オトナ高校 #5/総理の息子が新入生!?学級崩壊が生んだ男の約束!恋か?友情か?[字] 2017.11.18

1911月 - による admin - 0 - 未分類

(荒川英人)《僕ほどの知性的な人間が今さらこんな常識的な事を思うのは少々気恥ずかしいのだが…》《人生は何が起こるかわからない》
(嘉数喜一郎)あなたはオトナ高校の第一期生に選ばれました。
やりたいんだよ君と!
(姫谷さくら)最低ですね。
(園部真希)別によかったのに。
キスぐらいされても。
ぼ…僕は童貞です!童貞なんです!
(中山遥香)えーっ!?
(権田勘助)俺は…EDなんだから!
(川本カルロス有)俺が好きなのはチェリートくんなんだよ!
(山田翔馬)新たな仲間が加わる事になりました。
(岩清水叶)岩清水でーす。
なんせ俺の親父総理大臣なんで。
《そして僕は今学級委員として総理大臣の息子にオトナ高校の校則を教えている》王子校則の説明は以上です。
はあ…初体験を済ませたら卒業ですか。
まあくだらない学校って事はよくわかりましたよ。
《なんか扱いにくい…》《いかにもな総理の息子ね》親父が作った法律のせいでおたくらも大変っすね。
あっ。
音楽室案内してもらっていいっすか?では緊急職員会議を始めましょうか。
まず議論して頂きたいのは合宿研修で判明したヤルデンテくんの同性愛とサショーさんのEDを学校としてどう扱うか…。
そんな事よりも総理のご子息をどう扱うかだ。
いやしかし特別扱いするのもいかがなものかと…。
第二義務教育法第10条ではオトナ高校のあらゆる決定権は校長に帰属しその指示に従わない教師にも懲役等の罰則が与えられるとあります。
《嘘!私たちも?》《これは逆らえない状況だ…》そもそも総理がオトナ高校を作ったのもご子息の教育と孫の誕生を望むがゆえ。
つまり我々の最大の使命は王子の卒業と初体験だ。
他はどうでもいい!《どうでもいい?》《完全に言い切りましたね》期待してますよさくら先生。
いざとなれば自らの手で大人にして差し上げる事も可能かと。
いや自らの手でって…。
卒業させられたらボーナスとか頂けるんですか?お望みとあれば。
でもさ総理の息子が童貞ってさ…。
性格悪いのかな?絶対それあり得そう。
(斑益美)なんか面白い事になっちゃったね。
カミングアウトの事気にしてる?平気だよ。
漫画の世界じゃBLなんてザラだし。
私はそれも含めて受け入れるし。
干渉しないでくれるかな?チェリートくんを恋敵と考えるのは勝手だけどさ彼とスペアさんをくっつけようと風呂で2人にしたり脅迫めいた怪文書を渡すのはどうかと思うよ。
でもヤルデンテくんだって嫌がらせメールを送ってチェリートくんの恋を邪魔したよね。
だからって…!…それを君からチェリートくんにバラす事ないだろう。
おかげでもう口もきいてもらえないよ。
ごめんね。
全部私がいけないのよね。
あっいや…。
私が男じゃないからいけないのよね!えっそっち?《はあ…俺この学校にいる意味あるのかな?》
(ピアノ)《なんだ?》《この心の傷口に染み入るピアノは…》『エリーゼのために』こういうのまずいかもよ。
ここ罰則とか厳しいから。

(ピアノ)《なんのつもりだ?ひょっとして特技をひけらかして女子の注目を集めて卒業に結びつける作戦?》《総理の息子にしては随分と見え透いた手を…》
(ピアノ)《人生は何が起こるかわからない》《彼を通じて僕はそれを改めて思い知らされる事になる》
(翔馬)本来性行為は生命の本能に基づく自然なものです。
(翔馬)DNAを次世代に繋ぐ命のリレーである崇高な性行為をもっと大切にするべきではないですか?《なるほど》《僕の優秀なDNAを残すのも社会への大きな貢献かもしれない》《そのためにもまずは初体験だ》《相手として考えられるのは普通にいってさくらちゃん》《いやいや…なぜここにスペア女が割り込んでくる?》《そこそこ美人ではあるが別にタイプじゃないし勝手に僕に好かれてると思い込んでいる勘違い女だぞ》私は幸運にも子供5人に恵まれました。
