食べることを意識することで適量を知る。
忘年会にクリスマス、年が明ければお正月、新年会と宴会が続きますね。
みんなと一緒に盛り上がるとついつい食べすぎ飲みすぎしちゃう。
そんな時に役に立つのが・・・
「マインドフル食事法」
「マインドフル食事法」とは、食べることを意識することで適量を知る食事法です。
「マインドフル」とは今の自分の心身状態を感覚的にしっかりと把握している状態のことを言います。
もともと日本にある「禅」や「瞑想」を取り入れて精神面を強化する目的のメンタルトレーニングとして米国で発達したものを食事療法に応用したのが「マインドフル食事法」です。
ながら食いは早食い大食いのもと!
テレビを見ながらの「ながら食べ」や「早食い」が食べすぎの原因になることはよく知られていますね。
他のことに気を取られると、味も分からず、お腹いっぱいになったのにも気づかず、必要以上の量を食べてしまうのです。
かたや、「マインドフル食事法」は、食べることに意識を集中する食事法です。
自分の身体にどれだけの食べ物が必要で、
満足するにはどれだけの量を食べればよいか
を考えながら食べることで食事を自分の適量で済ませられるようになるという訳です。
ゆっくり、味わうこと
それでは、ゆっくりと食べることに集中するためにはどうしたらいいか?
食べるだけならつい早食いになってしまいかねませんね。
「マインドフル食事法」では3つのステップを揚げています。
Step 1 食べる前に深呼吸をする
食卓に着いたら、頂きますと言ったらまず食べる前に「深呼吸」
深くゆっくりと呼吸をして、
今、自分がどれくらいお腹が減っているのかを感じます。
本当にお腹が空いているのかを自分に問いかけてみるのです。
Step2 食べるときはゆっくりとよく噛んで!
食事中は食べることに集中します。
テレビを観ながら、おしゃべりしながらの
ながら食べは出来れば極力避け
ゆっくりとよく噛んで、食事を味わいましょう。
Step3 食事の途中でチェック!
半分ほど食べたところで一旦箸を置き、今どれくらいお腹が満たされているかを感じます。
もっと食べたいと思ったら、引き続きゆっくりとよく噛んで食べ続けましょう。
もし、結構お腹がいっぱいになりつつあると感じたら、そこで箸を置きましょう。
残すことも大切です。
残したものを捨てたくないから全部食べてしまうのではありませんか?
残したものは次の食事で食べればいいのです。
捨てる必要はありません。
最初のうちは、一日三食のうちのいずれか一食でやってみましょう。
続けていると自然に三食ともそういう食べ方ができるようになります。
続けているうちに自分が満足するにはどれくらいの量を食べればよいのかが自然とと分かるようになり必要以上に食べなくなって来るので、食べすぎることがなくなるのです。
血糖値が気になる人にも効果が期待できます。
アメリカの「ブラウン大学」の調査によると、日ごろから「マインドフルネス」というメンタルトレーニングを実行している人は「血糖値を正常域にコントロールしやすい」という報告があります。
家族と一緒にテレビを観ながら食事を摂る方や、外食の多い方はなかなか実践するのが難しいと思われるかもしれませんが、
一日一食だけなら何とかなるのではないでしょうか?
早食いが直らない方は、一口量を凄く少なくして、飲み込まず無くなるまで噛みましょう。
昔、一口入れたら30回以上噛むように言われたことがあります。
それは消化吸収の為に言われたのですが、つまりは食べ過ぎ防止になり健康な体へと繋がっていっていたのですね。
なかなか食事療法がうまくいかない方もこれならば実践できると思います。
一日一善ならぬ、「一日一膳!」
やるしかない!
三日坊主も続ければ・・と誰かに言われました。
継続は力なり!