無脊椎動物の中でも知能が高いといわれ、カモフラージュ上手なことでも定評があるタコのハイスペック加減については折に触れお伝えしているが、その中にひときわ擬態上手なタコがいる。
ドラクエはで宝箱に擬態して、うっかり開けるとかなり痛い目にあうアイツ、ミミックである。このタコの名前が語源になったのかどうかはわからないが、ミミックオクトパス(ゼブラオクトパス)の擬態能力はすごい。カニ、エイ、ウミヘビ、カサゴ、カレイ、ヒラメ、イソギンチャク、ヒトデなど、擬態のレパートリーは40種類に及ぶといわれている。
しかも敵や獲物に応じて何に擬態するかを決めるっていうんだから驚きだ。
てなわけで、先日インドネシアを訪れたダイバーが思わず見とれたというミミックオクトパスの見事な擬態っぷりをご覧いただこう。
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Awesome Octopus Changes its Appearance
インドネシアでダイバーを魅了したタコ
これは今年1月15日にインドネシアの海に潜ったでダイバーが遭遇した、ミミックオクトパスの様子だという。
そのダイバーは休暇でバリを訪れ、友人とともに海中を眺めている途中で変幻自在すぎるタコと遭遇、その見事な擬態っぷりを撮影せずにはいられなかったそうだ。
こうしてればただのタコ
image credit:youtube
でも触手を平らに並べて頭(実際には胴)を倒し・・
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ヒラメみたいな姿に変身!
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確かにこれじゃあタコには見えない。
image credit:youtube
触手が切れてるのはちょい痛々しいけど、確かまた生えてくるはず・・てか、こういう形の乗り物、SF映画とかに出てなかったっけ?
芸でわが身を助け続けるタコ
ミミックオクトパスは、インドネシアでよく見られるマダコ科のタコで、全長はおよそ60cmほど。
このタコは本来の色は明るい茶だが、一般的なタコ同様、色を変えてカモフラージュするだけでなく、有毒な海洋生物にありがちな柄に似せた白と濃い褐色の縞模様にも変化する。
こっちは全身をシュッと伸ばした標準形?ロケットのように泳いでいる
image credit:youtube
ミミックとは「擬態」や「真似る」という意味の英語だが、このタコはまさにその名の通り、様々な生物の形もまねることで知られ、得意なのはミノカサゴやウミヘビ、カレイ目の魚類やクラゲだという。
臨機応変な擬態で窮地を切り抜ける賢さも
しかもミミックオクトパスは漠然とほかの生物のマネをするわけではなく、広い砂地ではヒラメのふりをし、スズメダイに狙われたときはその天敵のアオマダラウミヘビのふりなど、状況に応じて最も効果的な姿に変形する。
この時はヒラメ型が最適だったのか?
image credit:youtube
海の知恵者ともいわれるタコたちの中でも、得意の擬態をフルに活用するミミックオクトパス。生き残りのために物まねの腕を磨くこのタコには、専門家たちも興味津々のようだ。
ミミックオクトパスの変身ぶりがわかる動画
Most intelligent Mimic Octopus in the world
via:laughingsquid / wikipedia / marinebio など / translated by D/ edited by parumo
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