ScanSnap iX100とZaimで家計簿管理が劇的に変わる
20年以上ダメだった家計簿管理
結婚して20年以上が経ちました。いろんなことがありました。そんな中でも20年以上、ずっと変わらなかったのが「家計簿をつけられない」ということ。嫁も私もダメでした。
最初はA4ノートに手書きで記帳していたのですが、すぐ続かなくなる。長くて1ヶ月くらいで放置。
ノートの手書きがダメなら、ってことでWindows用の家計簿ソフトを幾つか購入しました。最初は「手書きよりも速いし簡単だし便利!」と喜んでいたものの、やっぱり継続できない。
時は流れて私の携帯電話がiPhoneになり、お小遣い管理アプリを使うようになって金銭管理が向上しました。この流れで家計簿管理もiPhoneアプリでやれば上手くいくんじゃない? と考えて導入したのが「Zaim」でした。
Zaimのレシート読み取り機能は…
最初に導入する時、「Zaim」以外にも複数の家計簿アプリを導入し、機能比較をしました。中でも重要だったのが「レシート読み取り機能」。アプリでレシートの写真を撮影して、金額が正常に自動入力できるか。
正直、どれも似たり寄ったりでした。正確に読み取る時もあれば誤入力も多い。ひとまず無料アカウントでZaimの利用を開始。
やがて嫁もiPhoneを使うようになり、同じ家計簿画面を共有したかったので、「複数アカウントで利用可能」「金融連携で自動入力」「広告非表示」の3つに惹かれてZaimのプレミアム会員(有料)になりました。
私と嫁、各々が買い物をして持ち帰ったレシートをZaimで撮影して家計簿を入力することにしたのですが、嫁は食材の買い物が多いのでレシートの面積が長く、撮影した際の誤入力が多いと手動で修正する手間が大変なため、次第に入力をサボり始めます。
嫁のレシートが溜まり始めると私が代わりに入力していたのですが、確かに多くの明細が誤入力だった時の修正が大変面倒でイライラしたのは事実。
結局、「家計簿データを夫婦で共有できる」というメリットがあったのでZaimのプレミアム会員は続けたものの、レシート読み取り機能がアテにならないため、またしても入力が続かなくなり、「銀行残高の確認」だけのためにZaimを使ってるような状態に。
これだと大きな意味での家計管理はできるんですけど、細かい管理は全然できません。たとえば先月より今月は支出が多くなったというとき、何の品目が多かったのか、食料品なのか日用雑貨なのか他のものなのか、分析が全く出来ないし何も分からない。
ただ単に銀行残高の推移しか把握できない。これでは何の支出を減らす努力をすればいいのか、どうすれば家計の節約になるのかも分からない。「家計簿をつけてる」とは厳密には言えないよなあ、ってのがここ数年の悩みでした。
我が家の救世主「ScanSnap iX100」
4年前にプリンター複合機を購入し、スキャン機能はものすごく重宝していました。
「紙は捨てたいけど書いてる内容をまた見たい場面があるかも」
「記録は残しておきたいけど保管するのが面倒」
こんなケースが多々あります。子供たちの学校の配布物とか、私の病院の検査結果とか。
不要と思って捨てたら、後になって「あの紙に書いてた日付いつだっけ!」「場所どこだっけ!」と分からず困るパターンあるんですよね。それが怖いから紙を捨てられなくなる。
そんな時は複合機でスキャンして、Evernoteに保存して、紙はシュレッダーで廃棄。これでOK。紙を保管する必要もないし、後で探したい時はむしろデジタルデータのほうが見つけやすい。検索できますから。
複合機を購入して以降、紙はジャンジャンバリバリとスキャンしまくってEvernoteに保存しまくってたのですが、買い物のレシートもスキャンして家計簿アプリに自動反映(自動入力)してくれたらラクチンだよなあと思い始めます。複合機ではそれが出来ない。
それを可能にしてくれるのが、今回購入したスキャナー専用機「ScanSnap iX100」です。
▲ 2年ほど前からずーっと欲しかったScanSnap。複数の知人から実機を見せてもらい、便利な機能の話を聞かされ続けてきました。中にはオフ会にScanSnapを持参するヘンな人もいたし。
前述したとおり「スキャンしたい」という意味ではプリンター複合機を既に持ってたし活用できてたし不満もなかった。それでも今回「ScanSnap iX100」を購入した最大の理由は(ここまで書いてきたとおり)家計簿管理を強化するためです。
▲ ScanSnap iX100はホワイトとブラックの2機種あります。私はホワイトを購入。購入を決断してAmazonを見たら、なぜかホワイトのほうが少し安かった。
ScanSnap Cloudという神機能
今回私が購入した「ScanSnap iX100」、それから上位機種「ScanSnap iX500」のユーザーは、「ScanSnap Cloud」という超絶便利な機能を無料で利用することができます。
その「ScanSnap Cloud」とは何かというと、スキャンした紙の内容に応じて各種クラウドサービスに自動で振り分けて送信しちゃうという機能。
◆写真 → 写真管理クラウド(Google Photos)
◆名刺 → 名刺管理クラウド(Eight)
◆その他の紙 → Evernote
どのクラウドサービスに送信するかは自分で選んで設定することができます。
▲ 対応しているサービスはScanSnap Cloud公式サイトで解説されてます。
で、よーく見てください。
▲ 対応サービスにZaimがないんですよ。
実は、ScanSnap iX100を購入して、Amazonから届いて、開封して、さあ〜クラウドでZaimと連携するぞー! ってウキウキしながら設定をし始めて、そこで初めて気付きました。「Zaimがない」って。
