離婚の原因にもなると言われている産後クライシスで悩んでいる人はたくさんいます。
ただ、どんなに危機的な状況であっても、産後クライシスを乗り越えて、夫婦仲を立て直している夫婦もたくさんいます。
今回は、産後クライシスの症状から原因、そして解決する方法までをまとめてみました。
ぜひ、産後クライシスを解決する手助けになればと想います!
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産後クライシスの症状について
産後クライシスとは、出産後から産後から2~3年以内に、夫婦仲が悪くなってしまう症状のことです。
NHKの情報番組により作られた造語であり、クライシスは危機や崩壊などを意味します。
要するに、産後に夫婦仲が危うくなる、崩壊するということです。
症状には個人差がありますが、感情的になりやすくなったり、脱力感やだるさを感じるようになったり、パートナーに対してイライラや嫌悪感を感じる人が多くなるようです。
なお、産後うつと混同されやすいようですが、産後うつは産後に精神的に不調になることであり、産後クライシスは出産後2年前後で夫婦仲が悪くなってしまうことです。
現れる症状は似ている部分がありますが、以上の点が異なります。
産後クライシスが離婚の原因になるの?
産後クライシスが原因で離婚に至った夫婦は意外と多いようです。
厚生労働省が平成23年度に母子家庭を対象に行なった調査結果によると、死別を除いて35%以上の人が、子どもが0~2歳のあいだに離婚をしています。
また、子どもが3~5歳のあいだで離婚した割合を合わせると、55%うぃ超えてしまいます。
離婚に至った原因はそれぞれ違うと想いますが、このような調査結果からも、産後クライシスが離婚原因に大きく影響していることはわかるのではないでしょうか。
産後クライシスの原因とは?
産後クライシスの原因は人それぞれですが、主な原因としては産後の体調不良やホルモンバランスの変化による精神的不安と、パパが育児に参加しているかどうかだと言われています。
産後クライシスの大きな原因はママの精神状態です。
出産で肉体的にも精神的にも疲れている中、安くことなく赤ちゃんのお世話をしなければなりません。
いままでスムーズにこなせていた家事も、赤ちゃんのお世話をしながらだと、思い通りにこなすこともできなくなります。
さらに、ホルモンバランスが急激に変化するため、体調不良が続くようになることもあります。
このようなさまざまな原因が混ざり合い、産後うつになったりと、精神状態が悪くなってしまうのです。
そこで、パパがまったく育児に参加しなかったり、家事もすべて任せっきりという状態が続くと、ママが体力的にも精神的にも限界を迎えてしまうのです。
一方、パパが育児に参加したら参加したで、要領よく育児や家事をこなせるわけがないので、それに対してパパもママもイライラしてしまうということがあるのです。
こうした、お互いに不満が募ってしまい、産後クライシスへと陥ってしまうようです。
産後クライシスに陥りやすい人って?
産後クライシスは誰にでも起こり得る症状です。
どんなに妊娠前はラブラブな夫婦でも、産後クライシスが原因で離婚してしまうこともあります。
では、産後クライシスに陥りやすい人についてまとめてみました。
リフレッシュする時間などを作ることができず、上手にストレスを発散できない。
育児も家事も一切の妥協を許せない、手を抜くことができない。
お互いの気持を正直に言わない、何ができないか何がやりたいかやってほしいか言わない
ほかにも産後クライシスに陥りやすい人の特徴は下記のようなかたちでありますが、このような人は産後クライシスに陥りやすい傾向があるようです。
・亭主関白
あなたは大丈夫?産後クライシスチェック!
ここで、あなたがいま産後クライシスの危険性があるかどうか、かんたんにチェックしてみましょう!
(2)夫のやることがとにかく気に入らない、小さなことでも気になる。
(3)夫の育児や家事の手伝いに対してイライラする。
(4)つい夫にきつい発言をしたり、当たってしまったりする。
(5)夫に触れるのがいやだ、生理的に嫌になってきた。
(6)夫婦生活をするのがいやだ、いっしょにいるのがいやだ。
(7)子どもを産んでから別になった(なったと言われる)。
(8)自分に対して、夫の理解が足りていない、理解されていないと感じることがある。
以上の項目で当てはまるものが多ければ多いほど、深刻な状態になっている可能性が高いです。
産後クライシスを解決するには?
ひどい産後クライシスに陥っても、中にはきちんと夫婦仲を持ち直すことができた人たちもたくさんいます。
そこで。ここでは産後クライシスを解決する方法についてご紹介します。
言葉できちんと伝えること
お互いの気持ちが理解できないことで、産後クライシスはどんどん深刻になっていきます。
人は思っている以上に鈍感で、態度や空気だけで相手の気持ちを察することはできません、
産後クライシスを乗り越えるにはきちんと話し合うことが大切です。
ますは言葉きちんとやってほしいことなどを伝えるようにしましょう。
・「言われなくても◯◯してよ!」
というのはよほど空気の読める人でなければ通用しません。
手が離せなくてできないことがあるなら、代わりにやってもらうようにきちんと言葉で伝えるようにしましょう。
きちんと伝えていくことで、そのうちお互いの気持ちが理解できるようになり、何も言わなくても察してもらえるようになることもあります。
完璧は求めないこと
家事も育児もなんでも完璧にこなすことをやめましょう。
自分に対してもですが、相手に対しても完璧は求めないことです。
ママは慣れない育児に加えて毎日の家事をこなしていかなければなりません。
自分ひとりの時間がないのです。そんなママに完璧な家事は求めてはいけません。
赤ちゃんが泣いていても全然抱きにこないのは、ママが忙しいからです。
決して放置しているわけではありません。掃除が中途半端なのは赤ちゃんが泣いているからです。
途中で放棄してでも面倒を見ないといけないこともあります。
パパの家事が甘いのは、やり慣れていないからです。仕事で疲れていて、細かい部分まで気が回らないからです。
おむつがゆるかったり、ミルクや離乳食で周りが汚れたり散らかったりしているのも、育児に慣れていないからです。
毎日赤ちゃんと接しているママのように上手に育児をすることはできません。
でも、完璧でなくても赤ちゃんは死にません。
完璧を求めず、ほどよく手を抜いていくことで、気持ちがラクになっていき、産後クライシスを乗り越えられるようになります。
しっかり話し合える時間を作る
不安に苛立ちに感謝の気持ちなど、今の自分にはさまざまな気持ちが入り混じっていると想います。
でも、それは直接伝えないと伝わりません。
・どんなことにイライラしているのか
・ママに対しての気持ち
・パパに対しての気持ち
・自分に対しての気持ち、
・そしてお互いの感謝の気持ち
をしっかり話し合う時間を作りましょう。
気持ちのすれ違いこそが、離婚への近道になってしまいます。
最悪の情報を回避するためにも、しっかりお互いの気持ちを話し合って、すれ違いをなくすようにしましょう。
支え合っていくことが大切
何も伝えず何も知らないまま、ただただ相手を嫌いになっていくのはとても悲しいことです。
せっかく愛し合って夫婦となり、子どもを産んだのですから、しっかり支え合っていくことを意識しましょう。
夫婦仲が悪くなるのは自分の気持ちをきちんと伝えないからです。
しっかり相手の気持ちを知る、自分の気持を伝える機会を設けて、爆発してしまうまえに、お互いの理解を深めるようにしてみてください。
産後クライシスは夫婦での支え合い方でいくらでも乗り越えられます。きちんと話し合うことで嫌いが好きになることもあります。
ぜひ、夫婦で支え合って、産後クライシスを乗り越えてくださいね。