その喜びを君たちにも味わってもらいたいんです。
翔馬先生。
まるで親子が幸せの象徴であるかのように言いましたけど先生の父親は女作って家庭捨てて母親はスナック始めて病を患って他界しましたよね。
《何?その強烈な過去》《サラッと言ったがかなりヘビーだぞ》なぜそこまで私の過去を?翔馬先生だって子育てを放棄する可能性もありますよね。
子作りを勧める資格ありますか?その教えが正しいと自信がありますか?答えられない?じゃあ授業はボイコットしまーす。
(翔馬)待ちなさい。
行き過ぎた指導があれば父に報告しますよ。
翔馬先生熱血教師があれ許していいんすか?しょせんは国家の犬って事よ。
やっぱり男は権力よね。
あっ…。
はい!学級委員としてちょっと様子を見てきます。
ほらチェリートくん。
《えっ?何張り切っちゃってんの?》『エリーゼのために』『エリーゼのために』が好きなんだ?入学書類見たんだけど私と同じ一橋大なんだね。
このあとお茶でも行かない?なんだよその積極的なアプローチ。
いつも無愛想な君が随分な媚び方じゃないか?だって総理の息子よ。
白鳥課長にも紹介したいし。
あのさあ…君はゲス上司に捨てられたはずだろう。
総理とのパイプが出来ればいつか復縁の芽だって…。
あっ…。
慣れてるから平気だよ。
陰で言われるよりはむしろすがすがしい。
そろそろ次の授業よ。
早く着替えて。
ああ次って保健体育っすよね?
(岩清水)音楽の授業に変えません?《それにしてもヤルデンテくん…》《気まずい…》
(さくら)えー以上が男女の性の違いの説明です。
(岩清水)うーんわかりにくいっすね。
女性の体の仕組みは先生が裸になってわかりやすく説明してくださいよ。
(さくら)えっ?教育者ならそれくらいの熱意見せてくれますよね?あれ?俺を怒らせるといろいろまずいんすよね?王子それは放課後個人レッスンでどう?《えっ?結局さくらちゃんも権力になびいちゃうの?》さくら先生先に誘ったのは私なんだけど。
スペアさん今は先生が王子と話してるの。
《僕の元カノと今カノが総理の息子を奪い合っている》《複雑だ》馬鹿なの?あんた。
《えっ?今度はなんの言いがかり?》あんたどっちとも付き合えてないでしょ。
モテないからって惨めすぎない?惨めって何?モテないって僕が?だってなんの魅力もないじゃない。
《馬鹿馬鹿しい!言うに事欠いて学力偏差値75で東大卒エリートの僕が惨めで魅力がないだと?》《あの2人だって僕に好意を寄せ始めていたはずで…》《いや臆する事はない。
僕ほどのエリートならむしろ総理の息子ぐらいがライバルとしてちょうどいい》《ならば絶対に負けられない戦いだ》
(二階堂健吉)いよいよ再来週からニューヨーク出張だな。
(二階堂)プロジェクトには岩清水総理も期待してくださってる。
《ここにも総理が絡んできたか》《それだけ僕らの仕事が一流だという証明だろう》実は妻が総理夫人の同級生で懇意にしていてね。
二階堂専務はご子息の事もご存じなんですか?ああ。
王子は幼い頃からピアノに夢中だった。
政治と女に興味がないのが夫人の悩みの種。
なんでもコンクールで出会った初恋相手をいまだに思ってるとかでさ。
(伊藤奈緒)英人さん総理のご子息とお知り合いなんですか?ああいやちょっと…。
僕としては甚だ迷惑なんだが向こうが僕をライバル視してるようで。
(さくら)へえ〜すごいんですね英人さん。
あっ…。
ところでオトナ高校の話なんだが…。
(木村麻実)お好きですね専務。
その話題が。
フフフフ…。
ハハハハ…。
何かう…噂でも?ほら教師打診を断ったうちの弁護士。
彼がこんなものを見つけてね。
拝見。
《何?これ…》《極秘のはずのオトナ高校の情報を…》《一体誰が?》普通に考えれば容疑者は王子岩清水ですよね。
いや…これ冗談じゃないよ!秘密がバレたりしたらどうするんだよ。
この件は私から校長に報告しておきますから部長さんは小春さんを心配してあげたら?えっ?
