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♯1 干物女は、取り扱い注意
イントロダクション
ぶちょお〈年上の元カレ〉に甘やかされ、怠惰を極めた干物女〈私〉。
オシャレを知らないまま社会に出た私は、紆余曲折を経てある国家の特殊工作員になり、女性がキレイになるための「大切な何か」を学ぶことになるのだけれど……
その辺の話は、また別の機会に。
登場人物
大学時代の諸事情により、メイクスキルがまったくないまま社会人となったのはこの私です〈このブログの前記事参照〉……
卒業後、就いた職種は広報、営業。
人前に出る立場の人間として、しっかりメイクを余儀なくされる中……
……ひょっこりと顔を出したのは、本来生まれ持った、根っからのズボラ気質でした……
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♯2 敏感肌の敵〜世の中、おかしくないですか!?
イントロダクション
新米会社員のアラサー不美人が、社会にはびこるガッツリメイクを敏感肌目線で斬る美容エンターテインメント。
有名メーカーのファンデにかぶれたアラサー不美人が、必要最小限のメイクで社会を生き抜くべく悪戦苦闘する。
業務連絡 : 面倒になったので、以下、相関図は省略します。
毎朝眠い目をこすりながら、時間をかけて顔を作り──
毎晩疲れて帰ってきては、時間をかけてメイクを落とし──
営業職女性のマナーとばかりにこの作業を押し付けられる生活。
いつ化粧かぶれを起こすかわからない「敏感肌」という名の爆弾を抱えながら、この先定年まで歩むであろうその途方もない道のりを思い、しばらくの間憂鬱な日々を過ごしていました。
……でも、営業職男性だって毎日の髭剃りやこまめな散髪通いがあるから……まぁお互い大変ですねってことで。
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♯3 性格ゆがみ
イントロダクション
ラクをするためなら違法捜査もいとわずメイクをサボるアラサーと、恵まれない容姿を言い訳に努力を怠る後輩の不美人という凹凹バディがさまざまな事件を迷宮入りさせる刑事ドラマ!
これほどまでに理不尽な「メイク=最低限のマナー」理論。
それでもね。
元々の骨格が美しく、かつ化粧映えする顔であるなら、多少のやり甲斐が生まれるものです。
ところがあいにく我が顔の欠点は、化粧でカバー不可なものばかり……
生まれながらの骨格不美人にとって、素人のメイク技術など焼け石に水であることがほとんどでした。
絶壁。
「丸顔」ではなく「球顔」。
首太短い。
もはや「下膨れ」なんていう甘っちょろい次元の問題ではない。
注)⤴︎⤴︎⤴︎の画像、セクシーポーズをキメているわけではありません。
ピアスの鋭利な先っぽが耳の付け根に刺さり、痛痒い状態を他人に確認してもらっているときのポーズです。
ちなみに、興福寺仏頭にも激似です。
……と、このように絶望的な骨格を持つ私が、万が一メイクによって「劇的ビフォーアフター」できるとするなら……
それはおそらく「ものすごくお金をかける」or「死ぬほど時間をかける」or「メイクテクをプロ並みに磨く」……等、並々ならぬ努力が必要であると思われます……
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♯4 低王
イントロダクション
女子力低めで目力低め、容姿レベルはド底辺……
低低尽くしのアラサー女が、メイク業界に
殴り込みをかける!
正直、凝ったメイクは一切不要。
もちろん「今季の最先端カラー」とか「今流行のなんちゃらメイク」とか、そんなものは求めちゃいない。
ただただ、毎朝起きたら「社会人として最低限の身だしなみ」程度の顔が出来ている──
もしも、そんな魔法のような方法があるのなら……
いくらかのリスクがあろうとも!
多少お金を積んででも!
挑戦してやろうと目論んでいたところ、ついに私は運命の出会いを果たします。
見た目はキチンと、中身はズボラ!
その名は、名探偵アートメイク!
また、裸眼状態でスマホを手に取ろうとしてくまモンのぬいぐるみを鷲掴みにしてしまうほどのド近眼である私〈スマホとウチのくまモンの共通点➡︎「黒さ」!「サイズ感」!以上! 〉。
鏡越しの我が顔面すら見えない
➡︎見えるまで近づけば、もはやメイクできる距離感ではなくなる
➡︎メガネで出かける予定の日にも、「メイクするためだけのコンタクト」を一旦経由しなければならない
しかしアートメイクであらかじめ顔を作っておけば、この煩わしい「ワンクッション」から逃れられるはず……!
