I EVIL   作:008
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3.過去と今

僕は、弟妹達が和解している姿を想像し口端をヒクヒクと引き攣らせながら下衆のような笑みを浮かべた。シスコンでブラコンな僕は、この今の状況に対し何よりの充実感と、満足感、そしてこれまで欠けていた心の喪失感が一気に埋まったような、そんな気持ちだった。

「気持ち悪い」
「ひ、ひどいな」

 そんな僕を見て、心底気持ち悪そうな声で、しかしここ数百年で見てトビきり一番な笑顔を浮かべる妻に苦笑する。

「あの、アクスレア様って何者なんでしょうか? この前見た冥界の歴史書には大罪人と記されていたのですが、あの人がそんな悪い人のようには見えないんスけど」

 リアスのポーン君がオズオズとではあるが僕に問う。彼自身、妹の眷属として、一介の悪魔として知っておきたいのだろう。
 この場には、一人を除いてではあるが妹の眷属が揃っている。いい機会だろう、そう思い懐かしさと後悔を噛みしめつつ口を開く。

「アクスレア・グレモリー。先の大戦で多数の天使・堕天使を消滅、殺害した大英雄……。僕はそう思っているよ」

 私からすればここで話を終わらせるつもりだった。いつもであればそれをグレイフィアも黙って見ていたが、今回は違った。
 
「……しかし、世間はそう認めません」

 グレイフィアの笑顔が悲哀の表情へと変わりいつもと違う妻の行動に目を開いて驚いたが、すぐさま彼女の意思を汲んだのか彼女の後に続く。

「世間が弟に科せた烙印は皆殺しの大罪人、君達が知っている彼の別名『悪愛の凶魔』がそれを如実に表している。グレモリー一族の代名詞といえば『情愛』。悪愛とはグレモリーでありながらそれとは反対と言える彼を皮肉った名前なのだ」

 だが、彼は好き好んで殺戮を繰り返したわけではなかった。

「彼は……イッセー君、君が思うようにとても優しい悪魔なのだ。あの一件がなければ彼は次期グレモリー卿として私を支えてくれただろう」
「あの、一件ですか????」
「意外に思うかもしれないが、彼は――――既婚者でね」

 その話をするのか、と今度はグレイフィアが驚愕の眼差しで私を見つめる。正直、悩んだが弟を知ってもらうためだ、全悪魔に知られようとは思わない、少なくとも彼らには弟の味方にいてほしい、そう思うが故の判断。

「アクスレア・グレモリーには愛し、結ばれた女性がいた。名をセルヴィア・ラウムといって72柱40位に名を連ねたラウム家の令嬢だった。彼女も一騎当千の悪魔でね。戦争が起こるすぐ前まで不可侵を破る堕天使やエクソシスト達を瞬く間に葬ったものさ」
「私の同級生でもあります。私たちがまだ子供だった頃から、二人は仲が良かった」
「細かく話していれば一週間ほどかかってしまうから大まかなことだけ伝えよう。そうだな、銀の鎖(シルバーチェーン)事件の事は知っているかね?」

 はい、と返事が五つ。

「戦争の、引き金の一つとなった事件ッスよね」
「よく勉強しているようだね、イッセー君。そう、多数の悪魔がエクソシストと堕天使の手によって拷問され、祝福された銀の鎖によって磔にされ、当時の魔王の城へと未だ不明の何らかの手段で送られた、そんな悪趣味で下劣な行為が5度続いた事件」

 僕の言いたいことが多少察せたのだろう。妹の眷属たちの顔は悲痛に歪もうとしている。

「セルヴィアはその事件を魔王直下の命令で調べていたが……ある日を境に彼女と連絡が途切れ、結果――――最後の被害者は彼女となってしまった。」

 思い出すのも忌々しい。できるのなら、あの時ルシファー軍の副軍団長であり、魔王ルシファーの出す指令を後ろで指を咥えて見ていることしかできなかった自分に戻り、「すぐに戻るから、アクスによろしく」と言っていた彼女に自分でそれを伝えさせてあげたい。

