最近誰もが一度は思ったことがあるはずの、この疑問。
試したいけど、センター試験や運転免許試験で試すわけにもいかないし……、と悩んでいた人も多いでしょう。 そこで僕が機械の製造元を訪ね、ボールペンも2H鉛筆も、小さいマーク、汚いマーク、油性マジック、赤鉛筆、全部ひっくるめて調べてきました!! ※2009年6月に掲載された記事の写真画像を大きくして再掲載したものです。
1978年、東京都出身。漂泊の理科教員。名前の漢字は、正しい行いと書いて『正行』なのだが、「不正行為」という語にも名前が含まれてるのに気付いたので、次からそれで説明しようと思う。
前の記事:「雪山を完全に甘く見て、レスキューヘリで運ばれた話」 人気記事:「32年間眠りつづけた「コスモ星丸」を発掘した」 > 個人サイト まさゆき研究所 新棟 (株)セコニックにお邪魔しました今回の記事の取材でお邪魔したのは、東京都練馬区にある株式会社セコニックさん。日本におけるマークシートリーダのトップシェアを占める企業だ。
西武バスには『都民農園セコニック行き』という路線があり、練馬区民にはおなじみの名前なんですよ、と当サイトのウェブマスター林さん(練馬区出身)が言っていた。
僕は「都民農園セコニック」って、農園の名前がセコニックっていうみたいで、少し近未来SFぽいなと思いながらセコニックさんに向かった。(都民農園はまったく別の施設です) 左から、セコニックの藤田さん、松沢さん、髙橋さん。
セコニック本社を訪ねると、お約束していた藤田さん(左)を含む3人の営業部の方が、丁寧に僕を迎えてくださった。作業服がびしっと決まっている、まさにニッポンの技術屋! という御三方だ。昔は開発の部署も担当されていたらしい。
応接室に案内していただくと、そこにはすでにデモ機が2機用意されており、親切な対応に胸が熱くなった。 マークシートリーダSR-430。カタログ価格\359,100。
これがマークシートを読んでいる様子最初にマークシートリーダが、マークシートを読み込む様子を見せてもらった。
読み込んだのは小型のマークシートリーダSR-430、今年1月発売の最新機種だ。(※2009年当時) 読み込みの様子を動画で撮影させてもらったのでまずはこれを見てください。 すごい速さである。さすが最新機種! と驚いていたら、藤田さんが微笑んで、もっと速くなりますよ、言った。実はこの速さは、PCと通信しながらの速さなので1分間140枚だが、通信せずに読み込むだけならもっと速くできるとのこと。
ならばということで、その噂の「マークシートリーダの本気」を見せてもらった。 うおぉぉぉぉぉー! っと思わず絶叫してしまう速さである。まるで滝のように流れていくマークシート。
これでも本当に読めるのだという。1分間に250枚ということなので、1秒間で4枚読んでいることとなる。恐るべき速さ、マークシートリーダ。 このあとしばらく、マークシート利用の現状についてのお話を聞かせていただいた。その話を要約するとこうなる。 今回実験に用いた汎用機SR-3500、\819,000
? マークシートは主に学校・教育の分野で利用されており、その割合は約80%。
? 残りの20%は、医療分野や製造分野(製パン受発注業務)、アンケート等、確実性と迅速性を重視される場面で使用されている。 ? 最近は家庭用スキャナをリーダとして使えたり、文字を読めるOCRが出てきたりしているが、やっぱり「速くて正確」という点において、マークシートの右に出るものはない! 内部はすごいメカメカしさ。メカメカ。
非常に熱い製品に対する思いの伝わってくるお話だった。
速さについてはたったいま目の当たりにしたので、読み取り精度に関して聞いてみた。 すると以前、英検の答案20万枚を採点した結果、読み取りミスは6ヶ所だけだったという。読み取り精度はまさに99.999%以上。 すごいぞ、マークシート! ここで実験筆記具たちの登場です取り出すのが恥ずかしかった。散らかった机みたい。
と、熱い真剣な思いを聞かせていただいた直後で恐縮だったのだが、カバンから実験用に持ってきた実験用具を取り出させてもらった。持ってきた文具は以下のとおり。
鉛筆(HB・2H)、シャーペン、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルインクボールペン、マッキー、マイネーム、水性サインペン、ホワイトボードマーカー、色鉛筆(黒・赤・青)、クーピー黒、万年筆、筆ペン、墨汁、黒の絵の具、蛍光ペン緑 さあ、これでマークシートを塗りまくります!
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