CHUFF!! チャフで行こうよ。

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空地今昔 夢のかけら

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「空き地」というものが日本にもあった。

この狭い日本のあちこちに、

「空き地」が存在しておったころのお話でござる。 

 

公園でも、更地でも、駐車場でもない、

 

その名は「空き地」。

 

 

何故かしら土管があり、草が生え

、少年達にとっては基地であり、

秘密の花園であり、

宇宙であったわけであるよ。 

 

のび太ジャイアンにいじめられたり、

バカボンが考え事したり、

無限の可能性をひめていたわけであるな。

 

しかも、そこは多くの少年達にとって、

一度は通らねばならぬ儀式の場でもあったわけであるよ。 

その儀式とは、ズバリ言おう! 

「エロ本」との出会いの

 

場所だったのである!!!! 

それらは、ブロック塀の隙間だとか、

土管の下だとか、

雑草の中だとか、

何故かしらあるのであったのでござるよ。 

 

あれは、誰が置いてくれるのであろうな。

私も長らく人間をしているのだが、

その中でも奇妙なことリストのトップランカーが

 

「あれは誰が捨てたのか?」

 

であるわけだよ。

読んだ人間、拾った人間、数々あれど、

少年達に見果てぬ妄想の、

種をまいた御仁と出会った事はないのでござるな。

 

 共有財産としてのエロ本。

未知なるものへの憧憬を、

掻き立ててくれたエロ本。

 

友と、まだ見ぬエロを熱く語り、

時には辟易するまで眺めてみては、

理不尽な罪悪感に、

身悶えさせてくれたエロ本。

 

 
もう、200MBぐらいしかHD容量のないパソコンに、

スカイプを仕込んだような動作不良を、

時には少年達に引き起こさせ、

「何故に?」と思いながらも、

眼を離せなかった数々の雑誌たち。 

 

丘の上から眼下を見下ろせば、

急に建ったマンションが、

ホテルオークラとの間に立ちはだかる。

 

なるほど、あの建設現場はマンションであったのか。 

コンビニに向かって歩くと、

近所は建設ラッシュ。

 

塀で仕切られて、安全になった空き地には、

何も捨てられていないのだろうか。

 

よもや、親切な御仁がAVを捨てているはずもなく。

いや、メモリーカードなんかに入っているのであろう。

それをUSBに繋げるアホなガキは、もういない気もする。

今やウィルスさえ、デジタルで伝染るのであるから。 

21世紀は「空き地」の代わりに、

ネットがあるのかもしれんなあ。 

なんだかなあ。 

 

よく考えてみたら、夜の「空き地」のことは何も知らない。

危険な場所であったことは、想像に難くない。

そのエロを捨てるオトナたちが、そこにいたはずなのだ。

 

それがネットなのか。

そうかもしれぬなあ。

 

ああ、今日も煙が目にしみる。

 

(空地ってなんだったんだろうな。今は公園さえ静かすぎて驚く。そこに響くクリックの音!)

 

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