(さくらの声)一緒にホテルや自宅まで行って指一本触れてこなかったら私だって自信なくしちゃうなあ。
…彼女に謝らなきゃね。
わかってもらうには…全てを正直に伝えないといけないんだろうな。
《部長心中お察し致します》英人改めて頼むぞ。
えっ?俺はこんな状態だ。
お前だけでもなんとか卒業を決めてニューヨークに行ってくれ。
なっ。
そのためにもさくらちゃん英人を大人にしてやってくれ。
頼む!《な…何?そのいきなりの展開》だったら王子の卒業作戦に協力してくれない?それで王子を卒業させられたら英人の事も?いや部長そこはさくらちゃんの気持ちの領域ですから…。
考えない事もないわよ。
えっ?ありって事?《待て!冷静になれ!》《そんなお情けみたいな卒業を僕のプライドが許すのか?》《やはり初めての相手は愛を確かめ合った関係でないと…》《いやいやなぜここでまたスペア女の事を思い出す?》《そんな二股男みたいな事を考えてちゃさくらちゃんに失礼じゃないか》何考えてたの?いや別に何も…。
よーし!まずは専務が言ってた王子の初恋の相手の情報を探ろう。
一橋ならねうちや取引相手に同期生ぐらい見つかるはずだ。
うん。
行こう!あれっ?《ヤルデンテくん…また?》ああこれね。
俺っすよ。
(持田)《あっさり認めた》国家としてはこういう事はお控え願えないものかと…。
ハッ…なるほど。
ゆうべのうちにツイート削除されたの国の情報統制っすか。
これは試験的に行われている極秘国家教育プロジェクトであり秘密の順守は校則でも謳われております。
それは王子の父上である総理のご意向でもあるのです。
頼みますよ王子。
生徒たちだってここに通ってる事は絶対に秘密にしたいんですから。
(岩清水)ところでイカロスは?イカロスじゃなくてペガサス…。
王子がそう言うならイカロスでいいじゃないか!はいイカロス先生は気分が優れないとかで保健室で休まれています。
ハッ…チョロっ。
やめてくれませんかねヒミコさん。
(持田)その男みたいな格好は。
「みたい」じゃなくて私今日から男として過ごします。
はあ?男として過ごす?すぐに着替えてください。
男女交際を奨励して少子化に歯止めをかけるという我が校の方針に反します。
ですが私は…。
いや男がズボンで女がスカートってそれ性差別でしょ。
ねえ私とヤルデンテくんの問題に勝手にしゃしゃり出ないで。
おお〜さすが王子。
グローバルな視点をお持ちだ。
いやそもそもセックスするもしないも本人の自由なのになんでこんな学校があるのか俺には全く理解出来ないし。
つうかその校則もカリキュラムも馬鹿馬鹿しいっすよね。
おいおいちょっとやりすぎだろ。
いけませんよ暴力は!掲示物を剥がす事を禁じる校則はありませんものね王子。
(川本)いやおかしいでしょ!
(生徒たちの悲鳴)
(生徒たちの悲鳴)おいおいそこまでやっちゃうの?さすが総理の息子は大胆ね。
王子といえどもまずいですよそれは。
それより持田先生には5人の愛人がいるそうですがそれって教育者としては不適格なんじゃないっすか?いや愛人といっても…。
言い訳を聞くつもりはないっすよ。
汚れた大人は早く教室から出てってください。
いえしかし授業が…。
いいから早く出てけよ。
かしこまりました!王子のお望みとあらば…。
(生徒たちのざわめき)
(持田)ハハハ…。
まず俺はみんなに聞きたい事がある。
君たちは本当に性経験望んでるんすか?《いや改めてそう言われると…》
(岩清水)処女童貞が恥ずかしいとかいうおかしな風潮に流されてるだけなんじゃないですか?《「オトナの世界史」?》《「処女童貞の偉人達」…》授業を始めます。
席ついてください。
(生徒たちのざわめき)
(岩清水)ほら早く席ついて。
えー一説によるとアンデルセンルイス・キャロルさらには『運命』『第九』『エリーゼのために』を作曲したベートーベン。
この偉人たちは皆…童貞だったそうだ。
嘘!こんなすごい人たちが?童貞は恥ではなくむしろ誇りなんだ。
《ひょっとして僕が仕事出来るのもそのせい?》《俺が役員昇進寸前まできたのもだから…?》処女はどうなの?だからこんな学校は必要ないし君たちはそのままでいい。
《無視かよ》《言われてみればなぜこんなに苦労して大人にならなきゃいけない?》《いや待て。
ライバルのペースにのせられちゃいけない》《ここはなんとか…流れを変えないと》あの…。
はいチェリートくん。
王子は恋をした経験はないんですか?持田先生も逃げ出したんですか?
