職っていったらやっぱり公共事業かな?ここ数年の公共事業を洗い直しますか。
どうやって?執行機関をチェックするのが議員の仕事ですから。
情報開示を要求するのは簡単ですよ。
うーん…。
分かってないっすよね?うん。
分かんなきゃいけないことだけ丁寧に教えてくれるかな。
ホントそれで議員やれてるんだからいいですよね。
しょうがないでしょ!得意不得意あんだから。
その前にこの告発文の信ぴょう性を検討しなくていいんですか?あっつまり…。
そこは大丈夫。
誰が書いたか分からないことを簡単に信じちゃ駄目だよってことでしょ?難しいわ…佐藤さんの分かる分からないポイント。
慣れてくると面白いんだよな。
・はっ!昨日の人からかも。
・佐藤です。
青葉士郎。
(誠)スピーカーにしてください。
どうやって?・
(安部)もしもし。
おつなぎしますか?お願いします。

(青葉)もしもし佐藤さんですか?あなた誰?・資料今夜ご自宅に届きます。
資料ってあの汚職の?・よろしくお願いします。
ちょっと待ってちょっと待って。
会って話さない?・お願いです。
正体を探ったりしないでください。

(通話の切れる音)・
(不通音)切れちゃったよ。
内部告発者。
(誠)おそらく。
調べれば簡単に分かっちゃうってこと?今突き止めるのはやめておきましょう。
(遼)そうですね。
何で?さっきは誰だか分かんなきゃ駄目って言ってたじゃん。
(誠)内部告発者は正体がバレることを嫌います。
もし正体がバレたら二度と連絡してこないかもしれない。
今はそっとしておいてあげた方がいいんですよ。
そうなんだ…。
それより資料って何なんでしょうね?佐藤さん早く取ってきてくださいよ。
え〜…。
今夜って言ってたからまだでしょ。
あっ!そうだよ今夜うちに来る?
(未亜)佐藤さんちでみんなでご飯って何か不思議ですね。
園田さんも来ればよかったのに。
いいのいいの。
みんないっぱい食べてってね。
お肉好き?
(誠)うん?お肉?好き。
僕も!卵だよ?
(駿平)目をつぶるとお肉だよ。
(公平)すいません昔卵を肉だって言って食べさせてたんで。
ちょっと余計なこと言わなくていいの。
はいできた!
(公平)駿ちゃんそれ自分で食べようよ。
ありがとう。
(誠)うん。
お肉だ。
(駿平)でしょでしょ?何か意外。
藤堂さんが子供好きなんて。
うんおいしい!
(公平)あっホントですか?はい。
すごく。
あんまり言うとねこの人調子に乗るからね〜。
えっ?これ旦那さんが漬けたんですか?はい。
(未亜)何か私嫉妬を通り越して憎しみを覚えてます。
あたしね男選びだけは間違えないから。
へ〜そのわりには晩婚だったんですね。
はっ?えっ?おばちゃんたち怖いね〜。
おばちゃんじゃねえよ。
(未亜)私はおばちゃんじゃないからね。
これ食べてなよ納豆だよ納豆。

(チャイム)
(遼)来ましたよ!はーい!よいしょ。
ようござんすか?ようござんすね?いや普通に開けてもらっていいですか。
そうですね。
「児童会館建設」?何だこれ。
ちょっといいですか?はい。
建設業者選定に関する資料ですね。
でもこれ2枚ともおんなじだよね。
いえ。
数字が違いますね。
ホントだ。
こっちが一番高くてこっちが一番安いね。
えっでもこれこの間議会通りましたよね?ええ。
補正予算が付きました。
どこが受注したんだっけ?
(誠)どこだったかな…。
うん?どうした?食べ過ぎた?トイレ?あっ…いや…。
調べれば分かることだから言いますけどその牧村建設の社長は市長の後援会の会長なんです。
(未亜)えっ嘘?で牧村建設が請け負ったの?
(遼)うん。
(未亜)えっあの市長が?えっあの市長が?いやまさか。
市長が汚職なんてするわけないでしょ。
(未亜)え〜…。
うん?何?何何?どういうこと?つまりね公共事業を請け負えるように自分の知り合いに便宜を図ったんじゃないかってこと。
えっ!?あの市長が?
(遼)決め付けないでください。
これだけじゃ何の証拠にもなりません。
確かに。
慎重に調査すべきですね。

