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滋賀狩猟シーズンが本格化 鳥類も解禁
鳥類の狩猟が十五日始まり、琵琶湖周辺では散弾銃でカモを狙うハンターの姿が見られた。シカとイノシシ猟は前倒しで一日に解禁されており、狩猟シーズンが本格化した。 野洲市安治の家棟川には、夜明け前から十数人が集結。午前六時半の日の出とともに、上空を飛ぶカモに向けて発砲を繰り返した。 昨年に比べると飛来数が少ないといい、猟果はいまひとつ。ハンターたちは「追われたカモは高く飛び、なかなか撃てない。ちょっと寂しい解禁日ですね」と、浮かない表情を見せていた。 琵琶湖はかつて全国的に有名なカモ猟場だったが、一九七一年十一月に全面鳥獣保護区に指定され、狩猟はできなくなった。現在の猟場は湖近くの川筋などに限られている。 家棟川で猟をしていた京都市の男性(60)は中学生のころ、父に連れられて琵琶湖のカモ猟に通った。男性は「前夜から宿に泊まり、舟に乗って湖に出た。当時はカモが多く、一斉に飛び立つと黒い竜巻のようだった。今思えばいい時代でした」と話し、散弾銃を手に遠くを見つめた。 鳥類の猟期は来年二月十五日まで。シカ、イノシシ猟は三月十五日まで続く。 (中山道雄)
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