以前、僕の友人であり劇作家の川ちゃん(川尻恵太君)に、「ミュージカルって、なんで歌うの?」と質問をしたことがありました。
いわゆる、「そのまま会話を続ければ良くね?」というやつです。

その時の川ちゃんの意見がとても面白かったのです。
コチラ↓

「いろんな理由があると思うけど、そのうちの一つに『時間短縮』があると思う。たとえば、浦島太郎の歌。『♪むかしむかし浦島は~、助けた亀に連れられて~、竜宮城へ来てみれば~、絵にも描けない美しさ~』…この20秒ぐらいの曲の内容を会話劇にしちゃうと、20分ぐらいかかっちゃう。歌は情景や心情を曲調で伝えられるし、なにより、歌詞(セリフ)が、箇条書き(説明口調)でも許される突破力があるんだよね。だから、極端に時間を短縮できる。2時間のミュージカルを全て会話でやっちゃうと、6時間かかっちゃうかも」

なるほどです。さすが川ちゃん。

その視点で、あらためて歌を聴くと、たしかにたしかに、イントロのたった5秒を聴くだけで、その曲の世界が夏なのか冬なのか、朝なのか夜なのか、恋愛中なのか失恋中なのかが分かります。

つまり、「音楽の情報量ってハンパねぇ!」という話です。

これに加えて、音楽のもう一つの強みについて。
今日はコチラが本題です。

以前、Mr.Childrenさんのライブに行きました。
音楽も演出も本当に素晴らしくて、最高すぎました。ミスチルちゃん、大好き!

その中で、『メインストリートに行こう』という、1993年にリリースされた懐かしい曲が演奏されて、僕はその演奏を聴きながら、『メインストリートに行こう』を聴いていた1993年当時(中学1年)の思い出を思い出していたのです。
「あぁ、中1の時も楽しかったなぁ」と。

その楽しかった思い出が蘇った瞬間に、目の前で演奏されている『メインストリートに行こう』が更に楽しくなり、俄然輝きを増すわけです。

他にも、たとえば、恋愛の曲や失恋の曲を聴くと、歌詞の内容に自分をダブらせて、その曲の魅力を更に深めていく作業を僕らは自分達でやっています。

その曲を聴いていた頃の思い出を蘇らせることで、その曲が更に面白くなり、
その曲で歌われていることに自分をダブらせることで、その曲が更に面白くなります。

最後の最後の部分で、音楽を面白くしているのは、音楽を聴き人だという話です。


思い出を蘇らせたり、自分をダブらせたり、そういった『補完作業』ができればできるほど、音楽が面白くなると考えると、たとえば、映画の劇中歌も、事前に知っておいた方が映画が更に面白くなると思うんです。

『アナ雪』なんかがそうですね。
新海誠さんの作品(大好き!)も、知っている曲がよく使われているので、すでに面白い映画が更に面白くなっています。

結論、何が言いたいかというと、映画『えんとつ町のプペル』の音楽(劇中歌)は、公開の1年前とかに発表しておいて、皆に知っておいてた方が(その曲の思い出を作っといてもらった方が)、映画が面白くなるんじゃね?という話です。

本腰を入れて音楽活動をやってみます。
【広島】12/3(日)15:00~17:00(予定) 西野亮廣 制作物発表会 第2部&ギター発表会 | bruno on the BASE
映画「えんとつ町のプペル」の制作過程を”西野亮廣”解説のもとご紹介。作品が出来上がっていく過程をお楽しみ頂けます。また西野によるギターの生演奏もお楽しみいただけます。※10日以内に入金が確認できないと無効となります。※サイトのシステム上「配送しました」というメールが届きますが、物品は何も届きません。保護者同伴であれば子供(小学生以下)は参加無料。保護者様は参加権が必要となります)お子様は膝の上でご鑑賞いただきます。当日は、参加権の購入の確認がとれる画面を受付で見せていただいて、中へお入りください。会場へは10分前にお越しください。【会場】イオンモール広島祇園 3Fイオンホール〒731-0138  広島県広島市安佐南区祇園3丁目2−1最寄駅:JR下祇園駅すぐ
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