日本の鉄道会社、定刻より20秒早く出発し謝罪
日本の鉄道会社が14日、定刻より20秒早く出発したことで、謝罪した。
東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」を運営する首都圏新都市鉄道は発表文で、「お客様には大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と述べた。
同社によると、電車の出発予定は9時44分40秒だったが、9時44分20秒に出発したという。
同社の謝罪にソーシャルメディアでは、驚きの声が多数上がった。
<あるユーザーは「東京の鉄道会社が20秒早く出発したことで謝罪したのは、日本で最高なことの一つだ」とツイートした>
<ある英国人男性はツイッターで、「日本で電車に乗ったことがある人はこの話を理解できるだろう。でもなぜか、これが英国で起こるとは思えない……」と投稿した>
同社は、「当該乗務員が、発車時刻を十分に確認せず、出発操作を行ってしまった」と述べ、間違いの原因は乗務員が時刻表を確認しなかったことだとした。
同社は、東京のすぐ北にある南流山駅から定刻より早く出発したことに関して、乗客から苦情はなかったとも述べた。
つくばエクスプレスは、都内東部の秋葉原駅とつくば駅間を片道45分で運行している。
世界最高水準の信頼性を誇る日本の鉄道で、電車が定刻通り出発しないことは珍しい。
東京から神戸市を結ぶ東海道新幹線は、利用者が世界でも群を抜いて多く、年間旅客輸送量は1億5000万人近くに上る。
感銘を受けた世界中の鉄道利用者たちは、自分たちの地元の鉄道運営会社に向けてこの出来事をツイートした。鉄道が頻繁に遅延する英国で、こうしたツイートは特に多く見られた。
英国のニュース・キャスター、アラステア・スチュワート氏は、「『日本の電車が20秒早く発車で謝罪』。読んだ、泣いた、また読んだ、笑った」と、英国の鉄道会社ネットワーク・レール、サウス・ウェスタン鉄道、サザン鉄道のツイッター・アカウントをメンションに入れてツイートした。
英ウォーキングの副町長で自由民主党員のウィル・フォースター氏はツイッターで、「これは、サウス・ウェスタン鉄道やその他の英国鉄道会社が絶対しない謝罪だと思う!」と述べた。
2007~10年にかけアジア開発銀行・米国代表理事だったカーティス・S・チン氏は、「ニューヨークのペンシルベニア駅を使うのはもうやめよう。日本の鉄道乗務員が20秒早く発車させて注意を受けたって」とツイートした。
(英語記事 Apology after Japanese train departs 20 seconds early)