そんな期待も込めつつ、施術者探しに着手したのでありました……!
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♯5 ブラックリベンジ
イントロダクション
“アートメイク”によって、夢敗れた1人の女は、
“アートメイク”によって、次なる希望をつかみ取る……!
目には目を。
アートメイクにはアートメイクを。
……からの……?
目にはアートメイクを。
注)アートメイクは医療行為です。施術を希望する場合は、有資格者が在籍する医療機関を選びましょう!
また、資格だけでなくデザインセンスも重要です。施術者選びは慎重すぎるくらい慎重に!
体質によって施術できないこともあるようなので、専門家によくご相談ください。
アートメイク。
それは、「朝起きたら顔が出来ている系メソッド」の真骨頂!
メイク技術の中でも特に難易度が高いあの「アイライン」をアートメイクで実現できるとあれば──
私のような不器用人間が興味を持たないはずがありません!
……ということで、最初に私が手を出したのはアイライン〈上下〉でした。
特に「下」は、施術者の腕がモノを言います!
下手な人に当たるとものすごく不自然に……!
ただ、「いかにもアートメイクしてます」風のあからさまな仕上がりを避けたくて、真っ黒ではなく茶色を選択。
ところが、これが失敗で〈あくまで「私の場合は」です〉。
私は人より涙の量が多いらしく、あっという間に色素が滲んで薄くなってしまったのです〈主に下のアイライン〉……
しかし、その後ブラックリベンジ〈黒のアイラインを入れ直し〉を果たして以降、目元の経過は良好です。
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♯6 Nurse-A 〜美容外科ナース・嗚呼戸茗子〜
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これは、一匹狼の女看護師の話である。
2010年、崩れ落ちたかに見えたアラサー不美人の眉毛は、再びその権威を取り戻し、こまめに手入れをすべきであるはずの顔のムダ毛処理習慣は、本来あるべき姿を完全に見失った──
アイラインのアートメイクにもすっかり慣れたころ。
眉のアートメイクにも興味が湧き、再びスゴ腕ナースの元へ。
すると、彼女から衝撃の告白が──
「ふびじんさん、前からアイラインより何より、眉毛をなんとかしたほうが良いと思ってたのよね〜…
だって……
だいぶボサボサなんだも〜ん❤︎」
……って……えぇぇぇー!
そんなん、もっと早く言ってくださいよぉ……
言いにくいのはわかるけど、結局言うなら早めでお願い!
ともあれ件のスゴ腕ナースは、アイライン云々よりも、私のボサ眉が気になっていた模様。
冒頭でもお伝えした通り、長年ノーメイク推奨派の男性とお付き合いしていた私。
彼の「自然派思考」は眉の手入れも例外ではなく……
「アナタの理想の女になるわ❤︎」
そんな聞こえのいい決まり文句を笠に着て、ラクラクスッピン生活を謳歌していた私は、25歳の妙齢に至るまで眉をいじった経験がなく……
そりゃ、この状態⤴︎⤴︎⤴︎でアイライン注文されても……
「いやいや、先にやることあるだろ!」って思いますよね……
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♯7 Amateur-A 〜ド素人・アラサー不美人〜
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これは、一匹狼のただの素人の話である。
施術後数年で徐々に薄くなるのが、アートメイクの特徴のひとつ。
これは決してデメリットではありません。
むしろこの「薄くなる➡︎入れ直す」という過程を利用して、移り変わりの激しい眉メイクの流行に対応していこうという点がアートメイクのメリットでもあります〈ただし、薄くなるとはいっても完全に消えるわけではないので注意〉。
しかし常に完成直後のクオリティを維持しようと思うと、2〜3年おきのメンテナンスが必要になるのもまた事実……
「私のお気に入り美容師さん、3年以内に異動もしくは退職もしくは産休に入る説」
という地元で有名な寓話があるんですがね〈有名なのはウソですが、説の内容はホントです〉。
そのスゴ腕ナースもご多分に漏れず、医師であるご主人が都会で開業する……との理由で、私の元を去ってしまい……
切っても伸びる髪ならまだしも、今回の場合は「アートメイク」。
いかんせん、失敗の許されない内容。
この重大任務をお任せしようと思える施術者がなかなか見つからず、ただいまアートメイク迷子です……
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♯8 パパッ活
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超絶ものぐさ人間、アラサー不美人。
時間の使い方が下手すぎるせいで日に日に時間的余裕をなくし途方に暮れていた彼女は、ある日友人から「パパッ活〈時短活動〉」を紹介される。
最初は半信半疑だったアラサー不美人だが、ふと気がついたときには、すでにパパッ活の虜となっていたのだった……
眉毛のカラーはさすがに漆黒というわけにはいかないので、自然な茶色にしたものの……
粘膜に近い部分ではないため、アイラインよりは色持ちも良し。
しかし、やはり時間の経過とともに色は薄くなり、現在では「眉毛を剃るときのガイドライン」程度の座に甘んじています。
ただし、私は25の歳まで眉を触らず過ごした女。
基礎をまったく持たないままアラサーになってしまった者にとって、そのガイドラインは貴重な財産。
「未処理のムダ毛に気づくのが決まって朝」がお約束の私には、欠かすことのできない時短条件の1つです。
あと、これは余談ですが、季節的なお話。
アートメイク、特にアイラインは施術した次の日にとても腫れます。
そのため、夜間、翌朝は保冷剤等でよく冷やすよう指示されるのですが……
これが冬だと、もう冷えるのなんのって!
