毎日のお掃除に、気が付くと多種多様な洗剤や道具で収納がいっぱいになっていることがあります。これらを減らして賢く節約したい。なおかつ清潔に暮らすにはどうしたらよいのでしょう。今回は掃除での消耗品を節約する方法を紹介します。

カビ取りはキッチンハイター

消耗品である洗剤類の節約を紹介します。中でもカビ取り剤は毎日使うわけでもないので日常使うもので代用しましょう。台所の布巾やまな板の漂白に使うキッチンハイターはお風呂場などのカビ取りにも役立ちます。濃い目のキッチンハイターをお風呂場のカビにまんべんなくスプレーをして数分放置して洗い流すだけです。また、カビたカーテンはキッチンハイターにつけ置きすると良いです。しっかりすすいだ後、普通に洗濯します。白い壁紙のカビにも薄めたキッチンハイターを古い歯ブラシにつけて軽くこすり、数分放置してから水拭きをします。
ただし、取扱いには十分に注意してください。キッチンハイターは強塩素系の洗剤です。掃除の時に絶対に他の洗剤と混ぜない、換気はしっかりする、素手ではなく厚手のゴム手袋を使用しましょう。

安心、安全な重曹

小さい子もいるからキッチンハイターはちょっと…という方にお勧するのは重層です。お料理に使おうと買って余っている物があれば、ぜひ活用しましょう。お風呂のタイルの目地のカビ取りに使うときは、お酢と一緒に使います。まず、お酢スプレーをかけて歯ブラシでこすります。そのあと重層の粉末をかけて歯ブラシでこすり、2時間ほど放置してから水で流しましょう。窓などの掃除には水と混ぜてスプレーにして使用します。シンクのお掃除には直接振りかけて磨きます。焦げた鍋はコップ1杯に対し大さじ2杯くらいの重層を入れて10分ほど沸騰させて放置するだけです。冷めたら箸などで焦げを突くと簡単に取れます。クレンザーなどの代わりになりますし、食品として常備している物だと小さいお子さんがいても安心ですね。なお、お酢はうまみ成分や糖分など雑菌のエサになってしまいますので米酢やすし酢ではなく100均などで売っている穀物酢がお勧めです。また重曹は研磨作用があるので、檜や大理石などには使用しないほうが良いでしょう。

靴下とストッキングは最後まで活用

掃除用具の消耗品で多く使用するものはフロアワイパーのお掃除シートです。このお掃除シートの代わりに古靴下やストッキングをフロアワイパーにかぶせます。フロアワイパーから外れてしまうこともないので、冷蔵庫の下などもごしごしして大丈夫です。床をごしごししたいときは厚手の靴下が良いでしょう。エアコンの上などの埃とりや電気の傘の掃除には静電気を発するストッキングが威力を発揮します。ハンディータイプのものにストッキングをかぶせて使用しましょう。他にも手袋の様に使用すればブラインド掃除や窓のサンの土埃もきれいに取れます。

玄関のお掃除はお茶殻で

お客様がいらした時、やはり玄関の印象は大切です。玄関には様々な臭いが付きやすい場所でもあり、芳香剤を置いている方も多い場所でしょう。芳香剤の匂いはちょっと苦手、という方にお勧めなのが、香りのよいお茶殻を使うことです。ギュッと水けを絞ったお茶殻を玄関のたたきに撒いて、箒で掃きだしましょう。玄関の隅やタイルの隙間に入り込んだ砂やほこりをしっかりからめとってくれます。緑茶には殺菌効果もあり一石二鳥です。お茶殻がなく香りはつかなくていい、というときは古新聞をちぎって濡らしたものでもきれいに埃が取れます。

捨てる前に一活用

代用品や不用品を上手に活用することを心がけましょう。床掃除のドライシートは安いものでは一枚約10円、ハンディータイプのものであれば一枚約50円です。ドライシートを毎日変えてハンディーを毎週変えるとすると年間で6250円にもなります。不用品を捨てる前にこれを何か掃除に使ってから捨てられないかな、と考えてみましょう。どうせ捨てるものなのですから目いっぱい汚れを取ることに使えば良いのです。今回紹介したカビ取り剤の代用は他のものを使うので大きな節約にはなりませんが、多種多様な洗剤を買ってしまい結局使い切らずに処分した、という事がなくなります。少ない種類を多様に活用することが節約につながります。是非お試しください。

関連セミナー