こんにちは、ライターの鯛(@tai__writer)です。

突然ですが、あなたは「野菜を買ったけど使い切る前に腐らせてしまった…」という経験はありませんか?
野菜が日持ちせずに腐ってしまうのは、自宅での保存方法に原因があるかもしれません。
自宅での保存方法を改善すれば、野菜の鮮度が長持ちし、最後まで美味しく使い切ることができます。
今回は、キャベツやもやしといった家庭でよく使う10種の野菜を2倍長持ちさせる保存術を、青果店員の藤本さんに伺いました。
どれも簡単にできるものばかりなので、是非試してみてください。
記事の監修 |

藤本和也 |
鯛
藤本さん
野菜の鮮度を長持ちさせるためのポイント

鯛
「僕はよく野菜を腐らせてしまうのですが、野菜の鮮度を長持ちさせるために大切なことってありますか?」
藤本さん
「野菜を長く保存するためには、野菜の呼吸数を減らすことが大切です。
野菜は収穫後も呼吸を続けているのですが、呼吸数を減らすことで、野菜の老化を進める植物ホルモン『エチレン』の排出を抑制できます。
また、ストレスを与えると呼吸数が増えてしまうため、野菜が育った環境に近い状態で保存することも大切です。」
鯛
「そうだったんですね…。では、具体的にどのように保存すれば良いのですか?」
藤本さん
「基本的にはどの野菜も野菜室で保存すればOKです。
ただし、買った状態のまま保存するのではなく、一手間加えて保存する必要があります。
今回は自宅でも簡単にできる保存術を紹介するので、是非参考にして下さい。」
青果店員が教える10種野菜の超簡単な保存術
藤本さん
「キャベツやもやし、トマトといった家庭でよく使う10種の野菜を2倍長持ちさせる保存術を、写真付きで詳しく紹介します。」
芯がある野菜の保存術
藤本さん
「キャベツやレタス、白菜は、芯の部分に成長点がある野菜です。
芯の細胞を適度に破壊することで鮮度を長持ちさせることができます。」
1.キャベツ:芯に×印の切り込みを入れる

【保存方法】
賞味期限:2週間
1.芯に包丁で×印の切り込みを入れる。

2.新聞紙に包んでからビニール袋に入れ、野菜室で保存する。
藤本さん
「芯に深く切り込みを入れることでキャベツの成長点を破壊できます。
使用する際は外側の葉から順に1枚ずつ剥がして下さい。」
2.レタス:芯に爪楊枝を刺す

【保存方法】
賞味期限:4週間
1.レタスの芯に爪楊枝を3本刺す。

2.新聞紙に包んでからビニール袋に入れ、野菜室で保存する。
藤本さん
「芯に3〜4本の爪楊枝を刺すことで、レタスの呼吸数を減らすことができます。
使用する際は外側の葉から順に1枚ずつ剥がして下さい。」
3.白菜(カット済み):キッチンペーパーを挟む

【保存方法】
賞味期限:3週間
1.芯に縦方向に切り込みを入れる。

2.水で濡らしたキッチンペーパーを1の切り込みに挟む。

3.全体を新聞紙で包み、野菜室で立てて保存する。
藤本さん
「白菜の切断面が空気に触れないように新聞紙で包みましょう。
また、白菜を立てて保存すれば与えるストレスを軽減できるので、呼吸数を減らすことが可能です。」
乾燥しやすい野菜の保存術
藤本さん
「次に、小ねぎとニンジンの保存術を紹介します。
これらの野菜は乾燥しやすいので、水分を逃がさないように保存することが大切です。」
4.小ねぎ:キッチンペーパーで蓋をする

【保存方法】
賞味期限:1ヶ月
1.水で濡らしたキッチンペーパーを被せて蓋をする。

2.ひっくり返して野菜室で保存する。
藤本さん
「水を含んだキッチンペーパーで蓋をすることで、小ねぎがパサパサに乾燥するのを防止できます。
キッチンペーパーは1週間を目安に取り替えましょう。」
5.ニンジン:頭とお尻を切り落とす

