睡眠中の騒音に困っている方に朗報!
スピーカーやヘッドフォンでお馴染みのBOSE(ボーズ)が、その技術を活かしてスマート耳栓を開発しました。見た目は左右独立型ワイヤレスイヤホンのようですが、眠るために装着するワイヤレスイヤホンという新境地に踏み込みます。
面白いことに、本商品は普通に発売するのではなく先にクラウド・ファンディングのINDIEGOGOで資金を調達しています。
その理由は後述しますが、まずはBoseより「Bose ノイズ・マスキング・スリープバズ」のプロモーション映像をご覧ください。
どれだけ出資金が集まるかでその需要を探る目的もあるでしょうが、Boseとしては本気で欲しい人たちからモニターとして幅広く意見を貰いたいのが本音のようです。
リリースは2018年を予定しておりますが、それまでにモニタリングの結果を反映させ、製品をよりユーザーの欲しい形にして出すわけです。とてもスマートなやり方ですよね。
元々は、スタートアップで「HUSH」というスマート耳栓を作っていたベンチャー企業に目をつけたBOSEが、大看板のもとでコラボレーションしたのが始まりでした。
「Bose ノイズ・マスキング・スリープバズ」は、寝ている時に外から聞こえてくる車のクラクションや外の人々の会話、隣人の物音、吠える犬、出張先で同室になった上司のイビキなどの騒音に対して、それと似ているけど不愉快ではない音で打ち消してくれるそうです。たとえば低音で響くイビキには雷雲のゴロゴロという音でカウンターを当てる感じでしょうか?
本製品はBose史上最小の製品となり、使用されるゴムも柔らかくて着け心地は良いとのこと。スマートフォンに専用アプリをインストールして、お好みの環境音を流し、目覚める時間をセットするだけ。
充電ケースは薄い筒状のスタイリッシュなもので、寝ている間にケースそのもののフルチャージができ、耳栓は1度の充電で2晩使えます。
睡眠不足が人間の健康に悪い影響を及ぼすことは昔から言われていますが、完全に無音で朝まで過ごすなんてなかなかできないのが現代人。実際に毎晩耳栓をして眠るわたしもふくめ、こんな製品を待ち望んでいた人たちは世界に何千人もいるようです。
それを証拠に、執筆時の現在INDIEGOGOではすべてのプランが売り切れ、5万ドル(約560万円)のゴールを888%も越えた44万ドル(約5000万円)が集まっています。その出資者数はなんと2930名!
今後プランに変更がない限り、今から出資しても寄付だけで製品は届かないかもしれません。ですが、カンペキに完成された本製品が一般販売される日が楽しみでなりません。