↑ラバランプ。
もし、今日が4月1日だったら笑い飛ばしてしまうような、嘘のような本当の話があります。ネットセキュリティのとても重要な部分を担うのがラバランプだっていう会社があるのです。ネオンカラーがカラフル、管の中でゆっくりバブルが動く、あのポップでファンタジックなこれです。このラバランプ、セキュリティのどう関係しているのでしょう? ネットセキュリティサービスなどを手がけるCloudflare(クラウドフレア)のサンフランシスコ本社を、YouTuberのTom Scott氏が訪ね、セキュリティについて取材しています。
オフィスに並ぶ壁一面のラバランプ。インテリアかなと思いますが、実はセキュリティの重要なシステムの1つ。ラバランプの役目は、完全なるランダムを生み出すこと。
Cloudflareは暗号化セキュリティのサービスで知られており、HTTP/HTTPSの10%を守る大きな存在。セキュリティー、暗号に関して最も重要なのは何かというと、いかに暗号がランダムかということ。規則性なくランダムであればあるほど、予測するのが難しく、その結果より安全だということになります。ランダムなコードを生み出すソフトウェアだって、奥の奥の奥まで探れば、ある特性に基づいてランダムを生み出しているわけで、その特性がバレてしまえば、ある程度はランダムを予想できるということになります。だとすれば、真のランダムを計算して生み出すなんてことはほぼ不可能。完璧なランダムは、自然に頼るしかないのです。そこで、Cloudflareの壁一面に並ぶラバランプの出番。
Cloudflareでは、予測できないラバランプないのバブルの様子を動画に撮影し、この動きをランダムなコードを生み出すシステムに組み込んでいるのです。ラバランプ以外にも、例えばロンドン支社は3つのペンデュラムを使うなど、オフィスによってさまざまなランダム要素を使っているんですって。
ランダムという予測不能な自由な動き。これが1番難しいってのは、なんだか深い話であります。
Image: YouTube
Source: Tom Scott
Rhett Jones - Gizmodo SPLOID[原文]
(そうこ)