(未亜)ごちそうさまでした。
おやすみなさい。
(遼)お邪魔しました。
みんな早いな…おやすみ。
でも何でこんなふうになっちゃったんだろうな…。
ええ。
でもどうして佐藤さんだったんでしょうね?何が?内部告発者はどうして佐藤さんを選んだんでしょう。
ちょっとバカにしてんの?してませんよ。
単純に疑問です。
じゃあおやすみなさい。
ハァ…。
もう…こいつらムカつくな…。
チッ。
えーっと…。
汚職というのは児童会館建設みたいです。
何か分かりしだいすぐにご報告いたします。
はいこれでよしと。
よし駿ちゃん。
うん?はいはい。
(遼)佐藤さん何やってるんですか!すぐに削除してください。
ああもう読んだ?いいから早く。
だって市民に隠し事しちゃ駄目でしょ?まだ何の確証もないんですよ。
早く削除してください。
大騒ぎになっちゃいますよ!はいはい分かりました。
じゃあね。
まったくもう…いちいちいちいち…。
はい削除。

(記者)市長。
例のツイートの内容は本当なんでしょうか?
(河原田)まさかあなたたちあんなツイートに振り回されてるの?確かに佐藤議員は面白いよね。
私も大好きです。
でも今回ばかりはね勇み足。
もうちょっと言動に気を付けてほしいと思います。
でも請け負った牧村建設の社長は市長の後援会の会長ですよね?だからこそ厳正に審査しました。
(和美)その審査の過程で価格を下げるようにアドバイスされませんでしたか?そんなこと私がするはずないじゃないですか。
臆測で疑うのはもういいかげんにしてください。
行きましょう。
(男性)真相はどうなんですか?
(望月)失礼します。
(記者たち)市長!大丈夫よね?
(望月)ええ。
ハァ…。
こんなに大ごとになるなんて思ってなかったよ。
(公平)一言でさ人生台無しにする時代なんだから発言には気を付けないと。
そんなにいけないこと?分かったこと書いただけだよ?みんな真相知りたいって期待してんだもん。
うん。
でも何の確証もなしにあんなことつぶやいちゃ駄目でしょ。
何で?何で?ってさ…。
そっか…。
だからあたしんところに情報持ってきたんだ。
へっ?他の人だったらあれこれさ気使って何か表に出ないのかなって。
でもあたしだったらさ…。
軽はずみに騒ぎ起こしてくれるってこと?何その言い方…ひどい。
智ちゃん。
許せるバカと許せないバカってあるんだよ。
でもさあたしがつぶやいたことでみんなが調べて誰も気付かなかった悪いことが見つかるかもしれないでしょ?でもやり方っていうのがある…。