号泣ですよ。冗談ではなく心の底から絶望しました。
俺は何のためにScanSnap買ったんや、と。「Zaimのプレミアム会員を解約して別の何かに乗り換えよう」と本気で考えました。購入する前、ネットで検索したらどこかで「Zaimに取り込める」という記事を読んだ気がしたのだけど…。
でも安心してください。ScanSnapでZaimに取り込む方法、あるんです。それを知ってホッとして再び号泣ですよ。
ScanSnap iX100でレシートをスキャンしてZaimに取り込む方法
▲ まずiX100とScanSnap Cloudを連携させるために専用アプリをインストールします。
▲ アプリを起動させて、言われるとおりにセットアップします。指定するのはもちろん「iX100」のほうですよ。
▲ ScanSnap iX100は、手前の板みたいなのを外側に倒すと電源オンになります。通常は右にあるスキャン開始・ストップボタンが青色に光るんですけど、「ScanSnap Cloud」に接続できている時はピンク(というか紫)色になります。
▲ スマートフォンでZaimを起動し(iPhoneのスクリーンショットで説明します)、下のメニュー「入力」、上のサブメニューでカメラのアイコン「レシート読込」をタップ。
▲ ここでカメラ部分にレシートを表示させ、真ん中の(カメラアイコンの)ボタンを押せばレシートが撮影されて読み込み、という流れなのですが今回は写真撮影ではなくスキャンですので、左にある「メニュー」をタップ。
▲ サブメニューアイコンが4つ表示されます。右端の「ScanSnap」をタップ。
▲ 左の「ScanSnap」をタップすると、画面がScanSnap Connectに切り替わり、ScanSnap iX100にレシートをセットすれば読み込みが開始されます。
▲ スキャンしている間は上のような画面になります。
▲ レシートが短いのもあり、あっという間に1つ目のレシート読込が完了。続けて他のレシートを読み込ませたいならiX100にセットすれば連続でスキャンしてくれます。
▲ 2枚目のレシートを読み込み中。
▲ レシートの読み込みが完了したらZaimに戻ります。今回は3枚のレシートを連続で読み込んでみました。全てZaimに反映されています。
確認のため1つずつ読み取り結果をチェックしましょう。
▲ レシート1枚目。100円ショップのレシートで、明細は2件と少なめ。
▲ まず合計金額をチェック。正常に取り込まれています。
レシートから日付、電話番号、店名も読み込んで反映してくれます。もし電話番号が取り込めていなかったり間違って読み取っていた場合は、手動で正しい電話番号を入力してあげると店名を検索して反映してくれます。お店ごとに履歴を残しておきたい場合に大変便利。
カテゴリや出金元は今までの取り込み履歴から学習して反映してくれます。違っていた場合は手動で修正。上にあるカテゴリを変更すると、下にある明細全てのカテゴリも同じものに変更されます。
▲ 写真撮影での読み込みよりも遙かに精度の高いスキャン読み込みですが、品目の中に数字があったりすると(割引価格の時などによくあります)金額が間違って反映されることもあります。
合計金額が一致していたら、次に「調整額」という欄もチェック。ここがゼロなら明細も全て一致していて問題なしということなので、一番下にある「記録する」ボタンをタップして保存。これで1つめのレシートは終わり。
スキャンした結果が問題なければ「合計額チェック」「調整額チェック」「記録する」、これだけの作業で済みます。
▲ 次、レシート2枚目。明細が4つあります。
▲ レシート2枚目も合計金額、調整額とも問題なし。品目までバッチリ何のミスもなく取り込めています。
全体のカテゴリが「食料品」になっているので明細4件とも最初は食料品で反映されています。しかし有料レジ袋だけは「日用雑貨」として記録したいので、この明細だけ手動で変更。
我が家は食料品と日用雑貨の割合を分析したいのでチェックしてますが、それが面倒だという人は明細を気にせず合計金額と調整額のチェックだけでもいいでしょう。極端に言えば、明細内容を気にしないのなら合計金額だけ一致していればOK。
▲ Zaimのカメラ機能で読み込む場合は複数回撮影しなければならない「長いレシート」でも、ScanSnapなら1回であっという間にスキャン完了。
▲ 長いレシートほどScanSnapの威力を実感できます。感動しますよ。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
これまで様々な家計簿の方法を試したけど1ヶ月程度しか継続できなかった我が家。
しかしScanSnapを購入して2ヶ月。今のところZaimに問題なく漏れもなく記帳できています。嫁はときどきレシートを3日分くらい溜め込むのですが、ScanSnapのおかげで5分もかからず作業が終了するので「取り込みしよう」という気になるそうです。
今回はレシート読み込み中心に書きましたが、前述のとおりScanSnap Cloudという便利機能のおかげで名刺管理サービスやEvernoteに自動で振り分けてくれるので、スキャン自体も大変ラクチンになりました。もう複合機のスキャン機能を一切使っていません。
家計簿をつける必要性は感じつつ継続できない、と我が家のようにお悩みの方々、ScanSnapとZaimの組み合わせを是非試してみてください。今までがウソのようにラクチンになります。
▲ 私は名刺管理クラウドサービス「Eight」も利用しており、以前に解説エントリーを書いています。ScanSnapで名刺をスキャンすれば自動でEightに保存されるのも便利ですよ。
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