(さくら)男はだらしないわね。
(嘉数)もうこうなったらさくら先生になんとか王子を卒業させてもらわないと学級崩壊に繋がりかねません。
学級崩壊?内閣府の報告によると王子は音大志望だったのに父親の選挙地盤を継ぐべきだと法学部に行かされて結局政策秘書の仕事も投げ出してしまったそうです。
つまり父親である総理を恨んでると?ならせめて孫を後継者にと期待されると生涯童貞を貫いて子供は作らないとの爆弾発言が飛び出たそうで…。
いや…恋はしたよ。
生涯一度だけね。
でも俺には愛欲を満たそうなんて低俗な考えはない。
ただ思い続けるだけ。
だからこの恋は永遠。
不滅の恋人だ。
《あれ?なんかひたっちゃってる?》《なんなの?このナルシスト》俺はその思いを作品に昇華させて音楽家として未来永劫名を刻む道を選んだのさ。
そんなすごい音楽家なんだ。
作品を教えて。
膨大な作品群は全て俺の頭の中にある。
だが歴史的傑作になるまでは誰にも聴かせられない。
つまり自称音楽家?それ才能ないって事だよね。
俺は違う。
あんたは不滅の恋人エリーゼのために童貞を貫いて名曲を残したベートーベンを気取ってるつもりかもしれないけどただのモテない無能の音楽家崩れでしょ?君に何がわかる…。
(ざわめき)《引きこもりのニートオタクが…》《総理の息子に勝った!》《どうやら人間としての格は学歴も含めて僕が上のようだ》あのさチェリートくんこのあと時間ある?えっ?こんな学校さっさと卒業したくない?その相談。
《なるほど》《スペアさんもようやく迷いを捨てて僕を本命に…》《つまり僕はライバルに勝った!》ごめんねいっぱい歩かせて。
全然大丈夫だよ。
むしろどこに行くか楽しみだ。
ここよ。
《そこまで積極的に?》《それほどまでに僕の事を…》でも1つお願いがあるの。
《心配ないよ。
避妊具ならいつも持ち歩いている》ニューヨークプロジェクトの事なんだけど…。
《えっ?》須佐能商事がエレクトロブリッジ社を推してるじゃない?何言い出しちゃってるの?スペアさん。
よろしく頼めないかな?そもそもなんで僕のプロジェクトの事を?あの担当者白鳥課長なの。
《はあ〜!?ここに来てまたもゲス上司?》合宿中に私の後釜に入れた女の子は結局使いものにならなかったみたいでまた私が頼りにされちゃったってわけ。
会えない時間が愛を育てるってやつ?いやいや待ってよ。
だったらラブホも白鳥課長と行けよ。
なんで僕を誘うんだよ。
だって課長からニューヨーク出張の同行を求められたんだもの。
そのためには卒業しなきゃ。
いやだからこそ白鳥課長と…。
課長は忙しいの。
今は私とセックスしてる場合じゃないの。
いやその考え方根本的におかしいよね。
でもあなただって出張のために卒業したくて仕事のために私と寝たいんじゃないの?《確かにそうだ。
返す言葉もない》《ならばこのまま一線を越えちゃう?》《しかしセックスと引き換えに仕事に手心を加えるなんてトップバンカーがする事じゃない!》何迷ってるの?女の私のほうから誘ってるのに。
いやでもお互い初めてなわけだよね。
そういうの一生の思い出だしせめてお互いの愛情を確かめ合ってからじゃないと…。
どうしてそういう面倒くさい事言い出すかな…。
相変わらずつまんない男ね。
《フラれたの?僕。
なんで?》《僕の知能をもってしても彼女の思考回路は謎すぎる》
(さくら)二股ですか?なんでさくらちゃんがここに…?私はあんまりおすすめしないなスペアさんみたいな人。
《あっいや僕だって彼女の誘いは断ったわけだしさ》王子卒業のご褒美の話は忘れてね。
さよなら。
《まさかまたフラれたの?》《このわずかな間に立て続けに?》《この僕が?》《なぜ僕は一人なんだ…?》《モテてたつもりだったのはただの独りよがりなのか?》《だとしたら何がいけない?》《僕に何が足りない?》《ひょっとして僕に魅力がない?》
(携帯電話の着信音)《あっ部長…》「英人王子の初恋の相手がわかったぞ」中3のピアノコンクールで王子と優勝を争った美少女でニックネームはエリーゼだとさ。
