知的障害者すら自死に追い込む労働って、一体どんな労働?
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富士機工 障がい者(鈴木航さん)自死裁判を支援する会
2014年4月、湖西市の(株)富士機工に障がい者枠で採用された鈴木航さんが、入社して50日目の2014年5月20日、通勤途中のJR弁天島駅で下り貨物列車に飛び込み、18歳の命を絶ちました。鈴木航さんは、知的障害と学習障害がありました。航さんのご両親は自死直後から会社に対して 、入社してからの教育訓練、就業指導、管理体制などについて問いただしましたが、会社の対応は不誠実なものでした。そのためご両親は2015年9月16日、会社の安全配慮義務違反にもとづく損害賠償を求めて静岡地裁浜松支部に提訴しました。「裁判を通じて、会社に反省を促し、障がい者が二度と航のような思いをすることがないよう、広く社会に訴えていきたい。」というご両親の思いをご理解いただいて、広く多くの方々がご支援いただけますようにお願いします。情報はオーナーメッセージへお願い致します。
この方は知的障害に加え学習障害もあるというのですが、もう悲しくて仕方ないです。
疲れやすかったり、感受性がほかの人より鋭いことが災いして、今の社会に求められる「効率のいい」一人当たりの負荷の重い労働に耐えにくい体なのに、職場の人の心ない言葉は刺さる。
だって、人間だからです。
「ふつうに働けない≠人間」
ではないのです。
だからといって、この記事のように正社員にゴミか雑巾のように使われる派遣社員なんていうのも、同様におかしいのです。
正社員はコストカットのためにキリキリ胃が痛むまで働き、
派遣社員ですら身分差があり、非人格扱いを受けることもあるこの時代に、障害者雇用というヒエラルキーを作ることが果たして正しいことなのでしょうか?
最初の記事のように、自分の仕事に余裕がなく、八つ当たりしてくる社員もいます。
私の職場でも八つ当たりではないですが、見下し感的な態度を感じることがたびたびあり、空気を読もうとした結果、私はうつになりました。
障害者雇用は誰も得をしない
何度も言っています。
私は自分自身が発達障害雇用をされていますが、もう心身ともにズタボロです。そして、職場の人もそろそろ迷惑しているようです。
誰も得しないし、これなら働かないで家にいたほうがマシなんですが。
自分ではこなせる小さな目標を作ったりして精一杯やっているつもりだし、行き場のなかった自分を拾ってくれた職場に何らかの形で貢献したいとは思っているのですが、やはり他の人と思考が違うのか、なかなかうまく意思疎通ができません。そして孤立します。
一度壊したことのある心身を壊したら元も子もないので適度に休まないとやっていられないのですが、それでも時々心ない言葉がどこからともなく飛んできております。
ふつうにストレス耐性がある人なら受け流せることでも、長く続くと、もう耐えられません。
じゃあ どうやって発達障害者は生きるのか?
労働環境は今後もますます悪くなるでしょう。
格差はもっと開くでしょう。
現在まだ幼かったり、発達障害の療育を受けた人はうまく適応できるかもしれません。けれども、問題は30代以上のやり直しがきかない世代です。
発達障害は通常の子供の3倍教育費がかかるといわれています。
何度もトライ&エラーを繰り返し、やっと自分の特性をつかんでいく過程がほかの人よりも長いのです。
また、この本によると、
「大人になっても自立や社会適応が難しい発達障害者は、その多くが何らかの合併症を引き起こしています。発達障害者が、成人後、一人立ちできるかどうかは、思春期・青年期までに合併症を引き起こさず、無事に乗り越えられるかどうかにかかっているのです」
とあります。
発達障害者で就労に苦労している人は、大抵自己評価がとても低く、人生にかなり絶望しているように思えます。
成功体験がなく、うつ病になってしまったり(再発率は60-80%ともいわれる)
同じく何度も人間関係や就労上の問題で、うつなどの二次障害を引き起こすことが多いのです。
死なないためには、生活の資本が必要です。
つまり、
- 家
- 食費
この最低限が必要なものです。
これを解決できるのは、果たして就労なのでしょうか?
私は、就労することによって、20代のころ、どんな職場でも就労困難が続き、二次障害でなってしまったうつ病を見事に再発しました。
職場はホワイトな労働環境を用意してくれましたが、それでもこのざまです。
それは「発達障害」と名の付く以上、コミュニケーション能力に乏しく、一般的に求められる就労スタイルに必要な力がないからです。
だからといって、自分を無理に日本的な労働スタイルに合わせて抗うつ薬を飲んで日本の医療保険費をさらに圧迫してまで働こうなんて思いません。
ただ就労が難しいだけなので、ベーシックインカムなり障害年金で最低限のお金だけいただいて、あとは少ない日で耐えられるアルバイトなどをして、なんとか暮らしていきたいです。
身体が健康でも、発達障害は障害なのです。
デスクワークができない人間は、一生かかってもデスクワークなんてできません。
また、感覚過敏な人間が大勢が働くオフィスに長時間いるだけでどれだけ心身疲労が激しいのか、そのあたりもわかってない人が多すぎる気がします。(特に一番知らなきゃいけないはずの精神科医)
無理なものは無理なんです。
一般の人でも食べられないほど雇用が悪化し、経済格差が開いている中で、ベーシックインカムへの道が開かれないのはもはや時代遅れです。
発達障害者だけでなく、今の30、40代の非正規社員が社会的安全を得ながら暮らす方法って、ほかにありますか?
現在、100名以上の方に賛同いただいている発達障害のためのベーシックインカムをという署名ですが、もはや発達障害だけではなく、暮らしにくいと感じるすべての人々がもらうべきものだとも思っています。
きちんと私たちの生活保障がされるまで、ベーシックインカム導入へ声をあげつづけましょう。
そうでなければ、資本家の叩き出す数字によって消されてしまう命です。
命は数字で測れるものではありません。
死にたいう弱みにつけこんで、座間の犯罪者の餌食にされてしまったり、ブラック労働でこき使われて本当に自殺してしまう人もいます。
とにかく、私たちは死んではいけません。