「アクスレア・グレモリーはそこで壊れてしまったんだ。誰よりも情愛の深かった彼は復讐に染まった。関与した堕天使やエクソシストのみならず、エクソシスト一個大隊を壊滅、戦争の引き金を彼が引いたのさ」

 だがしかし、アクスレア・グレモリーが戦争を始めた大罪人としては悪魔の歴史には記されてはいない。それは宣戦布告をしたのが旧四大魔王達であり、弟を不憫に思ったルシファー王の配慮でもあった。これは王命であり、バアル大王家もアクスレアの銀の鎖事件に対する追及は無く不問としている。

「当然、彼が堕天使数人とエクソシストを殺戮しようとも情愛の怒りは収まることを知らなかった。君達も知っているだろう、リアスが自分の眷属を傷つけられようとしたときの怒りを。アクスは最愛の者を殺され、戦争で自分が満足するまで最大の目盛など無い秤を埋めようとひたすらに殺し続けた。かの神をも傷つけるほどに彼の怒りは凄まじいものだった」
「あの子は言いました。『世界は不平等、善い事があれば、あった分の悪い事が起きる。だが決して、悪い事があったからといって善い事が起きるとは限らない』と。だから彼は悪い事を、自分が悪となって駆逐しようとしたのです。我々を守る、その一心で」

 セルヴィアを失くした私たちの心の隙間は、そうしてアクスの外道を見逃してしまったのだ。

「戦争後の彼は血を多く見すぎ、殺すことへの躊躇がなくなった。昔は敵を一人殺すのにも敵の全てを案じ心の中で涙していたというのに」

 彼らにここまで言うべきではないだろうから話す事はないが、セルヴィアの遺体は目も当てられない、いや決して自称聖職者や元天使という者たちがつけるにしてはあまりに残酷極まりないものだった。復讐の屍姦の傷跡に、笑ったようにつけられた両口端の裂け傷、心臓は胸の中心部から素手で抜き取られ、代わりと言わんばかりの銀の十字架が埋め込められていた。

「僕は情けなく感じているんだよ、魔王だとほざきつつも大王家の意向に常に気を割いていなければいけないような今を」

 だから変えるのだ。
 この会談を成功させ、今を変えるのだ。

 三つ巴の同盟を成立させ、バアル大王家が簡便に手が出せないように悪魔のみの悪魔社会に変革をもたらすのだ。
 すべては亡きセルヴィアと、かわいい弟と妹のため。

 死んで尚、肉体を弄ばれて尚、気高い表情を崩さずに戻ってきた彼女のためにも。
 
 不幸に抗い続け、道を外した愛しき弟のためにも――――。




 ――――僕は、『ルシファー』だから……。





 


 ♠     ♥     ♠     ♥     ♠







 やっと、ディゴニアから解放された気分だ。あの全身を蝕むような執拗な締め付けの茨から、10年という年月を経てやっと真の意味で解き放たれた、そんな感覚。
 リアス・グレモリという女性の暗い闇は今一筋の光が差した。それは所謂幸福、というやつなのだろう。今一つの幸福が起きた。起きて、しまった。昔自分が言った言葉を思い出す。善い事があれば、悪いことが絶対起きる。この不条理で、暴力主義で、狂ったこの世界の定理は一つの存在意思の事など気にもとめず回り続けている。

 こんな状況に陥れば、”悪いこと”なんて何が起きるか見当がつく。一週間後に控える三大勢力会議というのは、テロ組織と呼ばれる異端からすれば格好の獲物だろう。最悪な結果に終わった結果はおそらく戦争だろう。
 
 テロが起きたからいきなり戦争だ、というのは早計だ。そう思うかもしれないけど実際戦いで何が起きるかはわからない。テロ組織が世界最強と呼ばれるApocalypseを率いて堕天使の長を殺した、なんて事が起きないとも言えないのだ。存在は常に意思を持っている。そこに他者の介入は許さず、その意思がどう戦場で働くかは歴戦の勇士たる悪魔の戦士、果てや神でさえも予測は不能なのだ。