(チャイム)もう今度はどこの記者だよ!もう!・
(若宮)お迎えにあがりました。
はぁ〜助かった…。
記者ってホントにしつこいっすね。
あんた分かってんのかよ?自分が何をしたか。
犬崎さんまでそんな責めなくたって…。
心配してるんだよ。
市長の不正を暴くっていってももし仕留め損なったらあんたの首がヤバいんだぞ。
どうして?だってそうだろう。
何の確信もなくやってもないことをやったって。
そんな議員が許されるか?安心しろ。
市長はクロだ。
何かあったら俺が助けてやる。
(園田)まったく…佐藤さんも常識ないにも程がありますよ。
(未亜)でもさ知名度上げるには最高の手じゃない?
(園田)それは市長がホントにやってたらの話でしょ?まあまあまあね。
それにしても岡本さんどこ行っちゃったんでしょうね?やっぱり市長は裏切れないんでしょ。
(未亜)ねえ藤堂さん。
何か分かりました?
(園田)もう何なんすか。
教えてくださいよ。
ちょっと失礼します。
(園田)えっ?
(未亜)うん?
(富田)ちょっと…。
藤堂先生。
(富田)私福祉課長の富田と申します。
申し訳ございませんちょっとこちらに。
すいません。
内部告発の件でしたらうちの職員にはそういう者はおりませんでした。
(誠)失礼ですがどのようにお調べになったんですか?
(富田)詳しいことは犬崎先生にすでにご報告申し上げておりますのでなにぶんよろしくお願いいたします。
犬崎さんに聞けということですか?はい。
そのようにお願いいたします。
まだ何か?いえ。
おはよう。
(未亜)あっおはようございます。
(園田)佐藤さん…。
ゆうべの合コンどうだった?
(園田)ああ…男になっちゃいましたよ。
いやいやそんなことどうでもいいんですよ。
そうですよ。
ずるいですよ自分だけ目立っちゃって。
いやそこじゃないでしょ。
とにかく真相究明頑張ろう。
頑張ってますから!まずこの2枚の見積もりの謎を解いていこう。
何か探偵みたいだな。
(園田)いいですかワトソン君。
まずよくある汚職は最初に2億5,000万円の見積もりを牧村建設から出されました。
うん。
そんで?すると他の会社より高い。
「ヤバいわ。
このままじゃお友達の牧村君が負けちゃう」ちょっと待って。
今のって市長?
(未亜・智子)似てな〜い。
とにかく何としても牧村君を勝たせなきゃ。
ということで…。
《なるほど…ありがとうございます》《では2億5,000万円を2億円にして再提出すればうちが請け負えるんですね?》《ああ…こちら謝礼でございます》というのが普通の不正です。
なるほど。
ところがなんですよ。
実際の予算を調べてみたら請負価格は2億5,000万。
安くなってないんですよ。
え〜?どうして?高かったら負けちゃうじゃん。
そうなんですけど「価格も大事だけど技術やサービスも大事でしょ?」「トータルで検討したら高くても牧村建設がいいと思うな〜」だからそこ似てねえっつうの。
肝心なのは市長だったら価格に関係なく決められるってこと。
えっ?そんなに偉いの?そりゃあ政策決定者ですから。
でもそういうことならこんな小細工必要ないんですよ。
じゃあ市長じゃないんだ?でも最終的には市長の決済印がないと予算にならないわけですから。
じゃあ市長なの?でも市長だったらこんな小細工は必要ないわけでって振り出しに戻るの。
あ〜!もう意味が分からないよ。
もう何言ってんだかもう…。
(園田)あっ!何?びっくりすんな…。
もし…もしですよ。
2つの見積もりの出された順番が逆だったら…。
《えっ…2億5,000万?価格上げるんですか?》《それでもうちがやらせてもらえると…》《はぁ〜…なるほどそういうことですか》《分かりました》あ痛っ。
なるほど分かりましたじゃないよ何?いいですか?だから2億でできることに2億5,000万円出す。
そうすると5,000万円が浮くわけですよ。
じゃあその5,000万はどこ行った。
市長!?まさか…。
まさかですよね。
私も驚きました。
でも市長ならそれができちゃうんですよ。
信じられない。
モッチーに聞いてみよう。
(バイブレーターの音)
(男性)佐藤智子の裏には当然犬崎がいるんだろ?岡本君!それが分かっていながら一緒になって騒いでたのか!?市長。
信じていいんですよね?フッ…あなたにそんなこと聞かれると思わなかったわ。
すいません。
(男性)失礼だろ!立場をわきまえなさい!
(男性)君はどっちの味方なんだ?
(男性)市長を疑ってるのか!?
(望月)何で電話に出てくれないんだよ。
とにかくすぐに連絡して。
待ってるから。
(男性)これまだ向こうは公表してないんですか?
(前田)何だか急に慎重になっちまったな。
(前田)こちらからマスコミにリークしましょうか?
(犬崎)いやめんどくせえや。
ここは派手にいこうぜおい。
ねえ私たち全員で記者会見とか開いちゃう?
(園田)ちょっと…僕の手柄横取りしないでくださいよ!あ〜もう何度かけてもモッチー出てくれないんだけど。
(園田)そりゃそうですよ。
(未亜)嘘…。
うわ…犬崎さんに先越されちゃいましたよ。
えっ?
(犬崎)皆さまにお集まりいただいたのは他でもありません。
佐藤智子議員の証言を裏付ける証拠が見つかりました。
かくなる上は百条委員会を早急に開き真相を明らかにするつもりです。
ということは市長の疑惑は本当だったんですね?私個人的にも期待していた方だけに非常に残念でなりません。
(記者たち)犬崎さん!
(明)願ってもない縁談だ。
でしょうね。
経済界に太いパイプがつくれますから。
写真見てみろ。
美人だぞ。
話はそれだけですか?今度の件であおば市もまた方向転換する。
そうしたらお前も国政に来い。
兄さんこの件どこまで知ってるんですか?早く母さんに孫の顔見せてやれ。
(記者たち)市長!
(記者)すいません。
百条委員会が開催されるとのことですが。
(河原田)百条委員会結構ですよ。
隠さないといけないようなことは何一つしておりませんから。
あくまでも潔白だと。
(河原田)もちろんです。
(記者)でも請け負った牧村建設の社長とはお友達なんですよね?
(河原田)そうです。
でも私たちは仕事の話を一切したことございません。

