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【国際】

軍縮会議 高校生大使の演説見送り 核禁止条約への言及恐れ?

 【ジュネーブ=共同】二〇一四年以来、毎年八月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が、今年は見送られたことが十八日、分かった。関係者が明らかにした。

 二十二人の平和大使たちは核兵器禁止条約への共感を示しており、関係者は「日本政府が署名しないと明言する条約について演説で言及されることを懸念したのではないか」と指摘した。

 ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部は「今年は軍縮会議の議事上、適当でないと判断した」と説明した。

 高校生平和大使は今月二十一~二十二日にジュネーブの国連欧州本部などを訪れ、二十二日に軍縮会議を傍聴する予定だが、過去三年連続であった演説は予定されていない。

 関係者によると、大使を派遣する市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が今年も軍縮会議での演説を打診したところ、外務省の担当部局である軍備管理軍縮課から「今回は難しい」と回答があった。明確な理由の説明はなかったという。

 

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