食費を節約しようと特売日にたくさんの食材を買ってきたものの、うまく使いきれずにダメにしてしまったという経験がある人も少なくないのではないでしょうか。それぞれの食材に適した保存方法のコツを知り、やりくり上手を目指しましょう。

肉や魚は冷凍保存! 買い物後のひと手間がポイント

特売日や安売りで限定品がでている時などは、食費の節約のために肉や魚をまとめ買いすることも多いでしょう。しかしそのまま冷蔵庫に入れてしまうと数日で傷んでくる可能性があります。すぐに調理する予定のもの以外は冷凍保存して長持ちさせましょう。だいたい2週間前後で使い切るようにすれば問題ありません。冷凍保存する場合、買い物から帰ってきたら少々面倒でもまず小分けにすることがポイントです。肉は一回で使う分量ごとに小分けにしてラップでくるんでおくと便利です。ひき肉の場合は保存用袋にいれてもよいでしょう。その時に菜箸などで軽く線を引いてブロック分けしておくと、実際に調理する時に使う分だけ取り出しやすくなります。魚はキッチンペーパーなどで軽く水気をとってから、一切れずつラップでくるむと生臭い臭いが気になりません。肉も魚もラップや保存袋で小分けしておくだけでも十分ですが、余裕があれば味噌やしょうゆ、みりんなどの調味料で下味をつけてから冷凍保存すると、実際に調理が必要な時にぐんと手間が減って時間短縮にもつながります。

キャベツやレタスは芯をくりぬいて。冷凍保存可能な野菜も

キャベツやレタスなどの葉物野菜をまるまる一つ買ってきても、使い切る前にだんだん茶色くなって傷んでくることも少なくありません。しかしキャベツもレタスも芯の部分をくりぬいて、そこに水分を含ませたキッチンペーパーを詰め込むことで長持ちするようになるという裏ワザがあるのです。芯をくりぬくのは大変だという場合はつまようじを2、3本さしておくだけでもかまいません。さらに新聞紙でくるんでポリ袋などに入れて冷蔵しておくと1週間半ほどおいしい状態をキープすることができます。にんじんやきゅうりなど縦に長い野菜は、寝かせるよりも立てて保存するとよいでしょう。きのこ類は石づきをとって、こまかくカットしてから冷凍保存しておくと、調理の時にすぐに炒め物などに使うことができて大変重宝します。家計のお助けマンでもあるもやしは傷みが早いのが弱点ですが、ナムルや酢漬けにすることで日持ちするようになるので、買って来たらすぐに調理しておきましょう。ちょっと物足りない食事の時のもう一品としても役立つ便利おかずに早変わりです。

ちりめんじゃこは冷凍保存でパラパラに。薬味類も便利!

肉や魚のほかに、ちりめんじゃこも冷凍保存に向いています。冷蔵庫にいれておくと意外と足が早いのですが、保存袋に入れて冷凍保存しておくと3~4週間はもつのでとても便利です。冷凍することでパラパラになり、調理の時にも使いたい分だけ出すことができるので、おひたしや炒め物に入れてもよいでしょう。また、小口にカットしたネギや千切りした大葉、すりおろしたしょうがなどの薬味類も冷凍保存することができるので、一度にまとめて下ごしらえしておくと何かと役立ちます。

上手に冷凍保存と付き合おう。ちょっとした工夫も大切

葉物の野菜など、ひと手間加えることで長持ちさせる方法もありますが、肉や魚、一部の野菜など大半の食材は冷凍保存することが可能です。特売品や安売りデーにたくさん買いすぎて途方に暮れた経験がある人も、冷凍保存を上手に取り入れることで無駄なく食材を使い切ることができるようになるでしょう。上手な冷凍保存のコツは、少々手間だと感じても使いやすいように小分けにしたり下味をつけるといったひと手間を加えることです。そうすることで必要な時に必要な分だけ使うことができ、時間の短縮にもつながるので、結果的に食費だけでなく時間の節約にもつながります。上手な冷凍保存とちょっとした工夫でやりくり上手を目指しましょう。

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