量子コンピュータを2020~21年ごろに商用化、米IBM開発責任者が説明
量子コンピュータを2020~21年ごろに商用化、米IBM開発責任者が説明
ってニュースが入ってきて、にわかに、量子コンピュータ関連の株価が動き出しました。
日経高騰の恩恵は受けていないんですが、
こっち関連で、含み益が増えているので、「ちょっとうれしい」感じです。
「量子コンピュータ」って言葉の響きだけで、「なんかすごそう!」って思えるんですが
ほんとにどうすごいのか、よくわかんないっすよね、
なので、ちょっと調べて「世界一やさしく株価観測的に解説」してみます。
量子コンピューターとは
「従来の’0’と’1’の二進数で演算をしていたコンピューターと違い、量子力学という、原子や分子など微視的(すごく拡大すること)な世界で生じる’波’の性質を使ったコンピューターのこと。」
だそうです。 わかりませんよね。
これはその原理を解説したものです。
やっぱり良くわかりません。
原理はいいので、何に使うか見てみましょう。
量子コンピュータって何?
「コンピュータ」って聞くと、パソコンとかタブレットをイメージしますが、
「量子コンピュータ」は 全く違います。ハードディスクとかメモリとかがあるわけでなく、
大型の「実験装置」とか「昔の計算機」とかのイメージに近いそうです。
で、どんな実験をするかというと「組み合わせ最適化問題」の最適解を求める実験?
というか、計算に使います。これが量子コンピュータの使い道です。
組み合わせ最適化問題とは
一例をあげると、「あるセールスマンが、複数の都市を巡回するときに最も距離が最小になる経路を考える」というのがあります。5箇所だと120通りですが、10箇所になると360万通りと爆発的に多くなります。この中で「最短経路を探す」とかが得意分野だそうです。
で、量子コンピュータは従来のコンピュータに比べて1億倍速い、ンだそうです。
うん、どんなにすごいか、よくわかりませんよね。まだ。
じゃあ何に役立つか、いくつか例をあげましょう。
具体的には何ができるか?
①物流が効率化
例えば、東京から名古屋に荷物を運んだトラックを次にどこに何を載せて回すか?
などを、瞬時に「最適化」します。
国内規模でなく、日本からアメリカに船で運び、などと、世界規模で考え、これが効率化できると ものすごいレベルで、コストダウンだったり、スピードアップだったりできるんですよね。
②投資の最適化
投資も「組み合わせ最適化問題」必須です。AIを用いた株式売買システムが進んできていますが、その中でもポートフォリオを組むにあたって、どの株を何%、とかを瞬時に計算するのに使われています。
③AIの高速化
上にあげた二つも「AI」活用とのコラボですが、例えばAIに学習させる、なんてことにも量子コンピュータが活躍するそうです。
量子コンピュータの活用で一番インパクトがあるのは人工知能とのコラボといわれています。
最近では、カナダの企業D-Wave Systemsが2017年1月に量子コンピューターを発売。
先行していました。
で、今回、IBMが、「3~4年で実運用」って言っています。
実運用とは、金融工学や運送など様々な分野で現実の最適化問題を解いたり、量子力学が支配する化合物や材料の分子構造を高精度にシミュレーションしたりする処理を、従来よりもはるかに高速にこなす状況を指すだそうです。
コストのかかる「開発」環境から収益となる「実用化」へのシフトですね。
株価が大きくあがるタイミングに来ています。
量子コンピューター実用化に向け日本も10年で約300億円投資へ 国策銘柄に
で、どれだけ、可能性がひろがっているかというと、
アメリカは国家プロジェクトとして年200億円を投じているもよう。
イギリスも5年で500億円弱の投資、
欧州連合(EU)が19年から10年で約1,250億円規模のプロジェクトを立ち上げていて、
日本は来年から10年で約300億円を投じ実用化を後押しする方針です。
世界中で、お金が流れ込んでくる状況です。国策銘柄の一つとなります。
量子コンピューター関連銘柄
ざっとあげると
フィックスターズ (3687)
エヌエフ回路設計ブロック (6864)
デンソー (6902)、
JSR (4185)
ブレインパッド(3655)
日本ラッド(4736)
といったところでしょうか。
中でも、エヌエフ回路設計ブロック(6864)なんかは「テンバガー最有力候補」などと
取り上げている記事もいくつかあるようです。
これからのIR次第で大化けする可能性がいずれも高いでしょうから、
しっかり、監視していきたいと思います。