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長野鷹狩りの妙技披露 松本城で市制110周年催し
松本市制百十周年を記念して、タカを放って狩りをする放鷹(ほうよう)術の実演イベント「国宝松本城と鷹狩(たかがり)」が十九日、同市丸の内の同城本丸庭園で開かれた。松本市、同市教育委員会主催。 江戸時代に将軍家に仕えて鷹匠(たかじょう)を務めた小林家の技術を伝承する「諏訪流放鷹術保存会」(東京都青梅市)の会員たちによって、天守の前で演目が披露された。 タカを腕に乗せて、第十八代宗家の大塚紀子さん(46)を先頭に鷹匠が歩いて登場。二人の鷹匠の腕から腕に飛び移る「振替(ふりかえ)」や鷹匠の腕から近くの木に飛び移る「渡り」、飛び出したハトをタカに捕らえさせる「飛び流し」などの技を披露した。 演目の途中でタカが飛び立ったまま帰ってこないハプニングも。訪れた人たちは、優美に飛ぶタカと見事な鷹匠に見入っていた。 鷹匠体験をした松本市内の小四男子は「腕に止まると思っていたのに、背中に来てびっくりした。タカを飼ってみたい」と話した。菅谷昭市長も体験に参加した。 実演後には、同市大手公民館で鷹狩りの文化と歴史を学ぶ講演会もあった。 (野村和宏)
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