太陽系から11光年、温暖な地球型惑星「Ross 128 b」を発見。放射線の影響少なく、表面温度-60~20℃
大気中に酸素があれば
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太陽系から11光年しか離れていない場所に、もしかしたら生命が存在するかもしれない惑星が発見されました。この惑星「Ross 128 b」は、表面温度が-60~20℃の範囲とされるため、水が液体で存在している可能性が高いと見積もられます。
地球に近い惑星として筆頭にあげられるのは、約4.3光年の位置にあるプロキシマbであることに変わりはありませんが、近接する赤色矮星プロキシマ・ケンタウリが時折発する強力なフレアによる放射線の影響を考えると、生命が存在できる可能性は高いとは言えません。
一方、Ross 128 bが周回する赤色矮星は活動も穏やか。加えて惑星の自転や磁気活動の緩やかさはそこに大気を留めるのにちょうどよい具合であると考えられます。プエルトリコ大学アレシボ校にあるPlanetary Habitability Laboratoryは、生命存在の可能性が高い系外惑星リストの4番めにRoss 128 bをランクしました。
Ross 128 bの発見には欧州およびブラジルが共同で運営するヨーロッパ南天天文台(ESO)が、南米チリにある高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)が用いられました。 ただ、この惑星はTRAPPIST-1のように恒星の前を通過することがないため、その大気成分がどのようになっているかを調べるにはより高精度な望遠鏡が必要になるとのこと。
天文台は、たとえばジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がオンラインになれば、数時間の観測でそれを特定できるようになるとしています。また、ESOが2024年の稼働を目指す超大型望遠鏡(EELT)ならRoss 128 bやその付近にあるかもしれない他の惑星の分析も可能になると考えられます。もしも、大気中に酸素が発見された場合は、そこに生命が存在する可能性がさらに高まります。