あさぎブログ

ツール

iPad版「CLIP PAINT STUDIO」で快適にお絵描きしてみた


2017年11月8日にリリースされたドローイングツール「CLIP PAINT STUDIO EX for iPad」を使ってみました。もともとMac版の同ソフトウェアを使っていたので、慣れた使い心地がiPadで再現できるのは快適でした。


ポイントはPC版そっくりの使い心地


iPad Pro 9.7インチ での操作画面

iPad Pro 9.7インチ での操作画面

iPad Pro 9.7インチのランドスケープ(横向き)モードでの操作画面です。ポートレート(縦向き)モードでも同じウインドウ配置はできましたが、横向きでの利用が現実的かなーという印象です。二本指タップでアンドゥ(取り消し)ができるので、Apple Pencil を持ったままでも楽に操作できました。対応するキーボードがあればショートカットキーも使えるようです。


色調補正

レイヤーのサイズ変更


現在、iPadでのイラストの作成には「procreate」というアプリを使用しています。多彩なブラシがデフォルトで使えるのでイラストを描くぶんにはとても使いやすく楽しいのですが、加工となると痒いところに手が届かない部分がありました。


CLIP STUDIO PAINT は画像加工でも快適です。レイヤーのサイズ変更や色調補正レイヤーの追加(画像を直接加工しないので、後からサクッと加工前に戻せる)ができるのはとても便利。


調子に乗ってレイヤーやマスクを追加しまくってみましたが、このくらいのレイヤー数なら動作は快適でした。(ここはiPad自体のスペック次第という気もします)


使いどころを考える


CLIP PAINT STUDIO にはいくつかモデルがあり(モデル別の機能比較)、iPad版は上位モデル「CLIP PAINT STUDIO EX」相当の機能があるとのことです。ということで、機能面での制約はありません。ページ管理機能があるので、複数ページにわたるイラスト、漫画にも対応しています。

Cintiq 13インチとの比較しても、短時間の作業ならApple Pencilでもそこまで苦にはなりませんでした。ただ、長時間の連続稼働でも問題ないかは要検証です。


魅力は「タブレット端末の手軽さ」


iPadでアプリを立ち上げるだけで、すぐ絵を描く環境が整うのはとても魅力的です。イラスト制作専用のPC環境が整っていればいいんですが、液タブの配線・セッティングから解放されたのはとても快適でした。


作業用手袋があると快適



液タブならペン先以外は検知しないんですが、iPadなので当然ペン以外の指や手も感知していまします。小指や手のひらが当たらないように手袋があると便利です。


ツールのサブスクリプション制は意外と定番?


CLIP PAINT STUDIO EX for iPad は月額980円のサブスクリプション制です。ちょっと強気な料金体系だとは思いますが、これだけ機能が充実していれば妥当かなーとも思います。
CLIP PAINT STUDIO はPC版でも買い切り制と月額課金のサブスクリプション制の好きなほうを選べました。Adobe製品もほぼサブスクリプションですし、デザイナーとしては慣れた料金体系です。

ただ、ライトユーザーやコンスタントに使うわけではないユーザーにとっては結構ヘビーじゃないのかという印象です。2017年11月現在、最初の6ヶ月は無料で使えるので使い心地を確かめることをオススメします。

Cintiqの20インチ以上のモデルなどを買うほどではないけれど、液タブでちょっと絵や漫画を描いてみたい!というニーズは満たせるアプリだと思いました。

おすすめの記事・書籍

Twitterで「クリペのiPad版が出たよ!」というニュースは見かけていたのですが、実際にダウンロードして触ってみようと思ったのはこちらのブログ記事がきっかけでした。作業環境やiPadの意義などにも触れられているので、興味のある方はぜひ。
CLIP STUDIO PAINT EX for iPadをインストールしたらiPadがパソコンになった話 - デザイナーのイラストノート

これから触ってみよう!という方は2017年1月に出ているこちらのテキストがおすすめです。(すでに使ったことのある方・他のソフトに慣れている方にはやや易しすぎるので初心者向け)



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