(ノック)・
(望月)ゆっくんいるんだろ?どういうことだよ!説明してよ!ゆっくん!ちゃんと話そうよ!
(解錠音)
(小野)ごめんね。
俺遠くに行くからさ。
(望月)ふざけんなよ。
どこ行く気だよ!
(望月)えっ…。
どうしてこんなもん残しといたの?えっ…嘘…。
まさか…。
まさか…。
(小野)ホントごめん。
(小野)《頑張ったご褒美》《市長も大喜びでしょ》《これで政治資金の心配しなくて済むんだから》《うん》《フフフ…》
(泣き声)
(和美)ごめん。
結局何一つスクープにできなかった。
しょうがないよ。
犬崎が出てきて暴露されちゃ。
だけどまさかこのタイミングで出てくると思わなかった。
だって実際のお金の流れがまったく見えてきてないのよ?何か握ってるのかな?秘書の望月を召喚するって話だけど。
鍵を握るのは秘書ってことか。
実は望月に関するネタならあるんだけど。
何だよ。
出し惜しみするなよ。
今回の件の担当の小野佑樹っていう職員が望月と深い仲だっていう噂。
そんなセクシャリティな問題も公の場で追及されたりするのかな。

(ノック)
(ドアの開く音)
(秘書)失礼します。
間もなく百条委員会の時間です。
望月君は?
(秘書)連絡が取れません。
そう。
(議長)ただ今より児童会館建設における入札に関する調査特別委員会を開会いたします。
ではまず証人尋問を行います。
河原田市長。
はい。
お願いいたします。
(議長)では犬崎議員。
(犬崎)はい。
今回の児童会館建設における入札についてお伺いします。
建設業者選定のため…。
(議長)しばらくの間休憩にします。
(議長)当百条委員会に関わる緊急を要する事件が…。
どういうことだ!
(一同)そうだ!説明しろ!説明しろよ!後ほどご説明いたします。
(犬崎)今ここで説明しろ!
(一同)そうだよ!そうだ!
(やじ)私の秘書が自殺しました。
嘘だ…。
このたびの件は全て私が独断でしたことです。
河原田市長は何も知りません。
全部モッチーがやったってこと?市長のためだったんだよ。
トカゲの尻尾切りですよ。
どういうこと?モッチーは市長をかばって死んだんですよ。
ホント助かりましたよね市長は。
でたらめ言うな!
(園田)でたらめなんですかね?やめてよ!怒る相手が違うでしょ。
(未亜)ねえ市長が会見するよ!ねえ!お騒がせしております。
児童会館建設の件ですがこのことに関して私は一切関与しておりません。
これを百条委員会で申し上げるつもりでおりました。
(春奈)全て望月秘書の一存だということですか?残念ですが。
(記者)一切何も知らなかったと断言するんですね?
(河原田)もちろんです。
(記者)しかし入札の契約書には市長の決済印が押されていますよ。
(河原田)私の周りには優秀な職員や秘書がたくさんおり彼らの資料や報告には絶大な信頼を…。
ひでえな…平気で秘書を切り捨てたぞ。
私の監督不行き届きは認めます。
ですが彼がやったことは市民をそして私を裏切る行為であり死をもって償えるものではありません。
正直に全てを話すべきでありこのような形で幕引きを図るなど私はざんきに堪えない思いであります。
(記者)市長をかばって死んだんじゃないですか?私は潔白でございます。
(春奈)それをどうやって証明されるんですか?残念ですが望月がいない今私には証明するすべがございません。
ですので…。
選挙で市民の皆さまに問いたいと思います。
市長を辞任し選挙に再出馬する所存でございます。
そして皆さまに私を信任していただけるのかあらためて問いたいと思います。
以上です。

