白鵬の制止を「うるさいよ」と怒鳴り、殴り続けて被害届出された日馬富士の酒癖
現役横綱による異例の暴行事件で角界が激震している。
【日馬富士に暴行を受けたとされる平幕・貴ノ岩】
横綱、日馬富士(33=伊勢ケ浜部屋)が平幕の貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に対し、10月の秋巡業中の酒席で、ビール瓶で殴るなどの暴行を加えて頭部にけがを負わせ、貴ノ岩の師匠である貴乃花親方(元横綱)が同月下旬、鳥取県警に被害届を提出。その酒席には同じくモンゴル出身の横綱、白鵬、鶴竜も同席していたのだ。
鳥取県警が捜査を進める中、日本相撲協会は14日、あわてて危機管理委員会が調査を始めると発表したが、問題の酒席でいったい何が起こったのか?
同席した力士ら関係者を取材すると、横綱、白鵬の制止を振り切り、制御不能だった日馬富士の様子が浮かび上がった。
「最初は鳥取市内にある幕内のある力士のおやじさんのやっているちゃんこ鍋屋で飲んだ。そして盛り上がって、もう1軒となったが、鳥取市にはクラブはないし、大勢入れる場所がなく、後援者が紹介した居酒屋のような店に行った」(同席した関係者)
この関係者によると、日馬富士は、1次会から貴ノ岩をよく思っていなかったようだったという。
「貴ノ岩は挨拶をしたつもりだったが、日馬富士は『なんだ、あいつ』とちょっとムッとしたシーンがあったそうだ。2次会では、ビール、日本酒、焼酎、すごい量がテーブルにならんだ。最初、日馬富士と貴ノ岩は離れた場所にいたが、ビールをつぎにまわった貴ノ岩たち若手といつしか位置が近くになっていた」
最初は同席していた横綱、白鵬が「俺ももう年だよ」と皆を笑わせ、それを受けて鶴竜も「俺は休んでいるのでもっとダメだ」とツッコミを入れてなごやかだった。
その時、貴ノ岩や照ノ富士が「これからは若者の時代ですか」などと軽口を言い、皆がガハハハッとなった。白鵬は「俺はまだまだ、50回まで優勝する」と笑っていたが、日馬富士は貴ノ岩の言い方が気に入らなかったようだ。
「2次会がはじまって、20~30分ぐらい経過し、日馬富士が貴ノ岩に対し、『お前、礼儀がなってないぞ』『先輩に挨拶をしろ』と説教しはじめ、不穏な空気になりました」(同前)