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幻のラン「シマクモキリソウ」80年ぶりに咲く
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絶滅が危惧されていた小笠原諸島固有のラン「シマクモキリソウ」がおよそ80年ぶりに見つかり、緑色の小さな花を咲かせたと国立科学博物館などが発表しました。
小笠原諸島固有のラン「シマクモキリソウ」は、昭和13年に父島で確認されたのを最後に記録が途絶え、その後、小笠原諸島で行われたたび重なる調査でも見つからず、絶滅が危惧されていました。
ところが、ことし6月、首都大学東京や東京都などが南硫黄島の生態系を調査したところ、標高700メートルの山頂近くの原生林で「シマクモキリソウ」と見られる植物3株を見つけ、つくば市の国立科学博物館の植物園で栽培を続けてきました。その結果、16日に3株のうち1株が花を咲かせ、その形状などから「シマクモキリソウ」と確認されたということです。
花は長さ1センチほどの緑色で、花びらの奥が紫がかった茶色をしています。
「シマクモキリソウ」が確認されたのは79年ぶりのことで、栽培を担当した植物園の遊川知久さんによりますと、常に雲や霧に覆われ、湿度が高い南硫黄島の環境を温室で再現するために、数多くの工夫が必要だったということです。
遊川さんは「幻の植物で絶滅したかと思われていたので、咲いた姿を見られて大感激です。この種に近い仲間は寒いところに生えるので、亜熱帯の島にどうして見られるのか、生き物の不思議が詰まった植物です」と話していました。
「シマクモキリソウ」は19日から1週間、つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で開催される「つくば蘭展」で一般にも公開されます。
ところが、ことし6月、首都大学東京や東京都などが南硫黄島の生態系を調査したところ、標高700メートルの山頂近くの原生林で「シマクモキリソウ」と見られる植物3株を見つけ、つくば市の国立科学博物館の植物園で栽培を続けてきました。その結果、16日に3株のうち1株が花を咲かせ、その形状などから「シマクモキリソウ」と確認されたということです。
花は長さ1センチほどの緑色で、花びらの奥が紫がかった茶色をしています。
「シマクモキリソウ」が確認されたのは79年ぶりのことで、栽培を担当した植物園の遊川知久さんによりますと、常に雲や霧に覆われ、湿度が高い南硫黄島の環境を温室で再現するために、数多くの工夫が必要だったということです。
遊川さんは「幻の植物で絶滅したかと思われていたので、咲いた姿を見られて大感激です。この種に近い仲間は寒いところに生えるので、亜熱帯の島にどうして見られるのか、生き物の不思議が詰まった植物です」と話していました。
「シマクモキリソウ」は19日から1週間、つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で開催される「つくば蘭展」で一般にも公開されます。
幻のラン「シマクモキリソウ」80年ぶりに咲く
絶滅が危惧されていた小笠原諸島固有のラン「シマクモキリソウ」がおよそ80年ぶりに見つかり、緑色の小さな花を咲かせたと国立科学博物館などが発表しました。
小笠原諸島固有のラン「シマクモキリソウ」は、昭和13年に父島で確認されたのを最後に記録が途絶え、その後、小笠原諸島で行われたたび重なる調査でも見つからず、絶滅が危惧されていました。
ところが、ことし6月、首都大学東京や東京都などが南硫黄島の生態系を調査したところ、標高700メートルの山頂近くの原生林で「シマクモキリソウ」と見られる植物3株を見つけ、つくば市の国立科学博物館の植物園で栽培を続けてきました。その結果、16日に3株のうち1株が花を咲かせ、その形状などから「シマクモキリソウ」と確認されたということです。
花は長さ1センチほどの緑色で、花びらの奥が紫がかった茶色をしています。
「シマクモキリソウ」が確認されたのは79年ぶりのことで、栽培を担当した植物園の遊川知久さんによりますと、常に雲や霧に覆われ、湿度が高い南硫黄島の環境を温室で再現するために、数多くの工夫が必要だったということです。
遊川さんは「幻の植物で絶滅したかと思われていたので、咲いた姿を見られて大感激です。この種に近い仲間は寒いところに生えるので、亜熱帯の島にどうして見られるのか、生き物の不思議が詰まった植物です」と話していました。
「シマクモキリソウ」は19日から1週間、つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で開催される「つくば蘭展」で一般にも公開されます。