ここ数年は、お風呂あがりにボディークリームを塗るだけでガタガタ震える有様ですから。
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♯9 おまけ〜先に産まれただけの姉〜
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これは、姉妹愛を描くありきたりなホームドラマではありません。
まつげエクステを施した姉と、それを目撃した妹とが織りなす、複雑な人間物語なのです!
注)まつげエクステの施術には、美容師免許が必要です!
こちらも、施術者選びは慎重に行ってください。
正直まつエクを施せば、まつ毛がみっちり埋まることによりアイライン効果が生まれるため、よっぽどのこだわりがない限りアイラインは不要になるかも
。
ところが私、「まつげエクステ」に若干のトラウマがありまして。
流行りの「まつエク」に初挑戦し、嬉々として実家に帰ったときのこと。
我が妹に、一撃必殺されましたわ。
女性って、アイメイクだけで驚くほど化けますけど……
ちあきなおみさんのモノマネしたコロッケさん……
……て、結論男ですやん!
性別をも超越するアイメイクの偉大さに、『喝采』。
……まあ、このときはブライダル用でしたから、少々派手目でも仕方なかったのかもしれません。
しかし、いくらイベント用とはいえ、男顔の気味の私にとっては、少々やり過ぎでありました……
濃いめ顔を自覚する我が同志よ!
たとえ花嫁になる日であっても、まつエクの本数は控えめにすべし!
「女装したコロッケ」として記念すべき結婚式を終える羽目になった私からできるアドバイスは、おおよそこのくらいでございます……
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♯10 やりすぎ女は、取り扱い注意
イントロダクション
キレイになるためアレコレ手を出すのもいいけれど、やり過ぎは禁物、ほどほどに……
某雪の女王の言うとおり、生まれ持った「♪ありのままの♫」良さを守ることが第一だと知り、特殊工作員を引退して主婦になることに決めた私。
とはいえ、今回「完成形を埋め込む系メソッド」として「歯のホワイトニング」や「前髪パーマ」の話も書きたかったのだけれど…
最近ブログの記事が長くなりすぎる傾向にあるため、その話はまた次の機会に……
「顔に埋め込む系メイク」。
しかしまぁ、これらは行き過ぎると「整形ドハマり」のきっかけとなる恐れもあり。
もちろん、整形が悪いこととは思いません。
しかし、一般人はもちろん、芸能人ですら「前のほうが良かったよー…!」て人……結構多いじゃないですか。
おそらく潤沢な資産と、広い人脈を持ち
日本最高峰の技を施されるであろう売れっ子タレントですらそうなんですから、私のような凡人の財力と地位ではとてもとても…
しかも私には、この先ずっとメンテナンス費用を払い続けられる保証があるはずもなく……
……「そこまでガッツリイジらなきゃいいじゃん」って!?
……「ほどほどのところでやめとけよ」って!?
いや、何を隠そう私、引くほど依存体質なんですよね……
「一度手を出したら、絶対サイボーグになっちゃうよ……! 」
……今、私の中にかろうじて潜むわずかな理性が、声を限りに叫んだ気がした……
……うん。
やめておこう。
医学でコンプレックスを和らげることのできる……
……そんな素晴らしい時代ですが、みなさま決してアンドロイド化することのないよう、くれぐれも……
ご利用は計画的に!
ダダスダン!
今回の記事は、みどりの小野 (id:yutoma233) さんからいただいたリクエストにより作成しました。
題材をくださった小野さん、ありがとうございました!