ハハッ。
今でも曲が出来る度に王子から楽譜が送られてくるんだとさ。
あっ!ここここ!名曲喫茶エリーゼ。
王子は毎晩のようにここにいるらしい。
おいどうしたんだ?英人。
この作戦がうまくいったら次はお前とさくらちゃんが…。
それなくなりました。
えっ?すいません…フラれちゃいました。
嘘だろ英人。
ダメな部下ですいません。
いやいや…いいんだ。
まあせっかくここまで来たんだ。
なあちょっと寄っていこう。

(店内の音楽)
(足音)
(岩清水)なんの用だよ?君の不滅の恋人エリーゼと連絡が取れた。
会ってみないか?余計なお世話だよ。
いやだけどずっと思い続けてきたんだろ?
(岩清水)思いは作品にぶつけるから。
本当は傷つくのが怖いだけなんじゃないの?わかるよ。
同じ童貞として痛いほどわかる。
何も出来ずに見送ってばかり。
後悔だらけの人生だ。
いろんな言い訳で自分を慰めてきた。
だけどそんな自分を変えたいんだよ僕は。
君も芸術を言い訳にする前に本気で思いを伝えてみたほうが後悔せずに済むんじゃないかな?《あれ?今なんかいい事言っちゃった?僕》
(岩清水)目的は金か?親父の力で何がしたい?いやそうじゃなくてさ…。
大丈夫だよ王子。
たとえ傷つく事があったとしてもそんなもん俺に比べたらかすり傷程度さ。
だって…だって俺はEDなんだぜ…。
ハハッ…。
シー。
君たちはなんで俺なんかのために?それは…なんでっていうか成り行きっていうか…。
俺今まで友達なんていなかったし他人にこんなふうに言われた事なんてなかったからさ。
《えっひょっとして感動してる?》《案外かわいい奴?》不思議だな…。
同じ事を言われてもいつも反発ばっかしてきたけど同じ童貞の君たちに言われると素直に聞ける。
フフッ…。
《確かにたまにはこういうのも悪くないかも》なあ男の約束ってした事ある?えっ?ほらなんかみんなで絶対告白するぞとか言って友達同士で誓い合うやつ。
俺友達いなかったからやった事なくてさ。
《僕だって友達なんて…》じゃあやってみるか?男の約束。
俺もちゃんと小春ちゃんに伝えないといけないしな。
《だけど僕は誰に思いを伝えたらいいのか…》《ヤルデンテくん…》《不思議だな…》《ここまで執拗にストーカーされてるのに怖くない》《むしろ癒やされるような安心感はなぜだ?》
(川本の声)男の友情ってグーッとくるんだよね俺!《そうか…ヤルデンテくんは僕に初めて出来た友達だから…》チェリートくんこれ…。
《あれ?もしかして僕が思いを伝える相手ってヤルデンテくん?》職員会議長引いてるよね。
ヤルデンテくんとサショーさんどうなっちゃうんだろう?2人共退学なのかな?この学校にいてもしょうがないもんね。
聞いたか?英人。
部長にとっては願ってもない方向に進みそうですね。
ああ。
晴れて退学になればニューヨークにも行ける!サショーさんヤルデンテくん。
本校の目的を果たす可能性が低い2人に対して校長は退学もやむなしとの判断を下しました。
《やったー!》《退学…》しかし私は強く反対しました。
彼らこそ学園の助けが必要ではないのか。
学園の仲間を見放してもいいのかと。
《いやいや…いいんだってば見放してくれて》その結果ヤルデンテくんは同性同士でも性経験が果たせたら卒業という事で残留!残れるんすか?俺。
サショーさんも学校一丸で治療に協力するという事でこの学園で学び続けられる事になりました!《だから…いいんだってばさ俺はさ…!》《心中お察し申し上げます》そして王子君の質問に対する答えなんですが実は娘といろいろありましてね。
でも君のおかげで話し合う機会が持てました。
命が生まれ成長していくのは素晴らしい事です。
では親として大人として成長するとはどういう事なのか?私自身も君たちと学び合うために教室に戻ってきました。
今日は王子に敬意を表して音楽の授業をします。
《校歌の制作?》後輩たちにも歌い継がれる校歌を君たちの手で作るんです。
(翔馬)今日一日は校内を自由に歩きながら自分と向き合い未来を思って校歌にふさわしい言葉を探してください。

