おはようございます。
インデックスファンドは、様々な会社から似たような商品が販売されていますので、投資を始めたばかりの方はいろいろ悩むかもしれません。
しかし、よくよく勉強してみますと、同じインデックスに連動する商品であれば「信託報酬」「実質コスト」「純資産総額」を比較すれば本当に購入すべき商品はすぐに分かります。
本日はこのあたりをまとめてみます。
インデックスファンドは迷ったらニッセイを買っておけば間違い無し
分かりやすくするために初めに結論を書きます。
ちょっと極論にはなりますが・・・
「インデックスファンドでどれを購入すべきか迷ったら、とりあえずニッセイを買っておけば間違い無し」です。
アセットクラスによって少々の例外はありますが、とりあえずニッセイを基準に他社の商品と比較するのが手っ取り早いと思います。
基本1:インデックスファンドの比較一覧表を見ながらファンドを選ぼう
まず大前提として、買付手数料が無料のノーロードファンド以外は全て購入対象から外してもらってOKです。
今の時代に、インデックスファンドを購入するだけで手数料がかかるなど完全に時代遅れだからです。
さて、実際にインデックスファンドを選ぶ時には、各アセットクラス毎の信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧表を見ながら選ぶべきです。
幸い、先輩ブロガーの方々が下記のように見やすい一覧表を作っていただいているため、わざわざ自分で作成する必要はありません。
この表ですが、刻一刻と信託報酬や実質コストが変わっていくため、常に最新の情報を保つのは非常に大変だと思います。
私のようなものぐさな人間にはとても作れませんので、諸先輩方、本当にありがとうございます。
基本2:同じインデックス連動商品であれば、信託報酬の安いファンドを選ぶ
同じインデックスに連動する商品であれば、できるだけ信託報酬の安いファンドを選ぶことです。
そういった目で表を見ていくと、「ニッセイ」「たわら」「iFree」「三井住友DC」「eMAXIS slim」以外は購入する価値がないことがひと目で分かります。
その中で、「ニッセイ」と「eMAXIS slim」は信託報酬の最安値合戦をやり合っている状況ですので、このどちらかを買っておけば間違い無しです。
こう言っては失礼かもしれませんが、「SMT」「Funds-i」「インデックスe」シリーズは値下げ競争に参加する気がなく、やる気が感じられませんので候補から外してOKです。
これだけでだいぶ絞り込めましたね。
よほどの理由がない限り、「ニッセイ」か「eMAXIS slim」を買っておけばOKということです。
基本3:ファンドの規模が大きいほど安定した運用が期待できる
マザーファンドの純資産総額が大きいほど、より大きな資金が集まっていることになり、運用が安定することが多いです。
実際、運用されてからの期間が短かったり、純資産総額が小さいファンドは信託報酬は安くても、実質コストが割高なことがあります。
極端な例は、「iFree 新興国株式インデックス」です。
まぁそもそも、iFree新興国株式インデックスは、MSCIエマージング・マーケット・インデックス連動ではなく、FTSE RAFI エマージング・インデックスという別の指数に連動する商品ですので、そのあたりの違いが大きいわけですが・・・
細かいことを言い出すと分かりづらくなるためここでは割愛して、重要な点は、信託報酬は0.34%と業界最低水準ですが、実質コストは1.23%と跳ね上がっていることです。
このようなファンドは絶対に購入すべきではないですね。
iFreeは他のアセットクラスも信託報酬と実質コストの乖離が大きいですので、購入する時は注意しましょう。
見かけの信託報酬に釣られて購入すると後で激しく後悔する可能性があります。
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基本4:現時点でeMAXIS slimではなくニッセイを選ぶ理由
さて、ここまで見てきた上で、なぜ迷ったらニッセイを選んでおけば間違いないか?
それは、下記の理由によります。
・新興国株式を除くほぼ全てのアセットクラスで十分な資金が集まっており、運用が安定している
・信託報酬は業界最安値の水準を維持しているため、今後も資金が安定して集まることが予測される
・信託報酬と実質コストの乖離が小さい
eMAXIS slimもほぼ同レベルで推奨できますが、運用報告書が出るまで実質コストが不明なので次点としておきます。
来年には、ニッセイと並んでeMAXIS slimも推奨できるようになる可能性が高いですね。
新興国株式クラスだけは、設定されて間もないため実質コスト不明
ニッセイの唯一の弱点は、新興国株式クラスです。
2017年10月に設定されたばかりの新しいファンドですので、実質コストが不明です。
新興国株式クラスは、他のアセットクラスとくらべても信託報酬と実質コストの乖離が大きい傾向があります。
ですので、信託報酬最安=実質コスト最安となるかは不明です。
不安ならば、新興国株式クラスはすでに実績のある「たわら」を購入しておけばOKですね。
まとめ
現時点では、新興国株式クラス以外は「ニッセイ」を選んでおけばほぼ間違い無しと言えます。
実質コストが出るまで不安であれば、新興国株式クラスは「たわら」を買っておきましょう。
そもそも、投資信託は信託報酬以外に「その他の費用」というよく分からないものが追加されるのが嫌なんだ!という人は、さっさとドル転して海外ETFを買い付けましょう。素晴らしい世界が広がっています。
こんな記事も書いています。
インデックスファンドの手数料は昔と比べて格段に下がりましたが、未だにETFとの差は明らかです。ドル転の手間、為替コスト、分配金再投資の手間、外国税額控除の手間はありますが、運用スケールが大きければ大きいほどETFを推奨します。
本日の記事では紹介しませんでしたが、「楽天・バンガード・ファンド」の商品も有力な投資対象です。バンガード社のETFを買い付けるというだけのシンプルなファンドですので、その分かりやすさが投資家にウケる気がします。私個人は直接買い付ける派ですが。
投資の世界は「%」で動きますので、タネ銭が少なければまともな成果は期待できません。とりあえず1000万円目指して頑張って貯めましょう。