(ドアの開閉音)
(遼)ハッ…どうしよう。
(遼)俺…。
(遼)あの人のこともう信じられないよ。
信じなくてもいいんじゃないですか。
(遼)簡単に言うね。
だって…。
人って結局は一人じゃないですか。
大丈夫ですって。
先輩なら一人でも自分のやるべきことをちゃんとやれますよ。
(安部)小出さん。
(未亜)はい。
犬崎さんの事務所で会合があるそうです。
えっ…今から?
(安部)はい。
私欠席で。
はい。
(遼)いいのか?
(未亜)うん。
今日は愛想笑いできそうにないんで。
(前田)よーし市長選だ!
(一同)やりましょう!
(男性)まさかこんなに早く自滅してしまうとはな。
(前田)飛んで火に入る夏の虫だ。
(男性)ここは何としてでも犬崎会派から市長を出すぞ!
(一同)おうっ!
(拍手)ちょっと待ってくださいよ!おかしくないですか?望月さん死んじゃったんですよ?人が一人死んだんですよ?もう忘れちゃったんですか?もう選挙の話ですか?人の命何だと思ってんですか!もう演説は終わりでいいですか?何なの?望月さんのこと何とも思ってないの?立派だと思ってますよ?自分の命を盾に市長を守ったんだ。
ホント秘書の鑑だよ。
ねえ皆さん。
(男性)そのとおり。
(前田)さあ先手必勝だ!支持者たちに電話してくれ!ちょっと待ってくださいよ。
待ってください!ホントにそれでいいんですか?政治って…政治ってそんなんでいいんですか!?
(望月)《僕はね河原田さんのためにならこの身を捧げてもいい。
それぐらいの覚悟なんです!》ハァ…。

(ドアの開閉音)犬崎さん。
結局何だったんですか?
(犬崎)うん?汚職はあったんですか?市長は本当にやってないんですか?望月君が…。
望月君が…死んじゃっただけじゃないですか!こんなこと始めなきゃよかった。
バカを言うな。
あんたが動かなかったら今回の件は闇の中だった。
あんただから市長の化けの皮を剥ぐことができたんだ。
でも結局市長は捕まらないですよね?結局真相なんて分かんないままじゃないですか。
あんたの無念は分かる。
分かる?ホントに分かってんですか?結局全部望月君が悪者になってそれで選挙?何それ。
おかしいよ。
おかしいでしょ!こんなの政治だったらねこんな政治いらないよ!だったらあんたが変えてみないか。
あんただから。
あんただからこそ変えられるんじゃないか?市長になってくれないか。

(犬崎)たばこ吸われるんですか?
(誠)やめてたんですが我慢できなくなりました。
(犬崎)で何のご用でしょう?犬崎さんはどこまで絡んでるんですか?お伝えすることもないかと。
お兄さまは全てご承知ですよ。
2017/11/20(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜 #05[字][デ]【篠原×一生!第一章完結】

絶対に見逃せない第5話!汚職の内部告発…そこに仕掛けられた政治の罠。裏切り者は誰なのか。佐藤智子(篠原涼子)の運命を変える衝撃の死…物語は急展開へ!

詳細情報
番組内容
佐藤智子(篠原涼子)は、犬崎和久(古田新太)に借りを作りながらも、岡本遼(千葉雄大)が提案した行き場のない子供たちを支援する子供食堂の創設を藤堂誠(高橋一生)ら、新人議員たちと協力して議決に持ち込んだ。
その後、智子は「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を誠から教えられる。日本人は仕事を優先して休暇も取りにくい状況にあるということで、智子も平田和美(石田ゆり子)とそんな体験をしたばかり。駿平
番組内容2
(鳥越壮真)たちの遠足に参加できなかったのだ。「まず実践してみたら」という誠に、智子はSNSに長期休暇を取ると書き込む。
そんな智子に男から電話が入る。男は「手紙を読んでもらえたか」とだけ言って電話を切った。手紙には市議会に汚職議員がいるという告発文だった。智子は小出未亜(前田敦子)や園田龍太郎(斎藤司)に手紙の内容を聞いてみるが、2人ともそそくさと去る。ランチを一緒にした和美にも、先ほどの出来事
番組内容3
を聞く智子。和美は、下手につついたら智子たちにも火の粉が降りかかるので、慎重に扱うよう忠告。智子は和美に汚職の件を調べてほしいと頼む。
その夜、智子は落ち込んでいた。SNSでの長期休暇の書き込みが不評の嵐なのだ。公平(田中圭)は「議員としてろくな活動もしていないのに当たり前。SNSへは市議として何をしたかを書いた方がいい」と促す。すると、智子は汚職まみれの議員がいるとの告発を調べると書き込んで…。
出演者
篠原涼子 
高橋一生 
古田新太 
前田敦子 
千葉雄大 
斎藤司(トレンディエンジェル) 
若旦那 
細田善彦 
今田美桜
 ・ 
余貴美子
 ・ 
大澄賢也 
田中圭 
石田ゆり子 


スタッフ
【脚本】
黒沢久子 

【音楽】
井筒昭雄 

【主題歌】
AAA「LIFE」(avex trax) 

【プロデュース】
草ヶ谷大輔 

【演出】
金井紘 
石井祐介 
相沢秀幸 

【制作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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