米上院議員、写真に撮られた痴漢行為を謝罪

フランケン氏は、写真は「明らかにウケを狙ったものだが、面白いものではなかった」と語った Image copyright KABC
Image caption フランケン氏は、写真は「明らかにウケを狙ったものだが、面白いものではなかった」と語った

アル・フランケン米上院議員(民主党、ミネソタ州選出)は16日、同議員に「睡眠中に触られたり、コメディの寸劇のリハーサル中に『無理やり』キスされたりした」と主張していた女性に対し謝罪した。

ラジオ司会者のリアン・トゥイーデン氏によると、この2つの出来事は、フランケン氏が政界に進出する前の2006年12月、海外の駐留米軍を慰問するツアーで起こった。

フランケン上院議員は当時コメディアンとして活動しており、人気番組「サタデーナイト・ライブ」の作家でもあった。トゥイーデン氏は、あるシーンのリハーサル中にフランケン氏が「強引に」キスしてきたと述べた。

フランケン氏は、痴漢行為について謝罪した。

しかしもう1つの出来事については、フランケン上院議員は自分の記憶と違うと主張した。

「私の記憶では、その寸劇のリハーサルは全くそうじゃなかった。それでも、リアンさんには心の底から謝罪をする」とフランケン氏は声明で述べた。

「写真については、明らかにウケを狙ったものだが面白いものではなかった。するべきではなかった」

謝罪になっていないとして辞任を要求する激しい批判を受けて、フランケン氏は最初の文書から2時間もたたないうちに、前のものより長文の2つ目の文書を発表した。

米国防総省の写真。クウェートで行われた「ホープ&フリーダム・ツアー2006」のステージで寸劇を披露する2人 Image copyright DVIDS
Image caption 米国防総省の写真。クウェートで行われた「ホープ&フリーダム・ツアー2006」のステージで寸劇を披露する2人

トゥイーデン氏は現在、ロサンゼルスのラジオ局KABCに勤務している。KABCのウェブサイトに寄せた記事の中でトゥイーデン氏は、自身9回目となった中東への米軍慰問団ツアーで、フランケン氏の餌食になったように感じると当時を振り返った。

「フランケンが書いた台本を見たら、フランケンのキャラクターがキスしようと私によじ登ってくるという場面があった」

「何を狙っているのかうすうす感じたけど、最後の瞬間に顔を逸らすか、フランケンの口を手でふさげばいいと考えた。観客からもっと笑いを取るために」

クウェートでの舞台当日、フランケン氏はこの寸劇のリハーサルをしようと言って引かなかった。

2007年のツアーにて、自分の写真にサインするトゥイーデン氏 Image copyright DVIDS
Image caption 2007年のツアーにて、自分の写真にサインするトゥイーデン氏

しかしその瞬間が来たとき、フランケン氏は「私の後頭部に手を回し、唇を私の唇に押し付け、自分の舌を強引に私の口に押し込んできた」。

「あなたは間違いなく、自分がしていることを分かっていた」とトゥイーデン氏は書いた。「あなたは私の同意なしに無理やり私にキスし、寝ていた私の胸をつかみ、人にその写真を撮らせた。それを後で私が見て、恥ずかしいと思うと分かった上で」

その後、ロサンゼルスでの記者会見でトゥイーデン氏は、「フランケン氏がものすごく素早く私の口に舌を押し込んできた」状況をさらに詳しく語った。

「そして私が唯一覚えているのは、彼の唇はとてもじっとり、ぬめぬめしていたこと」と話した。

アル・フランケン氏は結婚40年以上になる妻フラニさん(右)がおり、夫婦には成人した子供が2人いる Image copyright Getty Images
Image caption アル・フランケン氏は結婚40年以上になる妻フラニさん(右)がおり、夫婦には成人した子供が2人いる

「ツアーの残りの期間、心の中で彼のことを『魚の唇』と呼んでいた」

民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、フランケン議員を調査するよう上院倫理委員会に求めた。

シューマー氏は声明文で、「性的嫌がらせは絶対に受け入れられないし、許してはならない」と述べた。

共和党のミッチ・マコネル上院院内総務も倫理委員会による調査を要求した。

<クレア・マカスキル議員(民主党、ミズーリ州選出)はツイッターで、「アル・フランケン氏の件について、ショックを受け、懸念している。そのような振る舞いは絶対に受け入れられない。コメディーは不適切な行為の言い訳にならない。倫理委員会の調査をすべきだと考えている>

フランケン議員は、「喜んで協力する」と述べ、2つ目の文書で、「私は女性に敬意を持っている。女性に敬意を持たない男性を尊敬しない」と述べた。

「自分自身の行動で、それに対する疑念を抱かせてしまったことに、恥じている」

フランケン議員は写真について、「いま見てみると、自分自身に嫌気がさす。笑えないし、完全に不適切だ」とも付け加えた。

<アラバマ州の上院補選で共和党候補であり、自身も複数の未成年を性的暴行した疑惑のあるロイ・ムーア判事は、ミッチ・マコネル院内総務が自分に対して不当に厳しく対応していると指摘しようと、「アル・フランクリンは自身の加害行動の証拠写真出てきて、罪を認めた/ミッチ『調査しよう』/アラバマ州では、全く証拠が出ていない。疑惑は100%否定されている/ミッチ『ムーアはすぐに出馬を辞退しなければ。さもないと、追放する』」とツイートした

「リアンさんがあの写真で侵害されたと感じるのは明らかだ」

それでもフランケン議員は、無理やり口の中に舌を入れられたとするトゥイーデン氏の証言には同意できないと述べた。

「リアンさんのリハーサルの記憶と私の記憶は違うが、女性の体験を聞いて、信じなければならない理由は理解している」

フランケン議員は、性的嫌がらせや人工妊娠中絶、男女平等賃金など女性に関する問題の力強い擁護者としてのイメージを築いてきた。

<2014年3月フランケン議員はツイッターに、「きょう、軍での性的嫌がらせ抑止のために前進することができた。でも、被害を受けた人たちのために法の裁きをもたらすため、もっと前進できることを望んでいる」と投稿した

トゥイーデン氏は、ジャッキー・スピヤー議員(民主党、カリフォルニア州選出)が同氏の朝のラジオ番組で性的暴行被害を話したことに感化され、10年以上たってから自分も公表したと話した。

スピヤー議員は若いころ、ワシントンで議員補佐を務めていた際に性的暴行を受けたと語った。

スピヤー議員はまた、「性的嫌がらせを行っていた」現職議員を2人知っていると主張したが、名前は挙げなかった。

(英語記事 US senator Al Franken apologises for grope caught on camera

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