ただし、現実のお友達ではない。ネットのお友達、所謂ネッ友(死語)が作れないのだ。
ネット上では、右を見ても左を見ても、語らい会う人々で溢れている。ツイッター上のごくごく小さなアカウントであっても、必ず一人は語り合う仲間がいて、リプライを送り合っている。
私も、好きな作品の話がしたい!「こんな事件あったんだ」なんて共有できるネッ友が欲しい!「こんなこと思いついたんだけど」なんてくだらない話をしたい聞きたい眺めたい!
しかし、それがどうしてなかなか、全く出来ないのであった。
まずツイッターを始めてみて、何から始めればいいか分からず、まごつく。そもそも誰をフォローすればいいか分からないのだ。
今を生きるオタクなので好きな作品くらいは勿論ある。が、好きだからと特別詳しいわけでもない。ジャンルの有名人なんて全くわからない。調べてみても検索に引っかかるのは既に少人数でのちょっとしたやり取りを楽しんでいるようなファンたちで、このフォロー3・フォロワー0のオタクが飛び込んで受け入れられるような相手では断じてない。
そもそも周りを見ればみんなフォローフォロワーが二桁・三桁で釣り合った「始まっている」アカウントばかりで、フォローもフォロワーも一桁のアカウントはマゴマゴしてしまう。一体どこからそんなに沢山の人間が集まり、いつからコミュニティを形成しているのか。
わかってほしいのだけれど、これは別に文句じゃない。「始めたばっかのオタクにも優しくしろよ!」とかそういうことではない。そもそも人見知りで知識も少ない自分が悪いのは分かっているのだ。
ただ、みんながどうやってネットに居場所を見つけたのか。どうやってツイッターを「始めた」のか。それが知りたくて仕方ない。
みんな最初はこうだったのか。私の知らないノウハウがあるのか?語り合う友人の、ひとりふたり欲しいオタクは、今日も未発達なアカウントでオロオロするばかりだった…。