(益美)よかったね学校に残れて。
うん。
ねえ聞いていい?いつから男の人の事を?自分でもよくわからないんだけど野球部の仲間と風呂に入るとたまにドキッとする事があって…。
でも自分の子供を野球選手にするのが夢なんだよね?そうだな…。
それ諦めなきゃいけないかもな。
諦めなくていいと思う!言ったよね?全部受け止めるって。
そういうのも認めた上で私がヤルデンテくんの子供を…。
ごめん。
やっぱり俺女性と付き合う能力ないみたいだからさ…。
ヤルデンテくんが謝る事ないよ。
私だってうまくいくなんて思ってなかったから。
聞いてくれてありがとう。
先生…。
失恋しちゃった。
いや…失恋どころか恋もしてなかったのかもね。
好きになったのもヤルデンテくんがお気に入りの漫画のキャラに似てたからだし。
私って大丈夫なのかな?ずっと引きこもってた君がここに来て人を好きになれた。
それだけで素晴らしい事じゃないですか。
ヒミコさん見てますよ私は。
クラスの中ではあなたが一番頑張っています。
私…人に褒められたの初めて。
前髪…上げたほうが似合うと思いますよ。
ごめんね小春ちゃん。
俺はそういう寂しい男なんだ。
だから君はひとつも自信をなくす必要なんてないんだよ。
俺だって君の事は…。
あっいや…今まで本当にありがとう。
じゃあ。
サショーさんかっこよかったっすよ。
ハハ…。
《部長のためにもなんとか僕が…》《ひょっとしてヤルデンテくんに告白されたりするのかな?》《でも友人としては最高だがさすがに恋人は…》《しかし僕が求愛を断れば人生初の友人を傷つけてしまう事になる》《いいのか?それで》《どうしたらいい?》《待てよ…》《同性同士の性経験も卒業って言ってたよな?》《つまり受け入れさえすれば僕も卒業?》《だったら思い切って…》《それにヤルデンテくんはイケメンだしこれもあり…?》チェリートくん。
《えっこの体勢は…》《ヤルデンテくんが伝授してくれた過去を洗い流す秘技!》目を閉じてくれるかな?目を閉じてくれるかな?《まずい!始まっちゃったよ…》目を開けた時には…全てを忘れてほしい。
《それこれまでの女の子への思いは忘れろって事?》《そして僕と付き合えって事?》ありがとう!《何?これ…》《僕もう受け入れちゃったって事になってる?》《そして今からキスとか始まってやがてヤルデンテくんとベッドインとか…》チェリートくん。
いやいやいや無理無理無理…。
ごめんヤルデンテくん。
やっぱり男は無理だって僕。
ハハ…わかってるよ!だから俺が君に恋した事は忘れてほしい。
えっそっち?どうかした?君は…自分の事より僕の事を考えてくれていたんだね。
なのに僕はこんな時まで自分の事ばっかり…。
何言ってんだよ!君を苦しめたのは俺なんだからさ。
ヤルデンテくん…君は大人だね。
いやいやいやまだオトナ高校卒業出来てないし俺。
これからもこの学校で最高の友達でいてほしい。
もちろんだよ。
君は僕の初めての友達だもの。

(荒い息遣い)王子…どうしたの?初恋のエリーゼさんと日曜に会う事になった。
頑張れそうかい?いや…今から緊張で吐きそうだよ。
何かあれば僕に言ってくれよ。
優しいんだなチェリート。
僕も少しは大人になりたいからさ。
でも大丈夫だ。
男の約束だからな。

(ピアノ)
(女子生徒)「闇深き茂み」
(男子生徒)「そびえる頂き」
(女子生徒)「胸が高鳴る」
(持田)それにしても驚きましたね。
まさか15年ぶりに再会した初恋の女性とその日のうちにキメちゃうとは!フフフ…。
さすが総理の息子って事かしら。
ああ。
ハハハ…。
とりあえず嘉数校長のお首もご安泰で。
「旅立ちの朝」こうして聴いてみるとなかなかいい校歌じゃありませんか。
「ありのまま愛のままオトナの季節」
(拍手)王子いい曲をありがとうございます。
そして…卒業おめでとう。
あざっす…。
(拍手)おめでとう!翔馬先生俺は間違ってましたね。
ここは最高の学校です。
(生徒たち)おお〜!
