世間が(今)何に興味を持っているかは誰よりも頭に入れておくが、だからと言って、そこに合わせにいくつもりは一切ない。
自分の好きなことを徹底的にやって、努力と根性とユーモアでもって、世間の興味を自分の趣味に手繰り寄せればいいと考えている。

僕が唯一参考にしているのは昔から変わらず『友達の反応』で、世間が何と言おうと、友達が「面白い」と言ったら、やる。
しかし、時々、友達相手にもスベる場合があって、それでもやっぱり僕はやる。

昨日がそうであった。

友人やマネージャーを集めて、「僕、次、こういうことをやりたいんだよね」と新しくスタートさせる音楽プロジェクトの構想を話したが、「まあ…はい…」といった反応。

フジテレビの『Mr.サンデー』のスタッフさんに「面白いのが撮れると思います」と連絡を入れて、わざわざ撮影に来ていただいたのに、なんだか申し訳なさすぎる“盛り上がらなさ”で、一人相撲をお届けしてしまった。

しかし、この感じは初めてじゃなくて、
「ひな段を辞める」と言ったときも、
「絵本を描く」と言ったときも、
「『えんとつ町のプペル』を分業で作る」と言ったときも、
世間やファンの皆様はおろか、友達相手にもすこぶるスベった。

いつも、“はじまりは、そこそこ雨”だ。

ただ、
昨日の打ち合わせの中で、マネージャーの口から「面白いかもしれないですけど、これ、形にするの大変ですね…」という弱音が出たことは収穫であった。

僕は、
飛行機を飛ばしたライト兄弟であったり、
電球を作ったエジソンであったり、
ディズニーランドを作ったウォルトがやった、「誰でも思いつくけれど実現されていないアイデア」を実現させることに最大の価値を見出だしていて、マネージャーの発言に含まれていた「実現させるのが超面倒くさそう」に興奮した。

見立てでは、この構想を形にするまでには2年ぐらいかかりそうな勢い。
形にしたところで、コスパはすこぶるに悪い。
つまり、誰もやらない。
だから、やりたくなるんだよね(*^^*)

今日はこれから函館に飛びます。


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