「主、魔力供給の許可を」
「だから、いつも言ってるだろう。魔力供給ぐらい自由にやってね、って」
「形ですよ。主従関係というものは形だけでも重要です、言動の乱れが風紀の乱れにつながり、戦闘行動にも支障をきたす。俺が所属していたSEALsに限らずとも英国王室特殊部隊でも、日本の自衛隊でも全て同様です」
「まあ、好きにすればいいよ」

 軍、というものを成魔(人間で言う成人)になると賜ることになる事はいつしか話したと思う。所謂『軍団』の長として悪魔の尖兵を指揮するのだ。72柱に連ねる悪魔は基本貴族であり、社会制度に貴族制を取り入れている悪魔界には当然平民と呼ばれる悪魔もいる。特性を持つ貴族悪魔より格段にレベルは劣るものの、掘り出し物と呼ばれる悪魔が生まれることもある。突然変異しかり、天才しかりである。

 人間社会の貴族でも居たように、優秀な奴隷を選別し、購入するという一種の使役快楽は悪魔にも当然生じるモノであり、優秀な平民の悪魔を自身の眷属に引き入れるという一種のカードゲームに似た娯楽は悪魔貴族の競争心を煽る。
 悪魔の駒というのは、そういう悪魔特有の強欲を刺激したものなのだ。アジュカもよく考える。

 とにかく、私も以前グレモリー軍の第二陣を指揮する軍団長の座にいたわけであるが、私直轄の軍はそこまで厳しいものだったか、と問われると首を傾げる他無い。
 というのも、私自身自分の軍属の悪魔達と話す機会が少なかったというのが大きな要因としてある。覚えているのは秘書兼副官であったあの平民の成り上がり悪魔ぐらいだろうか。

「そういえば、パルーはどうしているかな」
「パルー? 失礼、初耳の名ですな」

 ディランには話していなかったか。

「私がグレモリー軍団、アクスレア二軍団長を引き受けていた時のグレモリー領出身の副官殿だよ」
「ご同輩ですか」
「いや、眷属ではなかったんだけどね。あの時代は悪魔の駒自体無かったし」
「主を守る、時代は違えど志は同じくでしょう」
「ははは、守ってもらえるほど弱かった気もしないけどね」
「そういうことを言っているわけでは無いのですが……?」

 よく分からないよ。
 
 首を傾げる私に納得がいかないのか、「はぁ」と長いため息をつくディランに笑いかけながら先程ショッピングストアで購入したワインのコルクを魔法で開ける。一つ13$と中々に手頃価格で販売していたのでつい買ってみたが、今夜の食事調達に同行したリアスからは、「かの悪魔アクスレアが1500円のワインを……」と嘆いていた。

「ディランも飲むかい?」
「お言葉に甘えましょう、主の誘いを無下にするのは些か気が好きませぬ」

 フランス産のフルボディの赤ワインの芳醇な香りと、仄かに匂いからも感じる酸味はワインは香る物、といつの時代かの誰かが言った言葉をつい心中で反復してしまう。
 確かに、私や兄らが実家で頂いたワインには比べ物にならぬ質ではあるがこれはこれで中々にイける。全てにおいて舌が肥えていたと思ってはいたが、どうやら私の舌もまだまだ現役らしい。

「一服、させて頂きますよ」
「ご自由に。ディランはワインとシガーが同時にいける口か」
「昔、常に自棄酒をしている日がありましてね。その時からあまり考えなくなりました、逆に吸っていたらワインの甘みをよく感じれる気もしましてね」
「苦味も、甘みを引き立たせるテイスト。ってことかな」
「そんな所です……人生もそんなものですな。いや俺はもう人間ではなかったか、くくく」

