Nov.18.2017
昨日ゲーテの記事を書かせて頂いた勢いのまま,
今朝から色々な名言集を見ていましたら,
おっ!...えっ?…んんん…そうだっけ…?
と, いつもながらのゆるゆる意識で
新たに出会えましたミームに,
ちらほら考えさせられました
そのミームが, こちらです
The world is a comedy to those who think,
a tragedy to those who feel.
世界は考える者にとっては喜劇であり,
感じる者にとっては悲劇である
これはホレス・ウォルポールという,
1797年イギリス貴族生まれの政治家・ 小説家の言です
世界は
考える者=理性的な人にとっては→喜劇
感じる者=感性的な人にとっては→悲劇
なるほど…
っと, 一端納得し始めたのですが,
ぼけつっこみ的に
えっ? 逆じゃない!?
と思ってしまったのです...
考える人→悩みすぎて→ネガティブに
感じる人→楽しくなって→ポジティブに
という, 漠然としたぺらぺら二元論ミームが
小生の脳にあるからです
これは幼稚園の時から小生の頭に住み続けている
このミームのせいでもあります↓
Don't think! Feel!
考えるな! 感じろ!
かのブルース・リーの至言です
ウォルポールはイギリス人で,
ブルースは東洋人,
理性と感性の優位性は逆なのでしょうか・・・
そこで, ピカソに聞いてみることにしました
I paint objects as I think them,
not as I see them.
私は対象を見たままにではなく,
私が考えるように描くのだ
う~わっ!何てこった!
ピカソは, 「考える」ように描いてる…
「見たまま」=感性ではなく,
「考える」=理性によって…
確かに, これが見たままだったら, アブない限りですが↓
一方でピカソは次のようにも言います
I do not seek, I find.
私は捜し求めない, 見つけ出すのだ
あれっ?
「見つけ出す」=感性ですよね…
さらに,
Good artists copy, great artists steal.
優秀な芸術家は模倣し, 偉大な芸術家は盗む
「模倣」=理性で
「盗む」=感性
じゃないの…?
ピカソまでいくと, 「考えて盗む」のでしょうか…
次のことばまで…
Immature poets imitate; mature poets steal.
未熟な詩人は模倣し, 成熟した詩人は盗む
ピカソと同年代のT.S.エリオットのことばです
20世紀のイギリスを代表する詩人・劇作家で
1948年に「現代詩文学への卓越した貢献」のため,
ノーベル文学賞を受賞しています
→もちろん, 冗談ですよ, パブロ!
ということで
理性と感性の洋の東西での違いにつき
ゆるゆるぼんやり思いを巡らしていたら
ゲーテに頂いた土曜日のエネルギーが
日曜日午前です
いつものごとく結論は
ピカソの言いなりです
Every act of creation is first an act of destruction.
いかなる創造活動もはじめは破壊活動だ
それでは, このへんで