新・才能の芽を育てる体験学習「ドリームジャズバンドワークショップ」について
更新日:平成29年11月17日
ページ番号:0156065
新・才能の芽を育てる体験学習とは、区立幼稚園・保育園の児童、小・中学生が自らの才能や個性に気付き、将来の夢や目標を発見し、成長する機会として、各界で活躍する方々を講師としてお招きし、普段の授業や生活では経験できないような内容の講座を実施している事業です。
本事業の1つとして、「ドリームジャズバンドワークショップ」があり、今年で13年目を迎えました。ドリームジャズバンドワークショップの事業運営は、教育委員会が公益財団法人「せたがや文化財団」へ委託しています。
本ワークショップの校長を日野皓正氏が務め、学園長を区長、副学園長を教育長が務めています。またワークショップの講師として、日野氏を中心にパートごとに一流のミュージシャンの方々が指導に携わっています。
今年度は5月の開講式から活動を始めました。8月の発表コンサートまでの約4ヶ月間、ワークショップ、自主練習合わせて20数回講師の指導を受けるとともに、個人練習、仲間との合同練習を行いました。
ワークショップを通じてジャズの演奏だけではなく、音楽と共に生きること、仲間と協力をすること、最後まであきらめないことの大切さ、積極的に挑戦することなど、様々なことを体験しています。
ワークショップの成果を発表する場として、例年、世田谷パブリックシアターで「Dream JazzBand Annual Concert」を実施しています。今年度は8月20日に行われました。そのコンサートにおいて、ソロパートでなかなか演奏を止めなかった子どもに、日野氏が演奏を中断させるということがありました。その際にとった行為は、指導として行き過ぎた行為であり、多くの方々より区、教育委員会あてにご意見をいただきました。
このたびの件につきましては、ドリームジャズバンドに入っているメンバーの皆様、保護者の皆様、当日会場にいらした方々、そして多くの皆様にご心労をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。
本件について、日野氏、区長、教育長とで打合せの場を設け、2度とこのようなことが起きないように、あらためて、直接お話しをして確認をしております。
事業開始から13年間、日野氏をはじめ講師の方々は参加のお子さん達と常に真剣に向き合い、お子さん達のもつ才能を引き出す努力を重ねてくださいました。
音楽を通して作り出す「人と人との輪」「音楽の輪」についても大切に取り組んでくださっています。そのことに対する感謝の言葉は参加されたお子さん、保護者の方から毎年届いています。
今後の取組みについては、皆様からいただいたご意見を踏まえて、事業委託先の『せたがや文化財団』と協議を行い、進めてまいります。
また、「ドリームジャズバンドワークショップ」に参加しているお子さん達へのきめ細かいサポートについても『せたがや文化財団』と連携し、工夫しながら取り組む準備をしています。
教育委員会としましては、「ドリームジャズバンドワークショップ」の事業の目的を改めて確認し、改善すべきことを見極めると同時に、この事業の実績を踏まえ、今後とも事業が適正に、そして子ども達のために、ますます発展するよう尽力してまいります。
日野皓正氏ご本人からメッセージが届いていますのでご紹介いたします。
平成29年11月17日(金曜日)世田谷区教育委員会事務局
日野皓正氏から皆様へのメッセージ
今回のことでは多くの皆さまにご迷惑、ご心配をかけ本当に申し訳なかったと思っています。
音楽は、世界に通用する、愛の表現であって、演奏者に常識がなかったらただのエゴのかたまりです。音楽をやっていて良かったと思うのは音を奏でると、皆が幸せそうな顔をするときです。冷たい心で演奏をすればすぐに皆に伝わるし、それは愛がない証拠なのです。
もし誰かが常識の一線を越えたら、それをその誰かに解るように伝えなければいけないのです。今回のことでは、彼も反省をしあやまってきました。そして映像を観て自分がどういうことをしたのかをもっと理解し反省してくれています。
僕も手をあげたことはよくない、あやまります。
一音に命を張ってジャズを吹くように、今後も真剣に子供たちのことを想い、命を張って子供たちに接していかなければと、自分自身に言い聞かせながら取り組もうと思っています。ただそれだけをやっていきます。
日野皓正
このページについてのお問い合わせ先
生涯学習・地域学校連携課
電話番号03-5432-2739
ファクシミリ03-5432-3039