 ワインを口に含みながら、悪魔より悪魔らしく我が転生眷属はどうやら本当に当たりを引いたようだった。
 パルーの存在がワインの酔いで消える前に思案する。あのしっかりとしたパルーのことだ。おそらくどこか他の眷属の所でよろしくやっているのかもしれない。そうでなければ、これから先兄にもらった悪魔の駒を有効活用するためにまた彼女に眷属になってもらうのもいいかもしれないな。
 だとしても、私の性格的にあまり眷属を増やしておも意味が無い。量より質を、私の魔法の性質が膨大な魔力による『量』のゴリ押しであるために眷属にはそれをカバーする質の良いモノが欲しい。

 ……それに、仲間というものはいつか朽ち消えゆくものだ。
 
「して主よ、この先どうするつもりで?」
「まずは会合を成功させる、当然邪魔は入るだろうしディランにも戦闘に参加してもらうつもりだ」
「武器を新調せねばなりませんな。ベガスに居た時は仕事がしやすいように拳銃一つでしたが対テロとなれば流石に心許無い」
「銃がいいのかい?」
「やはり、慣れた得物と聞かれればそうでしょうが。刃物でも問題はありません、カタナやククリナイフのように癖のある代物は扱う自信がありませんが」

 ふむ……。

「私が昔使っていた魔剣、そして魔鋼を取り寄せようかな。確か父上に預けていたはずだ」
「ありがたく。ですが魔鋼の用途は?」
「銃を錬鋼しよう。鋼の弾丸はもちろん、魔力による弾丸が装填できる銃を」
「……驚きました、そんなことが可能なのですか」
「まあね。昔、堕天使に情報を漏らしていた悪魔を討伐するために私は人間界に来たんだけど。その時代は戦場で投石機に変わりバリスタ、所謂弩弓が主体となってきていたのさ」

 一撃は城門をも崩壊す、あれを見た時は心底人間が恐ろしいと感じたものだ。悪魔は魔法がある、魔術がある。そのために時代の進行度は今も尚人間時代の中世ヨーロッパ周辺で止まっている。
 だがあの時人間は、確かに悪魔の魔法に打ち勝ったのだ。

「興味が沸いた私はね、そのバリスタにちょっと仕掛けをしたのさ」
「……まさか」
「魔力を帯びた材質のものを埋め込んだのさ、発射機関にね。そしたらさ――――」

 結果。

「城が、崩れたんだよ」

 ディランが息を呑んだ。

 



 グレモリー邸から魔剣と魔鋼を取り寄せるのに時間はかからなかった。このことを話したグレイフィアがすぐさま転移陣を使用して、取りに行ってくれたのだ。
 紅く輝く剣と、青く光る魔鋼。私が冥界の各地で見つけた希少鉱物によって作ったものだ。玉鋼と呼ばれる鋼の中でも純度の高いものは、総じて魔力質も良く許容量(キャパシティ)も高い。魔蒼核(Blue Skull)と名づけた事を思い出しつつ、魔銃を作り出す上でディランから渡された銃は三連中折散弾銃。大昔の代物である水平二連式を三連化したものだ。

 左手で触れて行う魔力探査によって散弾銃の内部構造を理解し、それを同時に右手で魔蒼核に伝達していく。魔蒼核に眠る魔力がドクンと脈打つのを実感した所で、私がディランを悪魔転生させた時に行った魔力発生器官の譲渡を魔蒼核にも行う。
 
 魔蒼核が淡くも力強く光った。

「こんなものかな」

 出来上がったのは見た目は変哲のない散弾銃だった。黒い魔鋼の質感は変わらず銃本体にあり続け、触れてもおそらく魔力を感じられない只の人間からすれば普通の散弾銃と大差ないように見えるだろう。

「魔銃SkullBreakとでも名付けよう。上手く使ってねディラン」
「お任せを」

 紅く輝く長剣を持つディランは、私が彼を眷属にしてから長らく感じていた騎士感の無さを打ち消し、今や悪魔の男爵騎士公にも見えるほどまでに映える。

 さて、今度は私である。

 いや実際私にとって武器というものはあまり必要がない。私には四肢があれば魔力弾を撃てるし、結界も張れる。地揺れも起こせるし、雷も落とせる。武器を除き必要となるのはやはり防具だろう。
 対魔力を内包するスーツだけでは今回の戦いは乗り切れない気がする。

