ゴールドマン信じて良かったのか、トレーダーはFOMC議事録に注目

Goldman Names Stephanie Cohen to Replace Scherr as Strategy Head

The Goldman Sachs Group Inc. headquarters building in New York.

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

ゴールドマン・サックス・グループは米金融政策当局の考え方に通じていると、一部のトレーダーは信じた。

  ゴールドマンが先週発表した2018年のトップ推奨取引には、10年債利回りの上昇予想と来年4度の利上げを見込んだポジショニングが含まれていた。引き締めペース加速が市場で織り込まれれば利益が出るオプションへの関心は、この発表後に急速に高まった。市場参加者の読みが正しかったのかどうかその答えを探る上で、今週22日に公表される連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が重要な鍵となる。

  トレーダーは12月の利上げをほぼ確実視しているが、来年に2度以上の利上げを予想する見方はまだ少ない。イールドカーブはここ10年で最もフラット化しており、長短金利利回り差がゼロになっても当局は利上げを継続するのかどうか、議論が深まっている。イールドカーブのフラット化は、投資家が景気減速に備えている兆候だと受け止める見方もある。

ブルームバーグ

原題:Bond Traders Trusting Goldman Need Fed to Support Rate-Hike Bets(抜粋)

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ドイツの連立協議が決裂-メルケル氏4期目続投に暗雲

更新日時
GERMANY-POLITICS-PARTIES-GOVERNMENT

メルケル氏

Photographer: JOHN MACDOUGALL/AFP
  • 自由民主党の交渉担当者が退席-緑の党との意見の相違の大きさ指摘
  • 想定される今後のシナリオは少数与党政権や再選挙

ドイツのメルケル首相が進めてきた連立協議が決裂した。これを受け、ドイツが再選挙に向かう可能性があり、欧州の指導者で最も在職期間が長いメルケル氏が政権を維持できるかどうか不透明になっている。

  首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)、緑の党による12時間に及ぶ協議は、FDPの交渉担当者が退席したことで20日へと日付が変わる直前に終了。FDPは緑の党との意見の隔たりがあまりにも大き過ぎると指摘した。4期目を目指すメルケル氏は1カ月にわたってFDP、緑の党との連立合意を目指していた。

  FDPのリントナー党首はベルリンで記者団に対し、悪い統治を行うよりは政権を担当しないほうがましだと語り、さらなる連立協議は予定されていないとした。メルケル政権の関係者から現時点でコメントは出ていない。

  今後の可能性としては、CDU・CSUによる少数与党政権や、大統領に総選挙を命じるよう求めることが考えられる。いずれのシナリオもドイツが未知の領域に踏み込むことを意味する。第2次世界大戦後に同国(旧西ドイツを含む)の首相を務めたのはわずか8人。

  リントナー氏は、正式な連立交渉に入るための合意草案は「数え切れないほどの矛盾」に満ちていたため、協議から離脱したと説明した。

  9月の総選挙でメルケル氏率いる勢力の得票率は1949年以降で最低となり、反移民を掲げる「ドイツのための選択肢(AfD)」が12.6%の票を獲得し、議席を得た。かつてCDU・CSUに投票した有権者の票の多くがAfDに流れた。

原題:Merkel’s Push Collapses to Reach Four-Party Coalition Accord (1)(抜粋)

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