【保存方法】
賞味期限:3週間
1.頭の部分とお尻の部分を切り落とす。

2.新聞紙に包み、野菜室で保存する。
藤本さん
「ニンジンの成長点である頭とお尻の部分を切り落とすことで活動を抑えることができます。
切り落としたニンジンは新聞紙でしっかり密閉し、乾燥を防ぎましょう。」
空気調節が必要な野菜の保存術
藤本さん
「さらに、もやしとトマト、じゃがいもの保存術を紹介します。
これらの野菜を長持ちさせるためには空気の調節が大切です。」
6.もやし:袋に穴を開ける

【保存方法】
賞味期限:1週間
1.もやしの袋に爪楊枝で3箇所穴を開け、野菜室で保存する。
藤本さん
「もやしは呼吸活動が活発なので、買った状態のまま保存すると袋が膨らみ、水が溜まってしまいます。
袋に数カ所穴を開けると空気の通り道ができるため、足が早いもやしを1週間日持ちさせられます。」
7.トマト:1つずつラップで包む

【保存方法】
賞味期限:5日
1.トマトをカットして1つずつラップで包む。

2.タッパーに入れて蓋をし、野菜室で保存する。
藤本さん
「赤く完熟したトマトの場合は、成長を止めるためにカットして保存しましょう。
ただし、切断面に空気が触れると老化が進んでしまうので、一つずつラップで包んだ後、タッパーに入れて保存して下さい。」
8.じゃがいも:ビニールと新聞紙で包む

【保存方法】
賞味期限:2ヶ月
1.ビニール袋の中に新聞紙を入れ、その中にじゃがいもを入れる。

2.ビニール袋の口をしっかり縛って冷蔵庫で保存する。
藤本さん
「じゃがいもを長持ちさせるためには、適度な湿度を保つことと、日を浴びさせないことが大切です。
この方法で保存すれば芽が出る可能性は低いですが、調理する前に必ずご確認下さい。」
その他の野菜の保存術
藤本さん
「最後にブロッコリーと玉ねぎの保存術を紹介します。」
9.ブロッコリー:コップに立てて保存する

【保存方法】
賞味期限:3週間
1.コップに水を入れ、ブロッコリーの芯が水に浸かるように入れる。

2.サランラップを被せて、野菜室で保存する。
藤本さん
「ブロッコリーを立てて保存すれば与えるストレスを軽減できます。
水は2,3日を目安に取り替えて下さい。」
10.玉ねぎ:カットして冷凍保存する

【保存方法】
賞味期限:1ヶ月
1.玉ねぎを薄くスライスする。

2.タッパーに入れ、冷凍庫で保存する。
藤本さん
「玉ねぎは冷凍で保存することをおすすめします。
なぜなら、冷凍することで繊維が壊れ、玉ねぎの辛みを軽減できるためです。
調理する時はそのまま炒めたり煮たりするだけでOKです。」
野菜を長く保存する際の注意点
鯛
「今回教えて頂いた保存術を行う際に注意するポイントはありますか?」
藤本さん
「今回の保存術を活用すれば、野菜を最後まで美味しく使い切ることができますが、賞味期限が近くなるとどうしても鮮度が落ちてしまいます。
そのため、なるべく早く使い切ることを意識して下さい。」
鯛
「日持ちするからといって放置しておくのはダメということですね。」
藤本さん
「また、食べる前に野菜が傷んでいないか必ず確認して下さい。
もしも傷んでいた場合は、その部分を切り落としてお召し上がり下さい。」
まとめ
今回ご紹介いただいた保存術を活用すれば、野菜を最後まで美味しく使い切ることができます。
もうシナシナにしおれた野菜を食べることは無くなるでしょう。
どのテクニックも簡単にできるので是非今日から試してみて下さい!
この記事を書いた人 |
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鯛
24歳、元芸人ライター
腐っても鯛です
ブログ:鯛ライフ
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