新築分譲マンションを手放した
先日の、こちらの記事。わが家が新築分譲マンションを手放し、中古戸建へ移るという選択をした理由について、書きました。
継続的に、大変たくさんの方に読んでいただいています。ありがとうございます。
管理費、修繕積立金、駐車場代として、わが家がマンション維持のために毎月支払ってきた金額部分を、上記記事から抜粋します。
2001年に、新築でマンションに住み始めた当時のわが家のこれら費用の月々の支払いは、
合計 31,600円(※2001年12月)でした。
2003年、マンション管理会社との折衝で、これら費用が縮小されました。わが家の月々の支払いは、
合計 28,420円(※2003年12月)となりました。
2007年、大幅に低減させた費用ではのちのち修繕費が足りなくなるということになり、一気に揺り戻しがきました。わが家の月々の支払いは、
合計 35,970円(※2007年12月)となりました。
最初の大規模修繕が終わった後、次回の修繕にはさらにお金がかかる見込みとなり、2014年にまたまた費用の変更がありました。わが家の月々の支払いは、
合計 47,120円(※2014年12月)となりました。
住み始めた当時31,600円だったものが、10年強で47,120円へ。
- まわりの状況によって金額がこんなにも変動し、
- 社会情勢を考えると今後も上昇していく可能性が極めて高く、
- しかもこれは自分の居住部分の修繕には一切関係ない、あくまで共用部分の修繕や維持管理のみのための積み立て費用で、
- 自分だけで条件を変えることは不可能で、
- 忘れがちだけれど、この先マンションに住み続ける限りずっと!支払い続けなければいけないもの。
14年かけてこういうことを経験してきて、残念ながらこれ以上この流れに乗り続ける気持ちになれなかった。
こうしてわが家は新築分譲マンションを手放し、中古戸建への住み替えの選択をしました。
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マンションならありえなかった? 水まわりのトラブルに遭う
こんなことを書いておきながら、この記事と前後して、いま住んでいる中古戸建のキッチンで水漏れのトラブルを経験しました。
前の居住者の方の時から長年にわたって蓄積された油で、床下の排水管が詰まりを起こしたことが原因。
これ、マンションに住んでいたら、まず起こることはなかったと思われるトラブルです。
実際、わが家が住んでいたマンションでは、少なくとも一年に一度必ず業者さんが室内に入り、キッチン、洗濯機、お風呂の排水管の高圧洗浄をしてくれていました。
そのため、今回のような詰まり、水漏れは、マンションでは一度も経験したことはありません。
管理やメンテナンスを自分で計画、実施しなくてはならない、戸建だからこそ起きたトラブル。
洗礼を受けました。
マンションの維持管理費とメリット
マンションを手放した理由についての先の記事に、「マンションは、自分で何もしなくても維持管理業務をすべてやってくれるのがメリットなのに...」といった内容のコメントを頂きました。
本当に、絶対的にそうなのです。
マンションで月々支払っていた維持費用は、前述の通り約47,000円。
駐車場代1万円を除くと、月々約37,000円。
- 5年で、約220万円(37,000円×12×5)
- 10年で、約440万円(37,000円×12×10)
そのお金で、
排水管清掃、火災報知器のチェック、エレベーターや立体駐車場の点検、敷地内の清掃、植栽の維持、管理人さんの常駐、夜間の敷地内の見回りなどなど。
そして、10年に一度やってくる長期修繕での外壁タイル、ベランダ防水シート、コーキングのメンテナンス、屋上の防水塗装の塗り替え、立体駐車場の修理などなど。
わたしなんかが何も考えなくても、何もしなくても、すべてがきちんと進んでいく。これはこれで、現実的にもの凄いメリットだと思います。
でもその一方で、これらが本当にそのタイミングで必要なことなのか、それに対する金額は妥当なのか、そもそも どうしてもやらなくてはいけないことなのか、個人的に疑問を挟む余地はありません。
自分たちの居住スペース内のリフォームやメンテナンスも、一切この中には含まれません。
わが家が積み立てる440万円の使い道を選択するコントローラーは、自分たちの手にはありません。
戸建の維持管理費とメリット
一方の戸建。
いまの戸建てに移ってきてから、毎月2万円を修繕積立金のつもりで自分たちで積み立てています。
- 5年で、120万円(20,000円×12×5)
- 10年で、240万円(20,000円×12×10)
そのお金で、外壁や屋根などの構造体をメンテナンスしてもいいし、部屋の内部を変えたり、間取りを変更したり、設備を新しいものにかえたりしてもいい。
運良く大きなメンテナンスが必要なさそうだったら、別に何もしなくてもいい。
あいにくあちこち大幅にガタがきてしまい、お金が足りなければ、どうしても必要な優先度の高いものからやればいい。
判断すること、考えなくてはいけないことは格段に多くなりますが、とりあえず240万円の使い道を選択するコントローラーは、自分たちの手にある。
これが、マンションのメリットとはまた違う、戸建のメリットだと思っています。
わが家はこちらを選びました。
おわりに
住まいやお金の捉え方、考え方は、わたし自身の人生の捉え方、考え方と繋がっている感じがします。
たとえ大変なことだとしてもその時々の自分でできる範囲で選択し、どんなに下手っぴで頼りなくても自分でコントローラーを握るほうを選ぶ。
これが、わが家の選択でした。
▼「限界マンション」などという言葉も知られるようになりました。マンションの大規模修繕や管理が今後中長期的にどうなっていくのかは、マンションを離れたいまでも気になります。
マンション格差 (講談社現代新書) [ 榊 淳司 ] |
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