１９５７（昭和３２）年に金沢市馬場小６年３組を卒業した７２、７３歳の男女５人が卒業６０年の節目に子どもの頃や同窓会の様子を掲載した「写真集」を作り、９６歳になる恩師髙畠徳子さんに届けた。入院中の「先生」は、教え子の顔を見て「分かるよ、分かるよ」と穏やかな表情を浮かべ懐かしみ、教え子は「先生には早く元気になってほしい」と願った。

　同窓会によると、当時の児童数は４２人。同窓会は約４０年前からほぼ毎年開かれており、ここ数年は１０人前後が参加しているという。

　卒業して６０年となる今年９月の同窓会で、参加者から「まだまだ人生の通過点。これまでを振り返り、また頑張りたい」との声が上がり、記念に写真集を作ることにした。

　写真集はＡ４サイズの見開き４ページで、６０年前の卒業式や同窓会、髙畠さんの米寿を祝う会などの十数枚を掲載した。４５部制作し、同窓生や馬場小に配った。