突然ですが、私は高卒です。
決して頭は良くないし、優秀でもない。
でも、恥ずかしいなんて1度も思ったことはありません。
世間は大卒が良い企業へ就職できる道…というのが一般的な考えです。
でも、そろそろ終わらせなければならないと思っています。
もしかしたら、歩みは遅いものの、終わりに近づいているのかもしれませんが。
大学で何を学ぶかではなく、就職するための肩書き作りとして選んでいる子が増えている気がします。
もちろん、高い志を持って大学へ通う子もたくさんいます。
でも、「とりあえずどこでも良いから大学に入ろう」と思って大学に入る子もまた、多くなっていると感じています。
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高卒なんてクソと親に言った子供
私の身近な知り合いのお子さんは今、娘と同じ高校生です。
ある日その子が言っていたことの数々が衝撃的過ぎて。あっけにとられてしまいました。
「高卒なんてクソでしょ」
「大学では遊びたい。受験勉強したくないから推薦で行きたい。」
「大学行けば就職できるんでしょ?」
「家から近いからこの大学に行きたい」
・・・。
ポカーンでした。
ちなみに、高卒がクソ発言は高卒の大人がたくさんいる前で言ってます…恐ろしいです。
遊びたいから、就職できるから、家から近いからという理由で大学進学を決めようとしていること…。
その子のためになるとは到底思えません。
でも、その子の親御さんは子供の要望を鵜呑みにしています。
こうした考えになってしまったのは、その子が悪いわけではなく。
学歴社会が、良い就職が大卒ありきという社会が、そういう考えを持たせてしまったのではないかと、大変危惧しています。
何のために大学へ行くのかという目的が、将来の希望ではなくどこでも良いから就職できるためのステータスになってしまったのではないかと…。
では、大卒が本当に良い就職に繋がっているのかどうか。
もちろん、良い就職先だってたくさんあります。
でも、多くの答えは出ているはずなのに、そこに気づかない…いや気にもとめないからいつまでも変わらないのではないでしょうか。
会社の言いなりになって良いように使われて…出世すれば責任と負担だけが増えて。
それを良い就職、良い仕事と言っている。
大学で勉強して卒業したことで、希望通りの仕事についている人もたくさんいますが。
多くの働く大人たちが仕事や社会に対して不満に思うのは、そういうことなのではないでしょうか。
通信制高校を選択した娘
我が家は娘が通信制高校に在籍しています。
娘の学校、娘の代で進路を通信制高校にしたという子は、おそらく娘以外はいません。
進路相談で担任に初めて話したとき、先生は目が点になりました。
「公立は受けないのか」と。
今まで自分の教え子で通信制高校を選択した子はいなかったようで、かなり戸惑っていました。
しかも通信制高校の中でも比較的新しい高校を選んだことで、その選択肢と情報に乏しかった学校はかなり混乱したようで。
願書の出し方から何から、先生にはわからないために、親の私が聞かれたくらいですから(笑)
電話口で色んな人がザワザワしていたの、良く覚えています…。
正直進路相談をするまでは、私は学校の先生というものは、あらゆる進路や学校のことを知っているものだと思っていました。
だから「先生のくせに知らないの?」と思ったし、面倒くさそうにあしらわれたことは決して忘れません。
もちろん、先生にはかなり引き止められましたが…娘も私も気持ちは変わらなかったので、そのまま希望を出し。
「新しい風を吹かせるぞ!」くらいの気持ちで、堂々とその進路を選択しました。
結果的に異色で変わった家庭だと思われたかもしれませんが、学校教育というものは先生からの一方通行ではいけないこと、保護者側からアクションを起こすことも大事だと気づきました。
どこかで受け身だった私は、学校だから何でも知ってるだろうという見方を変えるきっかけにもなりました。
そして娘が通信制高校を選んだことで、今後高校受験をする子供たちに、違う道が開けたのではないかな?と思っています。
まとめ
通信制高校にはまだまだ偏見があります。
でも確実に、選択肢の一つになっているとも感じています。
これからもっと、通信制高校は増えるだろうし多様化します。
通信制高校だから就職に不利だと思われるかもしれないけど、そんなことはないと思っています。
逆にこれからは、学歴や偏差値ではなく個々の適性や能力で選ぶ時代になってくる。
個人の信用が評価される評価経済社会に変わってきています。
まだまだ微力だけど、学歴社会を覆す新しい風が吹いていると。
そしてそこに気づいて今のうちから動き出してほしいなと、今の子供たちには言いたいです。
周りに合わせることが幸せではなくて、自分で道を選んで生きていくことが幸せだというのが、今の社会に根付いてくれたらと思います。
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