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【格闘技】

井上尚、12月30日に7度目防衛戦

2017年11月17日 紙面から

年末の試合に意気込む左から井上拓真、WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥、WBCライトフライ級王者の拳四朗、東洋太平洋フェザー級王者の清水聡=東京都千代田区のホテルで(北田美和子撮影)

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 ボクシングの大橋ジムが16日、東京都内のホテルで記者会見し、12月30日に横浜文化体育館でダブル世界戦開催を行うと発表した。メインイベントは、WBOスーパーフライ級王者の「モンスター」こと、井上尚弥(24)=大橋=が30連勝中の同級7位ヨアン・ボワイヨ(29)=フランス=を迎える同級7度目の防衛戦。セミファイナルは10月に初防衛を果たしたばかりのWBCライトフライ級王者・拳四朗(25)=BMB=が同級8位ヒルベルト・ペドロサ(25)=パナマ=を迎え、V2戦を行う。

 V7戦。現役では最長となる防衛戦の発表会見でも、井上尚の目はさらに先を向いていた。

 「次は2月にまた米国でという話がある。そこへ向けて、という意味でもいい試合を見せたい」

 9月の米国デビュー戦は同級の実力者を集めた「SUPERFLY(スーパーフライ)」というイベントだった。そのセミファイナルで同級V6戦を行った井上尚は、逃げ回る相手を試合放棄に追い込んで米国での評価は大幅に上げた。

 だが、来年2月24日に予定される「SUPERFLY2」には当初、声が掛からなかった。年末の試合予定を知った米国側プロモーターが気を使ったのだという。

 そこで、井上尚は自ら参戦をアピールした。「スーパーフライでやるんなら俺をしっかり入れろとね。気持ちは伝わったと思います」。実現すれば試合間隔2カ月足らずで連戦となるが、自身が目指す、より高みへのステップとなりそうな一戦を逃すつもりはない。

 もちろん、今回の相手ボワイヨを軽く見ているわけではない。現在30連勝中で通算41勝(26KO)4敗1無効試合の実力者に「すごくいい戦績。気を抜かず調整したい」と表情を引き締めた。

 ただ、やはり気持ちは米国へ向く。「2月はアンカハス(IBF同級王者)=フィリピン=とやれたら、気持ち良くバンタム級に上がれます」と笑顔を見せた。2月にビッグマッチを実現させるためにも、井上尚は最高の形でV7戦を制するつもりだ。 

  (藤本敏和)

 

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