(翔馬)王子…。
みんなありがとう。
(拍手)《僕も乗り越えなきゃな》王子から聞いたよ。
ちょっと見直した。
スペアさん…。
チェリートくんちょっと変わったね。
あのさ…今夜電話していいかな?スペアさんから頼まれていた例の仕事の件もうまい事いけそうでさ。
今から会えないかな?「今から?」ほらこの間のラブホの提案どうしてもっていうなら考えてやってもいいかなって。
お互い卒業しなきゃいけないわけだし。
つまりウィンウィンの関係だろ?「でもあなた愛情を確かめてからじゃないとって…」実は僕…。
正直に言ってもいいかな?この間から何をしてても君を思い出してしまうんだよ。
今の言葉に嘘偽りはないよ。
君は謎に満ちてる。
それが僕を引きつける。
君の心の迷宮の謎をひも解いてみたいんだよ。
だから今夜その…。
あっもしもし…。
あれ?切れた。
(呼び出し音)《えっスペアさん?》《えっ相手は部長!?》《なんで2人でホテルに?》《なんで…?》《人生は何が起こるかわからない》《その夜僕はそれを改めて思い知らされた》
(麻実)いやこれ驚くでしょう。
(奈緒)ですよね。
ヤバくないですか?
(麻実)ヤバい…英人くんもだけどこれ権田部長はキツいよね。
(奈緒)ですよね。
(麻実)ねえ。
やだこれ…。
ハハハ…!えっ王子…?
(岩清水の声)「オトナ高校最高〜〜」「そこで出会った人生最高の仲間。
オレらズッ友」ちょっと…。
ああ!嘘だろ〜〜〜!
(翔馬)「オトナ高校」が検索ワードトレンド入りしてますから。
約束が違うじゃないか!
(山田心人)子守りひとつ出来ないんですか?
(翔馬)子育て実習です。
彼女は…スペアさんは日本一の処女なんだよ!ふざけんなよチェリート!
『オトナ高校エピソード0』好評配信中
2017/11/18(土) 23:05〜23:59
ABCテレビ1
オトナ高校 #5/総理の息子が新入生!?学級崩壊が生んだ男の約束!恋か?友情か?[字]

同級生にEDや同性愛をカミングアウトされ衝撃を受けるチェリート(三浦春馬)。次は総理の息子(城田優)が入学してきて…?学級崩壊の先に待ち受ける涙の校歌斉唱!?

詳細情報
◇番組内容
東大卒のエリートでありながら実は童貞の荒川英人(三浦春馬)は、国家義務として性を学ぶ“オトナ高校”へ入学する羽目に。拒否すれば逮捕、服役だと告げられ…。むなしくも入学式を迎えた英人は、上司である55歳童貞部長(高橋克実)、2番手にしかなれないバリキャリ処女(黒木メイサ)ら、人生をこじらせた仲間と出会い…。果たして英人は本当の意味でオトナへ成長できるのか?恋せよオトナ!大人だけの学園ドラマ!!
◇出演者
三浦春馬、高橋克実、竜星涼、松井愛莉、山田真歩、夕輝壽太・杉本哲太・正名僕蔵、黒木メイサ
◇脚本
橋本裕志
◇演出
山本大輔
◇主題歌
高橋優『ルポルタージュ』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】貴島彩理(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/otonakoukou/
☆Twitter
 https://twitter.com/otona_koukou/
☆Instagram
 https://www.instagram.com/otona_koukou/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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