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【茨城】

あす、大洗あんこう祭 臨時列車や迂回ルート紹介

昨年のあんこう祭で、大勢の来場者が利用した大洗駅は、都内のラッシュ並みの様相を呈した=大洗町で

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 大洗町最大のイベント「大洗あんこう祭」が19日、大洗マリンタワー前広場などで開かれる。町を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」の関連イベントを目当てに、昨年は13万人(主催者発表)が訪れ、鉄道や道路が大混雑。小さな大洗駅は、都内のラッシュアワー並みの状況に。映画公開を12月に控え、鉄道会社や町などはさらに人気が過熱することを見据え、対策を打ち出す。 (越田普之)

 冬の味覚を堪能できるあんこう祭は、ガルパンが二〇一二年に放映されると、祭りでの関連イベントに人気が集中した。人出は年々増加し、町の人口(約一万七千人)をはるかに超える来場者を記録するまでになった。

■映画公開を控えて

 ガルパンは、十二月に「最終章」の映画上映が始まる。公開が迫っており、声優らによるトークショーなどの関連イベントが、大いに盛り上がる可能性が高い。町は、過去最高だった昨年並みの人出を予想している。

 大洗入りする公共交通手段は、鹿島臨海鉄道(臨鉄)大洗鹿島線や、茨城交通の路線バスなどがある。臨鉄では、水戸駅で昨年、列車に乗りきれない人の列が駅南口広場まで伸びる事態となった。鉄道に乗れず、水戸駅から会場までの約十二キロを歩いたと会員制交流サイト(SNS)で報告する「強者」も現れた。このため、ピーク時間帯に臨時列車を設定したほか、一部列車を増結して運行する。

 また、ひたちなか海浜鉄道は、ひたちなか市の勝田駅から運行している湊線を、大洗へのバイパス路線として案内。那珂湊駅から会場まで行けるバスやレンタル自転車をホームページで紹介している。利用者の増加に備え、海浜鉄道でも臨時列車を走らせるほか、増結運転も実施する。

■ICカードは注意を

 両鉄道では、Suica(スイカ)など交通系ICカードが使えないので、注意が必要になる。

 自家用車やバイクへの対策として、町は駐車場を増設。一部駐車場と会場の間で、シャトルバスも運行する。観光協会は、混雑を避けられるルートを特設ホームページで紹介し、分散来場を呼び掛けている。

 

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