HTCの単体VRヘッドセットVive Focus公開。ケーブルなしの「世界スケール」トラッキング対応、3軸コントローラ付属
床から見上げたりヘディングとかができるやつ
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HTC がPCやスマートフォン不要のスタンドアロン型バーチャルリアリティ・ヘッドセット Vive Focus を中国で発表しました。
Vive Focusはハイエンドスマホと同等のSnapdragon 835プロセッサを備え、PC不要で動くVRヘッドセット。
広角デュアルカメラで外界を認識することで、外部に特別なトラッカーやカメラやセンサを設置する必要がなく、本体だけで頭のポジショントラッキングを可能にする「ワールドスケール」トラッキングが特徴です。
HTCのスタンドアロン型VRヘッドセットといえば、Google のモバイルVRプラットフォーム Daydream を採用した製品が2017年5月のGoogle I/O で発表済みです。
発表時には、広角のデュアルRGBカメラでインサイドアウト型トラッキングを実現する WorldSense が大きな特徴として挙げられました。
今回HTCが発表した Vive Focus は、このスタンドアロン型Daydream VRヘッドセットの中国向けバージョンにあたる製品。
ハードウェアとしては同等ながら、Daydream版が Google Playでコンテンツを配信するのに対して、Vive Focus はアプリの開発に Vive Waveを、配信プラットフォームにはHTC の Vive Port を利用します。
HTCがスタンドアロン版VIVEを中国で発表、年内発売予定。PCやスマートフォン不要のVRヘッドセット(2017年7月)
主な仕様は、プロセッサが Snapdragon 835、「高精細有機ELディスプレイ」、6軸自由度ヘッドトラッキング、3軸リモコン。内蔵スピーカーとヘッドホン端子など。
Gallery: HTC Vive Focus | 13 Photos
PCと接続するHTC Vive のコントローラはポジショントラッキングに対応していますが、Vive Focus の付属コントローラは3軸のみ。Gear VRのリモコンのような位置付けです。
ただしVive FocusにはVive Wave SDKを通じてさまざまな周辺機器に対応できるため、サードパーティーまたは今後の純正アクセサリとして、何らかの方法でハンドトラッキングを可能にするコントローラや、手の動きをキャプチャするデバイスなどが加わる可能性はあります。
Vive Focus の発売日や価格は未発表。Daydream版のVive ヘッドセットについては、当面は中国市場向けのFocus にフォーカスして、その後の展開になるとしています。
なおスタンドアロン型のVRヘッドセットと言えば、HTC Vive のライバル Rift の Oculus (Facebook) がすでに Oculus Go を発表済み。
Oculus Go は199ドルという衝撃的な価格の一方、ポジショントラッキングには非対応。Vive Focus のように歩き回ったり屈んだりもVRに反映されるタイプではなく、頭の向きだけが入力される、どちらかといえば受け身のVRコンテンツ消費に向いた製品です。つまりスマホを挿入するタイプのVRヘッドセットが一体型で安価になったもの。
2万円台の単体VRヘッドセット Oculus Go発表。PCもスマホも不要、Gear VR互換でコントローラ対応