「主よ」
「うん?」
「今の時代、防弾防刃装備というものがありましてな。私が”人間”現役時代に使っていないモノがひとつ余っていましてね」
「それは便利だね」

 すぐにこの問題は解決に至った。
 
 リアスとの和解から3日経った。会談の具体的な内容が明らかになり、リアスにも知らされることとなった。それを受けてかリアスは封印していた眷属の解封を提案、アジュカの結界を私が破ることになる、など色々あった。

 傍目で確認した程度だが、封印されていたのは吸血鬼の少女だった。封印するほどの逸材かも思ったが、彼女の神器について聞いて納得がいった。時間を止める能力を持つらしく、しかもそれを上手く扱えないとのことだった。魔力の扱いに長けている、という点で私が彼女の訓練に付き合うこととなり、ついでといってはなんだがリアス眷属全員の訓練もすることとなった。
 小猫と呼ばれるルークの少女の相談も同時に受けられるし、調度良かった。

「それじゃあギャスパーちゃん、始めようか」
「は、はいですぅ。よろしくお願いします」

 何故かダンボールの中から返事をする彼女に、兵藤君が叱責する。

「ギャスパー! 失礼だぞ、男ならもっと根性つけようぜ!」
「だ、だってイッセーせんぱぁい」
「アクスレア様は部長のお兄さんだぜ、そんな失礼ばっかしてちゃあ部長に怒られるぞ!」
「ほ、ほんとですかああ??」
「そうだね」

 一応その場の空気に合わせたつもりで返事すると、ギャスパーちゃんはピタリと固まってダンボールからのぞかせた目にうるうると涙を貯めだす。

「が、がんばりますうううう」

 




 リアスの眷属が一人増えた。

 名をゼノヴィア、というらしく元教会の戦士らしい。斬り姫と呼ばれていた! とドヤ顔で語る彼女は聖魔を使う木場君とディランと三人で斬り結ぶ訓練を行っている。
 尚、ゼノヴィアちゃんは力任せのパワータイプ系で、木場君は技能のテクニックタイプ。ディランはどちらかと言うと前者のゼノヴィアちゃん系らしく、中々に意気投合していた。当然、1:1での勝負は木場君が技量で勝った。

 次は小猫ちゃんである。
 彼女は他の眷属には隠しているようではあるが、どうやら猫又と呼ばれる妖の類らしく、彼女の持つ先天的な妖力にどう向き合えばいいかが相談内容だった。
 どうしてそこまで大切なことを、ほぼ初対面の私に? と聞くと昔からリアス部長から聞いていましたからと帰ってきて背中がむず痒くなった。

 先天的な力と向き合うことは確かに私も乗り越えた壁であるが、結局は自分の意志問題だ。と伝えると、彼女は流石に自分の生い立ちを簡単に話すことは出来ないのか言葉に詰まった。
 しかしそれだけで突っぱねるのも紳士としてどうかと思ったので、とりあえず魔力生成と異力との関係性について少し教授してあげた。決して猫のように愛くるしい瞳で見つめられてキュンとしちゃってついとかそういうのは関係ない。
 
 嵐の前の静けさ、とは逆に随分と騒がしい日々だ。
 あの日以来、リアスの眷属たちが私を見る目は優しさにあふれていた、家族のように慈しむ心があった。とても柔らかく温かい目だ。


 ――――なのにそれが、私の悪に染まった心にはキリキリとした例えようのない痛みを深く残すのである。





お待たせしすぎました。

テストがね、重なったのです。
期末から、そのまた次は模試、と……。死にそう。

ちょっと文章おかしいところもいくつかあるかもしれません、誤字も多いです、推敲今日も一回だけ(てへぺろ

ちょっと自分でも展開早いなぁ、と思ってるけど気にしません(ぇ






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