名古屋人とオヤジギャグ愛好家に学ぶスゴイ発想

意外性のある組み合わせで「こんなん、できちゃいました」

  • 嶋 浩一郎=博報堂ケトル社長・共同CEO

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2017年11月20日(月)

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 「名古屋人はすごい」。博報堂ケトル社長の嶋浩一郎さんによれば、名古屋の方々は「優れたイノベーター集団」なのだそうです。アイデア発想における名古屋人の“すごさ”って何??? 気になりますよね。

(イラスト:西田真魚)

 今日はですね、とにかく「名古屋人はすごい!」という話をしたいのですが、よろしいでしょうか。

 いや、ほんと、名古屋人ってすごいと思うんですよ。この変革の時代に最も必要な発想力と実行力を持ち合わせているという点で、名古屋人は優れたイノベーター集団と言えます。

 アイデアは基本的に既知の情報の組み合わせでしかなく、意外性のある組み合わせになった時に斬新なアイデアが生まれます。名古屋人はその「意外性のある組み合わせ」を得意としています。私の中では「名古屋人=順列組み合わせを高速で行える天才」です。そう思い至った事例をいくつか挙げてみますね。

 名古屋人なら知らない人はいないというぐらいの有名店「喫茶マウンテン」は、驚愕のメニューが売りのお店です。

抹茶パスタに生クリーム

 例えば「甘口抹茶小倉スパゲティ」。料理名ですでにぶっとんでいるのですが、見た目がまたすごい。抹茶を練り込んだ緑色の麺の上に生クリームとあんこが乗っているというもの。

 恐らく初見は誰しも恐る恐る口にすると思いますが、これが意外や意外、おいしいと評判なんです。この組み合わせは凡人には浮かばないだろうし、思いついたとしても実際に作ってみようとはしないでしょう。

 さらに有名なものでは「小倉トースト」がありますよね。パンとあんことバターの組み合わせが絶妙でおいしい。これも最初に作った人は発想力が豊かだと思います。

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