【11月16日 AFP】(更新)イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)作とされる約500年前の絵画「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」が15日、米ニューヨークで競売に掛けられ、4億5030万ドル(約510億円)で落札された。美術作品の落札額としては史上最高。競売大手クリスティーズ(Christie's)が発表した。

「サルバトール・ムンディ」は、ダビンチが1500年ごろにイエス・キリスト(Jesus Christ)を描いたとされるもので、現存する20点足らずのダビンチ作品の一つ。18分間にわたる激しい入札合戦の末に競り落とされた。

 これまでの美術品の最高落札額は、やはりクリスティーズが手掛けた2015年の競売で20世紀の巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の油彩画「アルジェの女たち バージョンO(The Women of Algiers, Version 0)」が記録した1億7940万ドル(約200億円)だった。今回はそれを大幅に塗り替えた。(c)AFP