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ポロロッカの卵

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【41年ぶり】日本の"国宝"大集結!『国宝展』に行って正直に思ったことの話

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こんにちは。

京都に住んで3年目なうのポロロッカです。





京都らしいといえば何を思い浮かべるでしょうか?


僕の場合、寸分の迷いすら許さず

寺社仏閣などの『伝統』

と答えます。



ですが、実際京都に移り住んでみると、
近くにあるとそんなに寺社とか行かない
というのが事実。


この現象には「もったいないなぁ」と日々辟易しつつ「でもいつでも行けるしいいや」という楽観思考で目を瞑っていました。




そんな折、僕はなんかすごそうなものの情報を聞きつけました。


その名も「国宝展」



京都国立博物館で開催されるらしいのですが、家からめちゃめちゃ近い。


これは行くしかない!

ということで本日行ってきました。




もくじ

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『展覧会』の楽しみ方が分からない

とは言っても、行くまでは

展覧会ってなんか文化的教養とか芸術に対する知識がなかったら楽しめないんじゃね?

なんて思ってたのが本音。


だって僕の感動を表す語彙力って「ヤバい」「エグい」「めっちゃすこ」しかないですもん。そのレベル。



なおのこと「国宝展」だなんて、センター試験以来日本史に触れていない僕では何も分からないんじゃないか? とも思っていました。




でも「なんか一応レアっぽい」という国宝の前ではあまりに失礼な動機で行くことにしました。


ここがレアっぽい! 国宝展

今回開催されている国宝展なのですが、
レアっぽいポイントがいくつかありました。



  • 41年ぶり3度目

「◯年ぶり◯度目」とかいう甲子園決勝進出校にしか許されなかった言い回しが、こうもしっくりくる形で使われています。


しかも「41年ぶり」て。桁が違う。

おそらくもしこれが本当に高校野球なら、高校側からしたら快挙どころではない 伝説の世代としてもてはやされることでしょう。



  • 全部の4分の1の国宝が集まる

国宝って、日本に885件あるそうです(2017年現在)

そのうち約200件が今回の国宝展に展示されるという、なんともスペシャル企画。


単純に日本国土に占める京都国立博物館の面積を鑑みると、そこに4分の1集まるのはすごいレアっぽいです。



  • 京都国立博物館も国宝も120周年

今回国宝展が開催された理由は、
「国宝」という制度、そして京都国立博物館の両者が120周年だからということらしいです。


じゃあ41年前に国宝展が開かれたのはなんでなんだろう? なんて野暮なことは考えないでおきます。



  • 純粋に、『国宝』

なんだかんだ、この事実が超ヤバい。


国宝とか普段見ないし、見るとしても「となりの人間国宝さん」が関の山なのが関西ローカルの底力です。






以上の理由から、これは行かないわけにはいきません。

「朝ごはん」に「ランチパック」を食べてから、会場に向かいます。


実際に行ってみた

開館後すぐの博物館に向かう僕。

塀の外まで近づいて「おっ、やってるやってる」なんて行きつけの居酒屋感覚で入ろうとしましたが、僕の目の前に広がっていたのはなんと……




長 蛇 の 列



やはり土曜日なんかに来たのが間違いだったのでしょうか。

待ち時間もゲチ長いです。

心の中で「平日のホーンテッドマンションかよ」という分かりにくいツッコミもかましながら、入口へと近づいて行きます。




そして待ち時間を乗り越えチケット売り場へ。

なんと京都市内の対象大学の学生ということで、割引マシマシになりチケット1枚たったの1000円になりました。

これは嬉しい誤算。


そしていよいよ入口をくぐります……



いざ、入館

初めて訪れた京都国立博物館。

レンガ造りのめちゃくちゃオシャレな博物館かと思いきや展覧会がしてあるのはこれとは別の建物でした。
心の中で「It's a fake show, hahaha」と呟くことで、誤解のせいで高めてしまった期待を一度正常値に戻しました。セーフ。




しかしやはり「国宝展」というだけあって、入口看板もゴテっててカッコいいです。



まぁ心の中では

「『国宝』って単語、男と同じで玉を2つ持ってんだな」

とか思ってたんですけどね。




展示物は「サルでも知ってるモノ」ばかり!

国宝って言っても、なんたら仏像とかなんたら図とかばっかりだと思ってたんですよね。

だから違いなんて分かるわけないし、周りの人に合わせて「ほー」って言っとけばいいのかなって。


でも実際は違った。


そこに展示されてる国宝は、絶対誰しもが耳にしたことのあるモノばかり。




例えば……


『縄文土器』とか『土偶』とかいう小6の日本史で最初の最初に習うモノだったり、


『源頼朝』が教科書に出てくる時、絶対ページのどこかに載ってる肖像画だったり、


中学のテスト期間中に勉強から逃げたくて読み耽っていた美術の資料集で見たことある絵だったり……



とにかく、「名前は知らなくてもなんか見たことあるヤツだ」ってモノの連続なんです。



「サルでも知ってる」はさすがに言い過ぎだけど、僕の中での『展覧会』『博物館』『国宝』の厳かなイメージがまるでひっくり返されるほど、それらは僕たちの身の回りにあるものでした。


個人的「感動した国宝」ベスト3

では実際にこの目に見た国宝の中で、特に僕が感動したものベスト3を発表したいと思います。

もちろん展示物は写真撮影禁止だったので、僕の微かな記憶を元にした模写作品でお楽しみください。


第3位 『燕子花図屏風』尾形光琳

見たことある人多いかもしれない、この絵画が描かれた屏風。


実際には背景は全部金箔で、実物は写真と違ってキラキラ輝いています。


これに関してはそんな見たままの豪華さに加えて、

美術の資料集で見たことある!という既視感

さらに作者自体を日本史で習った時に「尾形光琳、降臨www」とか言いまくっていた微かな記憶が相まって、


3重の意味で感動を覚えました。


第2位 『土偶(縄文のビーナス)』

お◯ぱいがある!!!


お尻もプリケツ!!!



縄文時代から変わらぬ女体の素晴らしさを痛感した作品でした。それ以上でもそれ以下でもありません。


第1位 『大日如来坐像』

入館して1番初めに見たのがコレ。

1階2階ぶち抜いたひっろーい空間に、その天井の高さを感じさせないほど大きなこちらの像があるのです。



これは、僕が訪れた国宝展IV期の中ではおそらく最大の展示物で、とにかくデカイ。それなのに細部までこだわられた造形をしてるから、もう感嘆の声すらでなかったです。

「ひとえに風の前の塵に同じ」なんて言葉はおそらくこの時の僕のためにあるんじゃないでしょうか。うん、よーわからんけど。



とにかく、

  • これが1500年ほど昔に造られたという事実
  • それを現代に至るまで最高の保存状態で残らせた、国宝に対する人の思い
  • 普段は大阪にあるこのデッカい坐像を、今回国宝展のために運送した人へのしかかったプレッシャー

などを踏まえるとぶっちぎりで1番感動した国宝です。



ちなみにこれを普段置いてある大阪のお寺さんが実家の近くだったことも今日1の驚きでした。


正直な感想

マジでめちゃくちゃヤバい。


国宝の前ではこの上なくはしたない言葉遣いですが、言葉を選んでる場合ではないほど、『知識』『教養』を越えた『感動』がそこにはありました。



また40年後に国宝展が開催されるなら、ぜひとも足を運ぼうと思います。






というわけで会場にあった「顔ハメパネル」に顔をハメて、国宝の一部になった気分を味わってるときの写真でお別れします。

さようなら。







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これも一応「芸術」



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